
古馬牝馬のハンデ重賞として定着していた愛知杯が、小倉2000mを舞台とするハンデ重賞の小倉牝馬ステークスにレース名が変更された。
農林水産省典レースとして行われていた愛知杯だったが、レース名が変わった小倉牝馬ステークスは農林水産省典の冠がなく、愛知杯の開催回数を引き継ぐことなく、第1回小倉牝馬ステークスとして今年行われる。
土曜開催ということもあり、正直、このレースは難しいと思う。
まあ、買うか買わないかは別にして、考えてみるのも一興だろう。
小倉牝馬ステークス2025の出馬表
小倉牝馬ステークス2025の登録馬は21頭。
登録馬21頭のうち、エリダヌス、ニシノコウフク、メイショウコバトが回避し、18頭立てとなっている。
登録時点の除外対象馬は、ニシノコウフク、メイショウコバト、ワレハウミノコの3頭。
ワレハウミノコは、エリダヌスが回避しなければ、出走できなかった馬のようである。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | エンパイアウエスト | 牝6 | 53.0kg | 丸山 元気 | 黒岩 陽一 | 吉田 勝己 |
1枠 | 2番 | ベリーヴィーナス | 牝6 | 52.0kg | 藤懸 貴志 | 鈴木 孝志 | ライオンレースホース(株) |
2枠 | 3番 | フェアエールング | 牝5 | 53.0kg | 丹内 祐次 | 和田 正一郎 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
2枠 | 4番 | グランスラムアスク | 牝6 | 52.0kg | 荻野 極 | 矢作 芳人 | 廣崎利洋HD(株) |
3枠 | 5番 | ワレハウミノコ | 牝5 | 50.0kg | 永島 まなみ | 武 英智 | 谷掛 龍夫 |
3枠 | 6番 | キミノナハマリア | 牝5 | 54.0kg | 鮫島 克駿 | 千田 輝彦 | 浦野 和由 |
4枠 | 7番 | シンティレーション | 牝6 | 55.0kg | 杉原 誠人 | 池上 昌和 | (有)シルクレーシング |
4枠 | 8番 | エミュー | 牝5 | 53.0kg | 佐々木 大輔 | 和田 正一郎 | 前田 幸治 |
5枠 | 9番 | クイーンズウォーク | 牝4 | 55.5kg | 川田 将雅 | 中内田 充正 | (有)サンデーレーシング |
5枠 | 10番 | アスコルティアーモ | 牝5 | 54.0kg | 津村 明秀 | 林 徹 | (有)サンデーレーシング |
6枠 | 11番 | エリカヴィータ | 牝6 | 53.0kg | 池添 謙一 | 国枝 栄 | 三木 正浩 |
6枠 | 12番 | オーロラエックス | 牝4 | 51.0kg | 松山 弘平 | 杉山 晴紀 | 草間 庸文 |
7枠 | 13番 | セントカメリア | 牝6 | 53.0kg | 北村 友一 | 高野 友和 | (有)シルクレーシング |
7枠 | 14番 | コガネノソラ | 牝4 | 55.0kg | 横山 武史 | 菊沢 隆徳 | (有)ビッグレッドファーム |
7枠 | 15番 | コンクシェル | 牝5 | 55.0kg | 岩田 望来 | 清水 久詞 | 前田 晋二 |
8枠 | 16番 | コスタボニータ | 牝6 | 56.0kg | 藤岡 佑介 | 杉山 佳明 | 谷掛 龍夫 |
8枠 | 17番 | アリスヴェリテ | 牝5 | 53.0kg | 柴田 裕一郎 | 中竹 和也 | 加藤 誠 |
8枠 | 18番 | ゴールドエクリプス | 牝6 | 52.0kg | 田口 貫太 | 大久保 龍志 | 居城 寿与 |
サンデーレーシングが馬主のクイーンズウォークとアスコルティアーモが同枠になったため、小倉牝馬ステークス2025は染め分け帽戦となった。
日刊スポーツ賞中山金杯とスポーツニッポン賞京都金杯からの考察
小倉牝馬ステークスはG3のハンデ重賞である。
まずは、今年行われたG3のハンデ重賞である日刊スポーツ賞中山金杯とスポーツニッポン賞京都金杯を参考にしてみたい。
2025年日刊スポーツ賞中山金杯(18頭立て)
1着 アルナシーム 牡6 58㎏ 1枠2番(逆17番)藤岡佑介騎手 4人気
2着 マイネルモーント 牡5 55㎏ 4枠7番(逆12番)丹内祐次騎手 6人気
通常開催の中山2000mで行われた今年の日刊スポーツ賞中山金杯は、モーリス産駒の6歳牡馬のアルナシームが1着。
アルナシームは、ノーザンファーム生産馬で、前年の中京記念(小倉1800m)で1着になっていた馬。
アルナシームの同枠のラーグルフは、アルナシームと同じモーリス産駒の6歳馬で、前々年の日刊スポーツ賞中山金杯で1着、前走のチャレンジカップ(京都2000m)で2着対角の10着になっていた57.5㎏斤量の馬。
2着に入ったマイネルモーントは、前走のチャレンジカップ(京都2000m)で1着対角の6着になっていた55㎏斤量の5歳馬。
マイネルモーントの同枠のエアファンディタは、前走のチャレンジカップ(京都2000m)で1着同枠の3着になっていたマル外の57.5斤量の8歳馬。
2025年日刊スポーツ賞中山金杯は、前年のチャレンジカップが大きな影響を与えたといえるだろう。
前年のチャレンジカップは、阪神ではなく京都で開催され、今年、阪神開催に戻るレースである。
2025年スポーツニッポン賞京都金杯(16頭立て)
1着 サクラトゥジュール せん8 58㎏ 4枠7番(逆10番)キング騎手 6人気
2着 ウォーターリヒト 牡4 57㎏ 8枠16番(逆1番)田辺裕信騎手 4人気
代替開催となった今年のスポーツニッポン賞京都金杯は、ゴドルフィンが馬主のシュバルツカイザーとゴールデンシロップが同枠になったため、染め分け帽戦として行われた。
染め分け帽戦として行われた今年のポーツニッポン賞京都金杯で1着になったのは、8歳騙馬のサクラトゥジュール。
サクラトゥジュールは、前年の東京新聞杯で1着、今年別定戦からハンデ戦に変更される関屋記念で1着対角の13着になっていた馬。
サクラトゥジュールの同枠馬のオーキッドロマンスは、4走前のウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス(リステッド・東京1400m)で1着になってから連対すらなかった4歳馬。
2着になったウォーターリヒトは、前々走の3勝クラスのキングカメハメハメモリアル(東京1600m)で1着、前走のリステッド競走のキャピタルステークス(東京1600m)でも1着になっていた4歳馬。
ウォーターリヒトの同枠のドゥアイズは、牝馬限定のハンデ重賞であるターコイズステークスで1着馬の平行配置にいた55.5斤量の5歳牝馬。
染め分け帽戦として行われた今年のスポーツニッポン賞京都金杯は、最後の別定戦となった関屋記念で1着対角の13着になっていたサクラトゥジュールが1着、2着は1戦限りとなったキングカメハメハメモリアルで1着になったウォーターリヒトが入っている。
結論
昨年のエリザベス女王杯8着馬のゴールドエクリプスと9着馬のコスタボニータが、小倉牝馬ステークス2025で同枠配置となっている。
ゴールドエクリプスとコスタボニータは、前年のエリザベス女王杯で2着になったラヴェルと同枠配置であり、ラヴェル、ゴールドエクリプス、コスタボニータの3頭は、前年のエリザベス女王杯で8枠に配置されていた。
また、小倉牝馬ステークス2025で、コスタボニータとゴールドエクリプスとともに8枠に配置されたアリスヴェリテは、昨年のマーメイドステークスの覇者である。
マーメイドステークスは、今年、府中牝馬ステークスにレース名が変更される。
そこで、8枠の馬(鞍上が不安だがアリスヴェリテが1番手か?)を軸に考えたい。
相手は、1回限りのコントレイルメモリアルを勝ったオーロラエックス、染め分け帽のクイーンズウォーク、年明け出走馬と同枠のフェアエールング、ワレハウミノコの同枠のキミノナハマリアあたり。