菊花賞2023の考察

菊花賞2023の出馬表

菊花賞2023には17頭が登録し、17頭全頭が出走してきた。

 

17頭立てで行われた菊花賞は、1人気のダンスインザダークが勝った1996年以来となる。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 トップナイフ 牡3 57.0kg 横山 典弘 昆 貢 安原 浩司
1枠 2番 ウインオーディン 牡3 57.0kg 三浦 皇成 鹿戸 雄一 (株)ウイン
2枠 3番 シーズンリッチ 牡3 57.0kg 角田 大河 久保田 貴士 宇田 豊
2枠 4番 ダノントルネード 牡3 57.0kg 西村 淳也 中内田 充正 (株)ダノックス
3枠 5番 パクスオトマニカ 牡3 57.0kg 田辺 裕信 久保田 貴士 窪田 芳郎
3枠 6番 リビアングラス 牡3 57.0kg 坂井 瑠星 矢作 芳人 前田 幸治
4枠 7番 タスティエーラ 牡3 57.0kg J.モレイラ 堀 宣行 (有)キャロットファーム
4枠 8番 サヴォーナ 牡3 57.0kg 池添 謙一 中竹 和也 加藤 誠
5枠 9番 ノッキングポイント 牡3 57.0kg 北村 宏司 木村 哲也 (有)サンデーレーシング
5枠 10番 マイネルラウレア 牡3 57.0kg 岩田 望来 宮 徹 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
6枠 11番 サトノグランツ 牡3 57.0kg 川田 将雅 友道 康夫 里見 治
6枠 12番 ハーツコンチェルト 牡3 57.0kg 松山 弘平 武井 亮 (株)グリーンファーム
7枠 13番 ナイトインロンドン 牡3 57.0kg 和田 竜二 大竹 正博 窪田 芳郎
7枠 14番 ソールオリエンス 牡3 57.0kg 横山 武史 手塚 貴久 (有)社台レースホース
8枠 15番 ファントムシーフ 牡3 57.0kg 武 豊 西村 真幸 (有)ターフ・スポート
8枠 16番 ショウナンバシット 牡3 57.0kg M.デムーロ 須貝 尚介 国本 哲秀
8枠 17番 ドゥレッツァ 牡3 57.0kg C.ルメール 尾関 知人 (有)キャロットファーム

8枠のファントムシーフとショウナンバシットの母の父はメダグリアドロで一致している。

 

この8枠は、4連勝中のドゥレッツァがおり、気になる枠である。

2017年菊花賞からの考察

今年の菊花賞には、皐月賞馬のソールオリエンスとダービー馬のタスティエーラが出走する。

 

ダービー馬のタスティエーラは、ステップレースに出走せず、菊花賞に直接出走、一方、皐月賞馬のソールオリエンスは、神戸新聞杯ではなく、朝日杯セントライト記念に出走して2着になり、菊花賞に出走してきた。

 

過去に、皐月賞馬が朝日杯セントライト記念に出走して、2着になったケースは、2017年と同じ。

 

では、皐月賞馬が朝日杯セントライト記念に出走して2着になった2017年菊花賞の結果を見てみる。

 

2017年菊花賞(18頭立て)

1着 キセキ 牡3 57㎏ 7枠13番(逆6番)M.デムーロ騎手 1人気

前走 神戸新聞杯(阪神2400m・指定・馬齢)2人気2着

前々走 3歳以上1000万下条件戦・信濃川特別(新潟2000m)1人気1着

1着同枠兼3着 ポポカテペトル 牡3 57㎏ 和田竜二騎手 13人気

前走 3歳以上1000万下条件戦・阿賀野川特別(新潟2200m)2人気1着

前々走 3歳以上1000万下条件戦・シンガポールターフクラブ賞(中京2000m)4人気6着

1着同枠 ダンビュライト 牡3 57㎏ 武豊騎手 4人気

前走 神戸新聞杯(阪神2400m・指定・馬齢)4人気4着

前々走 日本ダービー(東京2400m)7人気6着

2着 クリンチャー 牡3 57㎏ 2枠4番(逆15番)藤岡佑介騎手 10人気

前走 朝日杯セントライト記念(中山2200m・指定・馬齢)4人気9着(1着同枠)

前々走 日本ダービー(東京2400m)9人気13着

2着同枠 スティッフェリオ 牡3 57㎏ 松若風馬騎手 14人気

前走 朝日杯セントライト記念(中山2200m・指定・馬齢)6人気4着

前々走 3歳以上1000万下条件戦・松前特別(函館2000m)5人気3着

 

2017年菊花賞を制したキセキは、毎日杯で3着に敗れた後、中京2000mの3歳以上500万下条件戦と新潟2000mの3歳1000万下条件戦の信濃川特別を連勝し、指定レースの神戸新聞杯で2着に入り、菊花賞の優先出走権を獲得してきた馬。

 

キセキの同枠馬で3着に入ったポポカテペトルは、新潟2200mの3歳以上1000万下条件戦の阿賀野川特別を勝ってきた馬。

 

キセキの同枠馬のダンビュライトは、皐月賞3着、日本ダービー6着の後、神戸新聞杯に出走して4着に敗れ、菊花賞の優先出走権を獲得できなかった馬。

 

2着になったクリンチャーは、同年のすみれステークス1着馬で、朝日杯セントライト記念では1着馬の同枠に配置されていた馬。

 

クリンチャーの同枠のスティッフェリオは、朝日杯セントライト記念で4着になり、菊花賞の優先出走権を獲得できなかった馬。

2018年菊花賞からの考察

菊花賞2023に出走するノッキングポイントは、今年の新潟記念1着馬。

 

3歳馬が新潟記念に出走して勝ってきたのは、2018年のブラストワンピースであり、ブラストワンピースは新潟記念を勝った後に、菊花賞に出走している。

 

では、ブラストワンピースが出走した2018年菊花賞の結果を見てみる。

 

2018年菊花賞(18頭立て)

1着 フィエールマン 牡3 57㎏ 6枠12番(逆7番)ルメール騎手 7人気

前走 ラジオNIKKEI賞(福島1800m・特指・ハンデ)1人気2着

前々走 3歳500万下条件戦・山藤賞(中山1800m)1人気1着

1着同枠 コズミックフォース 牡3 57㎏ 浜中俊騎手 14人気

前走 朝日杯セントライト記念(中山2200m・指定・馬齢)5人気7着(1着同枠)

前々走 日本ダービー(東京2400m)16人気3着

2着 エタリオウ 牡3 57㎏ 5枠9番(逆10番) M.デムーロ騎手 2人気

前走 神戸新聞杯(阪神2400m・指定・馬齢)3人気2着

前々走 日本ダービー(東京2400m)13人気4着

2着同枠 アフリカンゴールド 牡3 57㎏ 松若風馬騎手 9人気

前走 3歳以上1000万下条件戦・兵庫特別(阪神2400m)1人気1着

前々走 3歳以上500万下条件戦・渥美特別(中京2200m)4人気1着

3着 ユーキャンスマイル 牡3 57㎏ 4枠7番(逆12番)武豊騎手 10人気

前走 3歳以上1000万下条件戦・阿賀野川特別(新潟2200m)2人気1着

前々走 京都新聞杯(京都2200m・指定・馬齢)13人気6着

4着 ブラストワンピース 牡3 57㎏ 2枠3番(逆16番)池添謙一騎手 1人気

前走 新潟記念(新潟2000m・特指・ハンデ)1人気1着

前々走 日本ダービー(東京2400m)2人気5着

 

 

2018年菊花賞を制したフィエールマンは、年明けデビュー馬で、4月に行われた中山1800mの3歳500万下条件戦の山藤賞で2勝目を挙げ、ハンデ重賞のラジオNIKKEI賞で2着になっていたノーザンファーム生産馬。(デビュー戦からラジオNIKKEI賞まで1人気に支持されていた馬)

 

フィエールマンの同枠馬のコズミックフォースは、プリンシパルステークスを勝った後、日本ダービーで3着、朝日杯セントライト記念で7着になっていたノーザンファーム生産馬。

 

2着に入ったエタリオウは、テレビ東京杯青葉賞2着、日本ダービー4着、神戸新聞杯2着の成績を残していたノーザンファーム生産の1勝馬。

 

3着に入ったユーキャンスマイルは、毎日杯と京都新聞杯で同じ着順(6着)になった後、新潟2200mの3歳以上1000万下条件戦の阿賀野川特別を勝利していたノーザンファーム生産馬。

 

新潟記念1着馬のブラストワンピースは4着でしたが、フィエールマンの平行配置になっている。(ブラストワンピースは毎日杯1着、日本ダービー5着、新潟記念1着の戦歴はノッキングポイントに似ている)

結論

今年の皐月賞はソールオリエンスが1着、タスティエーラが2着、日本ダービーはタスティエーラが1着、ソールオリエンスが2着と、春の2冠はソールオリエンスとタスティエーラが分け合っている。

 

1995年の皐月賞は、 ジェニュインが1着、タヤスツヨシが2着、1995年の日本ダービーはタヤスツヨシが1着、ジェニュインが2着と、今年と似ていた。

 

そして、3冠目となる1995年菊花賞では、ジェニュインが出走せず、ダンスパートナーが1人気になり、タヤスツヨシは2人気になっていた。

 

その1995年菊花賞は、条件戦のやまゆりステークス(中京1800m)を勝った後、神戸新聞杯と京都新聞杯で連続2着になっていたマヤノトップガンが勝利し、2着には条件戦のSTV杯(函館2000m)を勝った後、京都新聞杯で4着になっていたトウカイパレスが入っていた。

 

ちなみに、トウカイパレスは函館2600mのみなみ北海道ステークスで2着に入るなど長距離適性のある馬だった。

 

ダービー馬のタヤスツヨシは、トウカイパレスの同枠で6着、1人気に押されたダンスパートナーは5着で、3着馬の対角配置となっている。

 

ココから考えられることは、神戸新聞杯2着馬のサヴォーナとダービー馬のタスティエーラ、そして、この2頭が同枠となっていることであろう。

 

そこで、タスティエーラ(サヴォーナ)を軸にし、相手として、ドゥレッツァ、ソールオリエンス、マイネルラウレア、リビアングラス、トップナイフあたりを狙ってみたい。

後検証

今年行われた17頭立てのG1は天皇賞(春)、宝塚記念、そして、菊花賞の3レース。

 

2023年天皇賞(春)(京都競馬場・17頭立て)

1着 ジャスティンパレス 牡4 58㎏ 1枠1番(逆17番)ルメール騎手 2人気

2着 ディープボンド 牡6 58㎏ 4枠7番(逆11番)和田竜二騎手 5人気

 

2023年宝塚記念(阪神競馬場・17頭立て)

1着 イクイノックス 牡4 58㎏ 3枠5番(逆13番)ルメール騎手 1人気

2着 スルーセブンシーズ 牝5 56㎏ 3枠6番(逆12番)池添謙一騎手 10人気

 

2023年菊花賞(京都競馬場・17頭立て)

1着 ドゥレッツァ 牡3 57㎏ 8枠17番(逆1番)ルメール騎手 4人気

2着 タスティエーラ 牡3 57㎏ 4枠7番(逆11番)モレイラ騎手 2人気

 

今年行われた17頭立てのG1は、ルメール騎手が1着で統一!

 

京都競馬場で行われた天皇賞(春)と菊花賞は、正逆1番が1着、正7番が2着。