アメリカジョッキークラブカップ2024(第65回)の考察

アメリカジョッキークラブカップ2024の出馬表

アメリカジョッキークラブカップ2024の登録馬は13頭。

 

登録馬13頭のうち、カルリーノが回避し、12頭立てとなった。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 マイネルウィルトス 牡8 57.0kg 横山 武史 宮 徹 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
2枠 2番 クロミナンス 牡7 57.0kg C.ルメール 尾関 知人 (有)サンデーレーシング
3枠 3番 モリアーナ 牝4 54.0kg 横山 典弘 武藤 善則 高橋 文男
4枠 4番 ショウナンバシット 牡4 56.0kg 横山 和生 須貝 尚介 国本 哲秀
5枠 5番 ホウオウリアリティ 牡6 57.0kg 大野 拓弥 高木 登 小笹 芳央
5枠 6番 サンストックトン 牡5 57.0kg R.キングスコート 鹿戸 雄一 (株)加藤ステーブル
6枠 7番 アドマイヤハレー 牡6 57.0kg 田辺 裕信 宮田 敬介 近藤 旬子
6枠 8番 シルブロン 牡6 57.0kg R.ピーヒュレク 稲垣 幸雄 (有)シルクレーシング
7枠 9番 カラテ 牡8 57.0kg 菅原 明良 辻野 泰之 小田切 光
7枠 10番 ラーグルフ 牡5 57.0kg 三浦 皇成 宗像 義忠 村木 隆
8枠 11番 チャックネイト せん6 57.0kg R.キング 堀 宣行 金子真人ホールディングス(株)
8枠 12番 ボッケリーニ 牡8 57.0kg 浜中 俊 池江 泰寿 金子真人ホールディングス(株)

金子真人ホールディングスのチャックネイトとボッケリーニが、同枠配置となったため、アメリカジョッキークラブカップ2024は染め分け帽戦となった。

迎春ステークス1着馬出走からの考察

アメリカジョッキークラブカップ2024に出走するアドマイヤハレーは、アメリカジョッキークラブカップと同じ舞台である中山2200mの3勝クラスの迎春ステークスを勝ってきた6歳馬である。

 

迎春ステークスは、年明け後に行われるレースであり、この馬が出走してきた意味は大きいと思う。

 

迎春ステークスは、2015年までは2500mで行われており、2016年から2200mに距離短縮されたレースであるが、2015年までは開催時期の関係などもあり、迎春ステークス1着馬がアメリカジョッキークラブカップに出走してくることはなかった。

 

迎春ステークス1着馬が同年のアメリカジョッキークラブカップに、初めて出走してきたのは2016年であるが、迎春ステークス1着馬が同年のアメリカジョッキークラブカップに出走してきたケースは、2016年、2017年、2022年の3回。

 

2016年の迎春ステークス1着馬は、騙馬の5歳馬のヤマニンボワラクテで、ヤマニンボワラクテは5歳馬であるので、負担重量の減量はなかった。

 

2017年の迎春ステークス1着馬は、明け4歳馬のミライヘノツバサで、ミライヘノツバサは4歳馬なので、負担重量の減量があった。

 

2022年の迎春ステークス1着馬は、6歳馬のスマイルで、スマイルは6歳馬なので、、負担重量の減量はなかった。

 

アメリカジョッキークラブカップ2024に出走するアドマイヤハレーは6歳馬なので、ヤマニンボワラクテやスマイルが近いと思う。

 

では、2016年と2022年のアメリカジョッキークラブカップの結果を見てみる。

 

2016年アメリカジョッキークラブカップ(1回中山8日・16頭立て)

1着 ディサイファ 牡7 57㎏ 2枠3番(逆14番)武豊騎手 2人気

前走 金鯱賞(中京2000m・特指・別定)1人気2着

前々走 天皇賞(秋)(東京2000m)3人気8着

2着 スーパームーン 牡7 56㎏ 6枠11番(逆6番) ルメール騎手 3人気

前走 ディセンバーステークス(中山2000m・特指・別定)1人気2着

前々走 アルゼンチン共和国杯(東京2500m・特指・ハンデ)8人気5着

3着 ショウナンバッハ マル地 牡5 56㎏ 4枠7番(逆10番)戸崎圭太騎手 7人気

前走 ジャパンカップ(東京2400m)15人気12着

前々走 1600万下条件戦・ノベンバーステークス(東京2000m)2人気1着

 

2016年アメリカジョッキークラブカップを勝ったディサイファは、前年の札幌記念を勝利し、特指別定戦の金鯱賞や指定別定戦の毎日王冠でも2着に入っていた7歳馬。

 

2着に入ったスーパームーンは、2014年7月に行われた札幌競馬場グランドオープン記念(1600万下条件戦)を勝っていた馬で、2014年アルゼンチン共和国杯でも3着に入っていた社台ファーム生産の7歳馬。(札幌競馬場グランドオープン記念が最終賞金加算)

 

3着になったショウナンバッハは、前々走の1600万下条件戦のノベンバーステークスが最終賞金加算のマル地の馬。

 

同年の迎春ステークス1着馬のヤマニンボワラクテは5着で、連対馬の筋にもなっていない。

 

2022年アメリカジョッキークラブカップ(1回中山8日・14頭立て)

1着 キングオブコージ 牡6 56㎏ 1枠1番(逆14番)横山典弘騎手 3人気

前走 中日新聞杯(中京2000m・特指・ハンデ)4人気5着

前々走 産経賞オールカマー(中山2200m・特指・別定)6人気9着(2着平行)

2着 マイネルファンロン 牡7 56㎏ 8枠14番(逆1番)松岡正海騎手 11人気

前走 中日新聞杯(中京2000m・特指・ハンデ)14人気17着(1着平行)

前々走 福島記念(福島2000m・特指・ハンデ)14人気8着

3着 ボッケリーニ 牡6 56㎏ 6枠9番(逆6番)横山武史騎手 4人気

前走 中日新聞杯(中京2000m・特指・ハンデ)2人気4着(3着同枠)

前々走 アンドロメダステークス(リステッド・阪神2000m・特指・ハンデ)1人気2着

 

2022年アメリカジョッキークラブカップを勝ったキングオブコージは、前年の目黒記念を勝利し、アメリカジョッキークラブカップと同じ舞台の産経賞オールカマーで2着馬の平行配置になっていた6歳馬。

 

2着に入ったマイネルファンロンは、前年の新潟記念を勝っていた7歳馬で、1着になったキングオブコージの対角に配置されていた。

 

3着になったボッケリーニは、前年の中日新聞杯で3着馬の同枠に配置されていた馬。

 

同年の迎春ステークス1着馬のスマイルは8着に敗れているが、2着になったマイネルファンロンの同枠に配置されていた。

 

2016年のアメリカジョッキークラブカップを勝ったディサイファは、前年12月に行われた金鯱賞で2着になっていた馬であり、2022年アメリカジョッキークラブカップで勝利したキングオブコージも前年12月に行われた中日新聞杯で5着になり、G2の目黒記念を勝利している。

 

この2年の結果から考えると、12月のレースに出走している馬、G2で連対している馬、3勝クラスが最終賞金加算の馬、アドマイヤハレーの同枠馬あたりが気になる。

結論

アメリカジョッキークラブカップ2024に出走するモリアーナは、G3からG2に昇格した紫苑ステークスの優勝馬。

 

モリアーナは2歳戦と3歳戦しか走っていないので、アメリカジョッキークラブカップ2024が初の古馬戦となる。

 

2018年にG3からG2に昇格したチューリップ賞を勝ったラッキーライラックは、古馬戦初戦の中山記念に3枠3番で出走して2着になっている。

 

奇しくも、アメリカジョッキークラブカップ2024で、モリアーナに与えられた馬番は3枠3番であるが、指定別定戦の中山記念と特指別定戦のアメリカジョッキークラブカップでは、イメージが重ならない。

 

また、モリアーナは追い込み馬なので、雨で緩くなった馬場で軸に据えるのは、厳しいように思える。

 

そこで、ボッケリーニを軸にしてみる。

 

相手はマイネルウィルトス、ショウナンバシット、チャックネイト、ラーグルフ、カラテあたり。