ウマゾーです。
いつも、読んでいただいてありがとうございます。
今年、賞金増額となるG3ですが、同じG3でも、1着賞金が4300万円、4100万円、4000万円、3800万円の4つに分けられていますよね。
一番賞金額が低い3800万円と2番目に賞金額が低い4000万円のレースは、牝馬限定の重賞やダート重賞なんですが、一番賞金額が高い4300万円のレースと2番目に賞金額が高い4100万円のレースの違いが微妙なんですよね。
ただ、気になるのは、2番目に賞金額が高い4100万円のレースに2000ｍ以上のレースはないということ！
ココに主催者の意図が見え隠れします。
さて、今回は、2番目に賞金額が高い4100万円のレースに組み込まれている東京新聞杯について考えてみたいと思います。
東京新聞杯2022の出走予定
東京新聞杯2022の登録馬は22頭。
現時点でタイムトゥヘヴン、ハーメティキスト、ヴァンランディ、トライン、ダーリントンホールの5頭が除外対象、カレンシュトラウスとドナアトラエンテの2頭が抽選対象となっています。
| 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 想定騎手 | 調教師 | |
| 1 | アオイクレアトール | 牡5 | 56.0kg | 内田 博幸 | 古賀 慎明 |
| 2 | イルーシヴパンサー | 牡4 | 56.0kg | 田辺 裕信 | 久保田 貴士 |
| 3 | ヴァンランディ | 牡6 | 56.0kg | 杉原 誠人 | 藤沢 和雄 |
| 4 | ヴェロックス | 牡6 | 57.0kg | 三浦 皇成 | 中内田 充正 |
| 5 | エイシンチラー | 牝4 | 54.0kg | M.デムーロ | 田中 剛 |
| 6 | カテドラル | 牡6 | 58.0kg | 戸崎 圭太 | 池添 学 |
| 7 | カラテ | 牡6 | 57.0kg | 菅原 明良 | 高橋 祥泰 |
| 8 | カレンシュトラウス | 牡5 | 56.0kg | 津村 明秀 | 平田 修 |
| 9 | ケイデンスコール | 牡6 | 59.0kg | 石橋 脩 | 安田 隆行 |
| 10 | シュリ | 牡6 | 57.0kg | 秋山 真一郎 | 池江 泰寿 |
| 11 | タイムトゥヘヴン | 牡4 | 56.0kg | 大野 拓弥 | 戸田 博文 |
| 12 |  ダーリントンホール |
牡5 | 56.0kg | 木村 哲也 | |
| 13 | ディアンドル | 牝6 | 56.0kg | 石川 裕紀人 | 奥村 豊 |
| 14 | ドナアトラエンテ | 牝6 | 54.0kg | M.デムーロ | 国枝 栄 |
| 15 | トライン | 牡7 | 56.0kg | 上村 洋行 | |
| 16 | トーラスジェミニ | 牡6 | 58.0kg | 小桧山 悟 | |
| 17 | ハーメティキスト | 牡6 | 56.0kg | 北村 宏司 | 木村 哲也 |
| 18 | ファインルージュ | 牝4 | 55.0kg | C.ルメール | 木村 哲也 |
| 19 | プリンスリターン | 牡5 | 57.0kg | 横山 武史 | 加用 正 |
| 20 | ホウオウアマゾン | 牡4 | 57.0kg | 坂井 瑠星 | 矢作 芳人 |
| 21 | マルターズディオサ | 牝5 | 56.0kg | 松岡 正海 | 手塚 貴久 |
| 22 | ワールドバローズ | 牡4 | 56.0kg | 和田 竜二 | 石坂 公一 |
参考 netkeiba
2018年東京新聞杯からのサイン
東京新聞杯2022に登録しているファインルージュは、牝馬G1の秋華賞の2着馬。
秋華賞で2着になった牝馬が、翌年の東京新聞杯に出走してきたケースは2018年しかありません。
では、2018年の東京新聞杯の結果を見てみます。
2018年東京新聞杯（16頭立て）
1着 リスグラシュー 牝4 55㎏ 4枠8番（逆9番）武豊騎手 3人気
ハーツクライ産駒 馬主 キャロットファーム 矢作芳人厩舎 ノーザンファーム生産
前走 エリザベス女王杯（京都2200ｍ）7人気8着（1着同枠）
前々走 秋華賞（京都2000ｍ）4人気2着
1着同枠 クルーガー 牡6 56㎏ 浜中俊騎手 4人気
キングカメハメハ産駒 馬主 キャロットファーム 高野友和厩舎
ノーザンファーム生産
前走 スポーツニッポン賞京都金杯（京都1600ｍ・カク指定・ハンデ）3人気2着
前々走 マイルチャンピオンシップ（京都1600ｍ）8人気7着
2着 サトノアレス 牡4 57㎏ 2枠3番（逆14番） 柴山雄一騎手 5人気
ディープインパクト産駒 馬主 サトミホースカンパニー 藤沢和雄厩舎
社台ファーム生産
前走 キャピタルステークス（東京1600ｍ・特指・別定）2人気2着
前々走 富士ステークス（東京1600ｍ・指定・別定）6人気6着（2着対角）
2着同枠 ディバインコード 牡4 56㎏ 北村宏司騎手 11人気
マツリダゴッホ産駒 馬主 ノルマンディーサラブレッドレーシング 栗田博憲厩舎
岡田スタツド生産
前走 リゲルステークス（阪神1600ｍ・特指・別定）5人気3着
前々走 オーロカップ（東京1400ｍ・特指・ハンデ）1人気2着（ゾロ目）
3着 ダイワキャグニー 牡4 56㎏ 8枠15番（逆2番）横山典弘騎手 2人気
キングカメハメハ産駒 馬主 大城正一 菊沢隆徳厩舎 社台ファーム生産
前走 日刊スポーツ賞中山金杯（中山1600ｍ・カク指定・ハンデ）3人気5着
前々走 キャピタルステークス（東京1600ｍ・特指・別定）1人気1着
2018年東京新聞杯を制したのは、秋華賞2着馬のリスグラシュー。
ただし、リスグラシューは東京1600ｍのアルテミスステークスの勝ち馬であり、阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞でも2着歴がある1600ｍ戦での連対歴があった馬でした。
リスグラシューの同枠のクルーガーは、リスグラシューと同じキャロットファームが馬主の馬。
つまり、2018年東京新聞杯は染め分け帽戦で行われており、リスグラシューは、染め分け帽戦でなければ、勝てなかったことになります。
リスグラシューは、古馬G1のエリザベス女王杯で1着同枠に配置されていましたが、その実績だけでは不足していたということでしょう。
ということは、4歳牝馬が東京新聞杯を制するということは、意外にハードルが高いということなんでしょうね。
2着になったサトノアレスは、2016年の朝日杯フューチュリティステークスを勝っているG1馬で、東京1600ｍの富士ステークスで2着対角、東京1600ｍのキャピタルステークスで2着と東京1600ｍのレースで間接連続連対していた馬。
サトノアレスの同枠のディバインコードは、 NHKマイルカップで10着に敗れた以外は、3着以内を確保していた馬。
3着のダイワキャグニーは、東京コースに実績のあった馬。
2018年東京新聞杯の結果から考えると、ノーザンファーム生産馬、社台ファーム生産馬、4歳馬、1600ｍ以上の東京コース実績馬、G1連対馬が気になります。
最後に
東京1600ｍの特別指定交流競走別定戦として行われる東京新聞杯ですが、リステッド競走のキャピタルステークスも、東京1600ｍの特別指定交流競走別定戦で設計されているレースです。
キャピタルステークスの1着馬のプリンスリターンが、東京新聞杯2022に登録してきましたが、何らかの役割があるのではないでしょうか。
