京都牝馬ステークス2024(第59回)の考察

京都牝馬ステークス2024の出馬表

京都牝馬ステークス2024の登録馬は19頭。

 

登録馬19頭のうち、ゴールドエクリプスが回避し、18頭立てで行われることになった。

 

当初、除外対象だったコムストックロードは回避馬が出たことで、出走することが可能となった。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ムーンプローブ 牝4 55.0kg A.ルメートル 上村 洋行 吉田 晴哉
1枠 2番 アルーリングウェイ 牝5 55.0kg M.デムーロ 藤岡 健一 (有)サンデーレーシング
2枠 3番 ドロップオブライト 牝5 55.0kg 小沢 大仁 松永 昌博 岡田 牧雄
2枠 4番 テンハッピーローズ 牝6 55.0kg 津村 明秀 高柳 大輔 天白 泰司
3枠 5番 ウインシャーロット 牝6 55.0kg 石川 裕紀人 和田 正一郎 (株)ウイン
3枠 6番 シングザットソング 牝4 57.0kg 鮫島 克駿 高野 友和 (有)社台レースホース
4枠 7番 スリーパーダ 牝5 55.0kg 岩田 望来 斉藤 崇史 (有)キャロットファーム
4枠 8番 スマートリアン 牝7 55.0kg 角田 大河 石橋 守 大川 徹
5枠 9番 コムストックロード 牝5 55.0kg B.ムルザバエフ 中野 栄治 (有)ビッグレッドファーム
5枠 10番 プレサージュリフト 牝5 55.0kg R.キングスコート 木村 哲也 (有)サンデーレーシング
6枠 11番 モズゴールドバレル 牝5 55.0kg 団野 大成 藤岡 健一 (株)キャピタル・システム
6枠 12番 ナムラクレア 牝5 56.0kg 浜中 俊 長谷川 浩大 奈村 睦弘
7枠 13番 メイケイエール 牝6 56.0kg 池添 謙一 武 英智 名古屋競馬(株)
7枠 14番 ジューンオレンジ 牝4 55.0kg 和田 竜二 長谷川 浩大 吉川 潤
7枠 15番 ソーダズリング 牝4 55.0kg 武 豊 音無 秀孝 (有)社台レースホース
8枠 16番 モズメイメイ 牝4 57.0kg 田口 貫太 音無 秀孝 (株)キャピタル・システム
8枠 17番 ボンボヤージ 牝7 55.0kg 川須 栄彦 梅田 智之 廣崎 利洋
8枠 18番 ロータスランド 牝7 55.0kg 松山 弘平 辻野 泰之 (同)小林英一ホールディングス

1枠と5枠は外国人騎手同士の枠となっている。

報知杯フィリーズレビュー1着馬出走からの考察 

京都牝馬ステークスは、2016年に1600mから1400mに距離が短縮された。

 

1400mの非根幹距離に変更されているので、1400mの牝馬限定レースを参考にしたいと思う。

 

1400mの牝馬限定重賞は、2歳戦のKBSファンタジーステークス、3歳戦の報知杯フィリーズレビュー、そして、古馬戦の京都牝馬ステークスの3レース。

 

今年の京都牝馬ステークスには、昨年の報知杯フィリーズレビュー1着馬のシングザットソングが出走するので、まずは、このあたりから考えてみたい。

 

距離変更のあった2016年以降で、報知杯フィリーズレビューを勝った馬が、4歳馬で京都牝馬ステークスに出走してきたケースは、2016年のクイーンズリング、2019年のリバティハイツ、2020年のノーワンとプールヴィル、2022年のシゲルピンクルビー、2023年のサブライムアンセム、そして、今年のシングザットソング。

 

2015年報知杯フィリーズレビューを勝ったクイーンズリングは、2016年の京都牝馬ステークスに1人気、56㎏斤量で出走して1着。(秋華賞2着歴あり)

 

2018年報知杯フィリーズレビューを勝利したリバティハイツは、2019年の京都牝馬ステークスに4人気、55㎏斤量で出走して9着。(2着対角)

 

2019年報知杯フィリーズレビューで同着1着だったノーワンは、2020年の京都牝馬ステークスに9人気、54㎏斤量で出走して15着。(1着同枠)

 

2019年報知杯フィリーズレビューで同着1着だったプールヴィルは、2020年の京都牝馬ステークスに6人気、55㎏斤量で出走して2着。(1400m戦はオール連対だった)

 

2021年報知杯フィリーズレビューで優勝したシゲルピンクルビーは、2022年の京都牝馬ステークスに4人気、54㎏斤量で出走して4着。(1着同枠)

 

2022年報知杯フィリーズレビューで勝利したサブライムアンセムは、2023年の京都牝馬ステークスに5人気、57㎏斤量で出走して15着。(3着対角)

 

2016年から2022年までの京都牝馬ステークスでは、報知杯フィリーズレビューを勝った馬が翌年に出走してくると、自身が連対あるいは筋の馬を連対させていた。

 

しかし、2023年の京都牝馬ステークスでは、報知杯フィリーズレビューを勝った馬は、3着馬の筋にしかなっていない。

 

2023年京都牝馬ステークスは、賞金別定からグレード別定に変更された年で、今年も京都牝馬ステークスの斤量は2023年と変わっていない。

 

2023年京都牝馬ステークスは、阪神1400mのG2のMBS賞スワンステークスでゾロ目の2着になっていたララクリスティーヌが1着、2着は前年のターコイズステークスで勝っていたミスニューヨークと同枠になったウインシャーロットで、ウインシャーロットはターコイズステークスで2着になっていた馬だった。

東京新聞杯からの考察

京都牝馬ステークスと同様に、2023年に賞金別定からグレード別定に変更されたレースに、東京新聞杯がある。

 

今年の東京新聞杯は、前年の東京新聞杯で14着に惨敗していた7歳馬のサクラトゥジュールが勝ち、2着には前年の関屋記念を勝っていた7歳馬のウインカーネリアンが入っている。

 

サクラトゥジュールは、前年の東京新聞杯14着以後、メイステークス1着、関屋記念9着、日刊スポーツ賞中山金杯12着という成績を残していた馬だったが、ハンデ戦の日刊スポーツ賞中山金杯では57㎏斤量を背負わされており、東京新聞杯でも57㎏斤量となっていた。(日刊スポーツ賞中山金杯と東京新聞杯はキング騎手騎乗)

 

東京新聞杯でサクラトゥジュールと同枠となったアスクコンナモンダは、3勝クラスの白川郷ステークス(中京1600m)が最終賞金加算の馬。

 

アスクコンナモンダが勝った白川郷ステークスは、前年まではダート戦で行われていたレースで、2024年は中京で行われるのかは不明である。

 

今年の東京新聞杯で2着になったウインカーネリアンは、前年の東京新聞杯を勝っていた増量馬であるが、前年の東京新聞杯を勝利した後は、G2とG1のみに出走して連対していなかった馬である。

 

また、ウインカーネリアンと同枠になっていたマスクトディーヴァは、前年の関西テレビ放送賞ローズステークスで1着、秋華賞で2着になっていた増量馬で、1人気になっていた明け4歳馬だった。

 

マスクトディーヴァが勝った関西テレビ放送賞ローズステークス(阪神1800m)は、2020年から2022年まで中京で開催されており、2024年は中京開催が決まっている。

結論

8枠18番にロータスランドが配置された。

 

ロータスランドは、前年10月に行われたMBS賞スワンステークスでも、8枠18番に配置されている。

 

これに似ていたのが、今年の東京新聞杯である。

 

今年のスポーツニッポン賞京都金杯でフリームファクシとアヴェラーレが8枠同枠配置になり、今年の東京新聞杯でもフリームファクシとアヴェラーレが8枠同枠になっていた。

 

結果は、スポーツニッポン賞京都金杯も東京新聞杯も1枠に配置されていた馬が勝っている。

 

スポーツニッポン賞京都金杯は8人気の馬が勝利し、同枠の馬が7人気であったのだが、東京新聞杯は7人気の馬が勝利!

 

前年10月に行われたMBS賞スワンステークスで勝利したのは、2枠3番に配置されていた10人気のウイングレイテスト。

 

今回は、2枠には、現段階で10人気のドロップオブライトがいる。

 

そこで、ドロップオブライトの同枠のテンハッピーローズを軸にしてみる。

 

相手は、ナムラクレア、ロータスランド、プレサージュリフトあたりで。