京王杯スプリングカップ2024(第69回)の考察

京王杯スプリングカップ2024の出馬表

京王杯スプリングカップ2024の登録馬は16頭。

 

登録馬16頭のうち、カルロヴェローチェが回避し、15頭立てとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 トウシンマカオ 牡5 57.0kg 菅原 明良 高柳 瑞樹 (株)サトー
2枠 2番 リュミエールノワル 牡5 57.0kg 川田 将雅 上原 佑紀 (株)G1レーシング
2枠 3番 ソーヴァリアント 牡6 57.0kg J.モレイラ 大竹 正博 (有)社台レースホース
3枠 4番 レッドモンレーヴ 牡5 58.0kg 横山 和生 蛯名 正義 (株)東京ホースレーシング
3枠 5番 クリノガウディー 牡8 57.0kg 松岡 正海 藤沢 則雄 栗本 博晴
4枠 6番 プルパレイ せん5 57.0kg T.オシェア 須貝 尚介 (株)Gリビエール・レーシング
4枠 7番 グランデマーレ 牡7 57.0kg 津村 明秀 藤岡 健一 (有)キャロットファーム
5枠 8番 アネゴハダ 牝5 55.0kg 三浦 皇成 佐々木 晶三 岡 浩二
5枠 9番 ダノンスコーピオン 牡5 58.0kg 戸崎 圭太 福永 祐一 (株)ダノックス
6枠 10番 ロードマックス 牡6 57.0kg 吉田 豊 中村 直也 (株)ロードホースクラブ
6枠 11番 スズハローム 牡4 57.0kg 鮫島 克駿 牧田 和弥 森 達郎
7枠 12番 メイショウチタン 牡7 57.0kg 柴田 善臣 本田 優 松本 好雄
7枠 13番 ダディーズビビッド 牡6 57.0kg 浜中 俊 千田 輝彦 田島 大史
8枠 14番 バルサムノート 牡4 57.0kg 北村 友一 高野 友和 吉田 勝己
8枠 15番 ウインマーベル 牡5 58.0kg 松山 弘平 深山 雅史 (株)ウイン

ロードカナロア産駒のレッドモンレーヴとメイショウチタンが、対角配置となっている。

阪神カップ1着馬出走からの考察

京王杯スプリングカップ2024に出走するウインマーベルは、前年の京王杯スプリングカップ2着馬であり、前年の阪神カップ1着馬であり、2022年スプリンターズステークス2着馬でもある。

 

阪神カップは、2006年に始まった阪神1400mを舞台とする特指定量戦であるが、2006年以降で、阪神カップ1着馬が翌年の京王杯スプリングカップに出走してきたのは、2007年、2008年、2012年、2013年、2016年の5回。

 

このうち、ウインマーベルのように、G1で2着歴があった馬が京王杯スプリングカップに出走してきたのは、阪神カップを連覇し、2012年と2013年の京王杯スプリングカップに出走していたサンカルロである。

 

2012年と2013年京王杯スプリングカップの比較では、15頭立てであること、外国人騎手が騎乗していない点からも2012年の方が今年と似ているが、両年の結果を見てみる。

 

15頭立てで行われた2012年京王杯スプリングカップを制したのは、4歳馬でウィリアムズ騎手が騎乗していた4人気のサダムパテックだった。

 

サダムパテックは、2011年皐月賞2着馬で、古馬戦初戦の2011年鳴尾記念で3着、年明けのスポーツニッポン賞京都金杯で5着(2着対角)、東京新聞杯で13着(2着平行)の成績だった馬。

 

サダムパテックの同枠馬で3着に入ったインプレスウィナーは、前走で1600万下条件戦の晩春ステークス(東京1400m)を勝ってきた13人気の5歳馬。

 

なお、インプレスウィナーが勝利した晩春ステークスは、2009年には東京1800mで行われたレースだったが、2010年と2011年には行われず、2012年に東京1400mのレースとして復活したレースだった。

 

2012年京王杯スプリングカップで2着になったレオプライムは、中京1400mの1000万下条件戦の中京スポーツ杯と阪神1400mの1600万下条件戦の心斎橋ステークスを連勝していた11人気の5歳馬。

 

レオプライムの同枠馬のタマモナイスプレイは、2011年7月に行われた安土城ステークス(京都1400m)を勝ってから連対のなかった14人気の7歳馬。

 

2011年阪神カップを勝っていたサンカルロは、1人気に支持されたが10着に惨敗し、連対馬の筋にもなっていない。(連対の型を持っていない馬で、前走は高松宮記念2着)

 

18頭立てで行われた2013年京王杯スプリングカップは、1人気の4歳馬のダイワマッジョーレが1着。

 

ダイワマッジョーレは、中京2000mの別定戦の金鯱賞で2着、ハンデ戦の日刊スポーツ賞中山金杯(中山2000m)で5着、東京1600mの別定戦の東京新聞杯で2着になっていた馬。

 

ダイワマッジョーレの同枠のサダムパテックは、前年の京王杯スプリングカップ1着馬で、2012年マイルチャンピオンシップの優勝馬。

 

2013年京王杯スプリングカップで2着に入ったのは、2009年皐月賞2着馬で、2013年スポーツニッポン賞京都金杯で2着、2013年東京新聞杯で3着になっていた7歳馬のトライアンフマーチ。

 

トライアンフマーチの同枠馬で3着に入ったのは、前年の阪神カップで2着に入った後、ダート戦G1のフェブラリーステークスにも出走していた6歳馬のガルボだった。

 

2012年阪神カップを勝っていたサンカルロは11着に敗れ、連対馬の筋にもなっていない。

 

2012年と2013年の京王杯スプリングカップは、4歳馬が勝ち、ワイドゾロ目になっているという共通点はある。

結論

2012年京王杯スプリングカップ1着馬のサダムパテックも2013年京王杯スプリングカップ1着馬のダイワマッジョーレも、1400m戦は京王杯スプリングカップが初だった。

 

京王杯スプリングカップ2024の出走馬で、1400m戦未出走の馬はソーヴァリアントだけである。

 

ココは、思い切って、ソーヴァリアントを軸にしてみる。

 

相手は、スズハローム、ウインマーベル、トウシンマカオ、ダノンスコーピオンあたりで。