ウマゾーです。
いつも、読んでいただいてありがとうございます。
今回は、第1回中山開催の最終日に行われる アメリカジョッキークラブカップ2023について考えてみたいと思います。
アメリカジョッキークラブカップ2023(第64回アメリカジョッキークラブカップ)の出走予定
アメリカジョッキークラブカップ2023の登録馬は14頭。
2021年のオークス馬のユーバーレーベン、前年の菊花賞で1人気に支持されたガイアフォースなどが登録してきました。
馬 名 | 性齢 | 斤量 | 想定騎手 | 調教師 | |
1 | アリストテレス | 牡6 | 57.0kg | 横山 和生 | 音無 秀孝 |
2 | エヒト | 牡6 | 57.0kg | 田中 勝春 | 森 秀行 |
3 | エピファニー | 牡4 | 56.0kg | 戸崎 圭太 | 宮田 敬介 |
4 | オウケンムーン | 牡8 | 57.0kg | 北村 宏司 | 岩戸 孝樹 |
5 | ガイアフォース | 牡4 | 57.0kg | C.ルメール | 杉山 晴紀 |
6 | シャムロックヒル | 牝6 | 55.0kg | 藤懸 貴志 | 佐々木 晶三 |
7 | スタッドリー | 牡5 | 57.0kg | 坂井 瑠星 | 奥村 豊 |
8 | ノースブリッジ | 牡5 | 57.0kg | 岩田 康誠 | 奥村 武 |
9 | バビット | 牡6 | 57.0kg | 浜田 多実雄 | |
10 | ブラックマジック | 牡6 | 57.0kg | 三浦 皇成 | 戸田 博文 |
11 | ユーバーレーベン | 牝5 | 55.0kg | M.デムーロ | 手塚 貴久 |
12 | ラーゴム | 牡5 | 57.0kg | T.バシュロ | 斉藤 崇史 |
13 | レインカルナティオ | 牡6 | 57.0kg | 石川 裕紀人 | 小西 一男 |
14 | レッドガラン | 牡8 | 57.0kg | 安田 隆行 |
参考 netkeiba
アメリカジョッキークラブカップ2023の負担重量
アメリカジョッキークラブカップ2023の負担重量は、4歳が56㎏、5歳以上が57㎏(牝馬は2㎏減)というのがベースで、G1競走(牝馬限定G1を除く)の1着馬は2㎏増、牝馬限定G1あるいはG2競走の1着馬は1㎏増、1年を超えるG1競走(牝馬限定G1を除く)の1着馬は1㎏増(2歳時の成績は除く)となっています。
これは、前年と比べて、べースの負担重量が1㎏増えていることになります。
アメリカジョッキークラブカップ2023の登録馬で、増量となっているのがガイアフォース。
ガイアフォースは、G2の朝日杯セントライト記念を勝っているので、1㎏増となります。
セントライト記念1着馬出走からのサイン
アメリカジョッキークラブカップ2023に登録しているガイアフォースは、前年の朝日杯セントライト記念1着馬。
過去に、セントライト記念優勝馬が、翌年のアメリカジョッキークラブカップに出走してきたケースは、1990年のサクラホクトオー、1993年のレガシーワールド、1995年のウインドフィールズ、1997年のローゼンカバリー、2018年のミッキースワロー、2019年のジェネラーレウーノ、2022年のアサマノイタズラの7頭。
サクラホクトオーは、朝日杯3歳ステークスを勝っているG1馬で、セントライト記念を3人気で勝利した後、菊花賞5着、有馬記念3着を経て、アメリカジョッキークラブカップを1人気で勝っています。
レガシーワールドは、セントライト記念を4人気で勝った後、オープンレースの東京スポーツ杯とドンカスターステークスで優勝し、その後、ジャパンカップ4着、有馬記念2着を挟んで、アメリカジョッキークラブカップに出走し、1人気で2着になっています。
ウインドフィールズは、セントライト記念を5人気で勝利した後、菊花賞4着を経て、アメリカジョッキークラブカップに出走し、3人気6着(2着対角)になっています。
ローゼンカバリーは、セントライト記念を2人気で勝った後、 菊花賞11着、鳴尾記念11着を挟んで、アメリカジョッキークラブカップに出走し、3人気で1着になっています。
ミッキースワローは、朝日杯セントライト記念を2人気で勝った後、菊花賞6着を経て、アメリカジョッキークラブカップに出走し、1人気で2着になっています。
ジェネラーレウーノは、朝日杯セントライト記念を4人気で勝った後、菊花賞9着を挟み、アメリカジョッキークラブカップに出走し、2人気で4着に敗れています。
アサマノイタズラは、朝日杯セントライト記念を9人気で勝った後、菊花賞9着、有馬記念16着という成績で、アメリカジョッキークラブカップに出走し、7人気で4着になっています。
7頭の結果をまとめると、アメリカジョッキークラブカップで連対したのが、サクラホクトオー、レガシーワールド、ローゼンカバリー、ミッキースワローの4頭、連対を外したのが、ウインドフィールズ、ジェネラーレウーノ、アサマノイタズラの3頭。
では、アメリカジョッキークラブカップ2023に登録しているガイアフォースは、どのタイプに近いのでしょうか?
ガイアフォースは、有馬記念に出走していないので、サクラホクトオー、レガシーワールド、アサマノイタズラとはタイプが違う感じがします。
また、ガイアフォースは年明け後に初勝利を挙げ、3歳以上1勝クラスを勝った後、朝日杯セントライト記念を勝利し、菊花賞で8着に敗れている馬なので、皐月賞や日本ダービーに出走していたジェネラーレウーノや菊花賞の後に鳴尾記念に出走していたローゼンカバリーとはイメージが一致しません。
残ったのは、ウインドフィールズとミッキースワローの2頭。
では、ウインドフィールズが出走した1995年アメリカジョッキークラブカップとミッキースワローが出走した2018年アメリカジョッキークラブカップの結果を見てみます。
1995年アメリカジョッキークラブカップ(1回中山8日・10頭立て)
1着 サクラチトセオー 牡6 58㎏ 5枠5番(逆6番)小島太騎手 2人気
前走 有馬記念(中山2500m)5人気6着(1着同枠)
前々走 富士ステークス(OP・東京1800m・指定・定量)1人気1着
2着 ホクトベガ 牝6 56㎏ 1枠1番(逆10番)加藤和宏騎手 6人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬特別(阪神2000m・別定)6人気5着(2着平行)
前々走 富士ステークス(OP・東京1800m・指定・定量)2人気6着(2着対角)
3着 ステージチャンプ 牡6 57㎏ 8枠9番(逆2番)蛯名正義騎手 5人気
前走 日刊スポーツ賞金杯(中山2000m・ハンデ)4人気6着(3着平行)
前々走 ステイヤーズステークス(中山3600m・ハンデ)2人気3着
6着 ウインドフィールズ 牡5 56㎏ 8枠10番(逆1番)東信二騎手 5人気
前走 菊花賞(京都3000m)5人気4着(2着同枠)
前々走 ラジオ日本賞セントライト記念(中山2200m・定量)5人気1着
1995年アメリカジョッキークラブカップを制したサクラチトセオーは、1994年の中山記念や1994年京王杯オータムハンデを勝っていた58㎏斤量の6歳馬。
サクラチトセオーは、前走の有馬記念で6着に敗れていましたが、1着馬の同枠配置にいました。
2着になったホクトベガは、1993年エリザベス女王杯で1着になっているG1馬。
ホクトベガは、エリザベス女王杯を制した後、1994年札幌記念も勝利している馬で、56㎏斤量となっていました。
3着になったステージチャンプは、1993年菊花賞の2着馬で、前走のハンデ重賞の日刊スポーツ賞金杯では3着馬の平行に配置されていました。
福島2000mの900万下条件戦のさくらんぼステークスを勝った後に、ラジオ日本賞セントライト記念を制したウインドフィールズは、6着に敗退していますが、2着になったホクトベガの対角、3着になったステージチャンプの同枠に配置されていました。
2018年アメリカジョッキークラブカップ(1回中山7日・11頭立て)
1着 ダンビュライト 牡4 55㎏ 6枠7番(逆5番)M.デムーロ騎手 2人気
前走 1600万下条件戦・サンタクロースステークス(阪神2000m)1人気1着
前々走 菊花賞(京都3000m)4人気5着(1着同枠)
2着 ミッキースワロー 牡4 56㎏ 3枠3番(逆9番)横山典弘騎手 1人気
前走 菊花賞(京都3000m)3人気6着
前々走 朝日杯セントライト記念(中山2200m・指定・馬齢)2人気1着
3着 マイネルミラノ 牡8 56㎏ 7枠9番(逆3番)柴田大知騎手 8人気
前走 日刊スポーツ賞中山金杯(中山2000m・カク指定・ハンデ)12人気11着
前々走 チャレンジカップ(阪神2000m・特指・別定)6人気6着(1着平行)
2018年アメリカジョッキークラブカップで勝利したダンビュライトは、皐月賞3着歴を持つ2勝馬。
ダンビュライトは、前々走の菊花賞で1着同枠の5着、前走の1600万下条件戦で1人気1着になっています。
2着になったミッキースワローは、京都新聞杯で5着に敗れた後、福島1800mの1000万下条件戦のいわき特別で3着、朝日杯セントライト記念で1着、菊花賞で6着という成績を残してきた56㎏斤量の4歳馬。
3着になったマイネルミラノは、年明けの日刊スポーツ賞中山金杯に出走していた8歳馬。
1995年と2018年アメリカジョッキークラブカップから考えると、朝日杯セントライト記念を勝っているガイアフォース、条件戦を勝ってきたエピファニーとスタッドリー、G1馬のユーバーレーベンあたりは気になります。
最後に
アメリカジョッキークラブカップ2023に登録しているアリストテレスは、2021年のアメリカジョッキークラブカップ優勝馬!
アリストテレスは、昨年、目黒記念から始動しているので、前年のアメリカジョッキークラブカップには出走していません。
ただし、前々年の1着馬が出走予定となっているのは意味がありそうです。
また、出馬表が出たら、再検討してみたいと思います。