チューリップ賞2024の出馬表
17頭が登録したチューリップ賞2024だったが、ヒヒーンが回避して16頭立てとなっている。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | ブルーアイドガール | 牝3 | 55.0kg | 松山 弘平 | 吉岡 辰弥 | ライオンレースホース(株) |
1枠 | 2番 | ラーンザロープス | 牝3 | 55.0kg | 横山 典弘 | 武 幸四郎 | 吉田 照哉 |
2枠 | 3番 | エポックヴィーナス | 牝3 | 55.0kg | 和田 竜二 | 新谷 功一 | 山田 有暉朗 |
2枠 | 4番 | ワイドラトゥール | 牝3 | 55.0kg | 北村 友一 | 藤原 英昭 | 幅田 昌伸 |
3枠 | 5番 | ミラビリスマジック | 牝3 | 55.0kg | 田辺 裕信 | 国枝 栄 | (有)社台レースホース |
3枠 | 6番 | スウィープフィート | 牝3 | 55.0kg | 武 豊 | 庄野 靖志 | (株)YGGホースクラブ |
4枠 | 7番 | フルレゾン | 牝3 | 55.0kg | 鮫島 克駿 | 池添 学 | (有)キャロットファーム |
4枠 | 8番 | セキトバイースト | 牝3 | 55.0kg | 藤岡 佑介 | 四位 洋文 | TNレーシング |
5枠 | 9番 | スティールブルー | 牝3 | 55.0kg | 川田 将雅 | 宗像 義忠 | (有)シルクレーシング |
5枠 | 10番 | ガルサブランカ | 牝3 | 55.0kg | C.ルメール | 木村 哲也 | (有)シルクレーシング |
6枠 | 11番 | ハワイアンティアレ | 牝3 | 55.0kg | 西村 淳也 | 松永 幹夫 | 名古屋友豊(株) |
6枠 | 12番 | ショウナンマヌエラ | 牝3 | 55.0kg | 石橋 脩 | 高野 友和 | 国本 哲秀 |
7枠 | 13番 | エラトー | 牝3 | 55.0kg | B.ムルザバエフ | 上村 洋行 | (有)サンデーレーシング |
7枠 | 14番 | ラヴァンダ | 牝3 | 55.0kg | 松若 風馬 | 中村 直也 | 森永 聡 |
8枠 | 15番 | イツモニコニコ | 牝3 | 55.0kg | 田中 健 | 浜田 多実雄 | 大田 恭充 |
8枠 | 16番 | タガノエルピーダ | 牝3 | 55.0kg | 団野 大成 | 斉藤 崇史 | 八木 良司 |
シルクレーシングが馬主のスティールブルーとガルサブランカが、同枠に配置されたため、チューリップ賞2024は染め分け帽戦となっている。
阪神JF1~3着馬不在からの考察
チューリップ賞は、2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズや3歳G1の桜花賞と同じ阪神1600mで行われるレース。
阪神ジュベナイルフィリーズの連対馬が、春初戦にチューリップを使ってくるケースも多い。
そんな桜花賞への王道ルートであるチューリップ賞に、今年の阪神ジュベナイルフィリーズの連対馬は登録すらしてこなかった。
阪神ジュベナイルフィリーズというレース名になった2001年以降で、阪神ジュベナイルフィリーズ連対馬が揃って出走してこなかったケースは、2003年、2005年、2021年、2023年の4回。
現段階での阪神ジュベナイルフィリーズ連対馬の次走情報では、阪神ジュベナイルフィリーズ1着馬のアスコリピチェーノと2着馬のステレンボッシュは桜花賞に直行するらしいので、阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬が報知杯フィリーズレビューに出走した2003年と阪神ジュベナイルフィリーズ1着馬がデイリー杯クイーンカップに出走した2005年は、今年とイメージが違う感じがする。
残ったのは、2021年と2023年のチューリップ賞なので、この2年の結果を見てみる。
2021年チューリップ賞(3場開催・12頭立て)
1着同着 メイケイエール 牝3 54㎏ 1枠1番(逆12番)武豊騎手 1人気
前走 阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神1600m)3人気4着
前々走 KBS京都賞ファンタジーステークス(阪神1400m・指定・馬齢)1人気1着(レコード)
1着同着 エリザベスタワー マル外 牝3 54㎏ 5枠5番(逆8番) 川田将雅騎手 3人気
前走 エルフィンステークス(リステッド・中京1600m・特指・別定)1人気9着
前々走 新馬戦(阪神1600m)2人気1着
3着 ストゥーティ 牝3 54㎏ 2枠2番(逆11番)松山弘平騎手 4人気
前走 3歳1勝クラス・菜の花賞(中山1600m)2人気3着(1着同枠)
前々走 2歳1勝クラス・こうやまき賞(中京1600m)1人気3着
2021年チューリップ賞は、1着同着が発生している。
1着同着となったメイケイエールは、小倉1200mの新馬戦と小倉2歳ステークス、阪神1400mのKBS京都賞ファンタジーステークスを3連勝した後、2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズに出走し、4着に敗れていたノーザンファーム生産の1人気の馬。(1600m戦未連対で重賞を勝っている馬)
1着同着のエリザベスタワーは、チューリップ賞と同じ阪神1600mで行なわれた新馬戦を勝った後、中京1600mのエルフィンステークスで1人気になったものの9着に敗れていた社台レースホースが馬主のマル外の馬。(最下位人気の馬と同枠)
3着になったストゥーティは、新潟1600mの新馬戦を勝った後、アルテミスステークス4着、こうやまき賞3着、菜の花賞3着の成績を残していたノーザンファーム生産の1勝馬。(1勝クラスを経験している馬)
2023年チューリップ賞(2場開催・17頭立て・染め分け帽戦)
1着 モズメイメイ 牝3 54㎏ 5枠9番(逆9番) 武豊騎手 7人気
前走 3歳1勝クラス・こぶし賞(阪神1600m)1人気1着
前々走 2歳1勝クラス・つわぶき賞(中京1400m)4人気3着
2着 コナコースト 牝3 54㎏ 7枠13番(逆9番)鮫島克駿騎手 6人気
前走 エルフィンステークス(リステッド・中京1600m・特指・別定)4人気2着
前々走 新馬戦(小倉1800m)1人気1着
3着 ペリファーニア 牝3 54㎏ 8枠17番(逆1番)横山武史騎手 2人気
前走 新馬戦(中山1600m)1人気1着
2023年チューリップ賞を制したモズメイメイは、東京1600mの新馬戦1着、中京1400mのつわぶき賞3着、阪神1600mのこぶし賞1着の成績を残していた社台ファーム生産の2勝馬。
2着になったコナコーストは、小倉1800mの新馬戦を勝った後、エルフィンステークスで2着になっていたノーザンファーム生産馬。
3着のペリファーニアは、2022年12月に行われた中山1600mの新馬戦を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産馬。(染め分け帽の馬)
2021年と2023年のチューリップ賞の結果から考えると、阪神1600mを勝っている馬、社台ファーム生産馬、ノーザンファーム生産馬、武豊騎手の騎乗馬は気になる。
2023年アルテミスステークスからの考察
3歳戦は今年から馬齢重量が引き上げられ、チューリップ賞は54㎏から55㎏に負担重量が変更された。
2歳戦も3歳戦と同様に、馬齢重量が引き上げられているが、3歳戦の変更前年となる2023年に馬齢重量が引き上げられている。
チューリップ賞は、指定馬齢戦であり、1600mで行われるレースなので、2023年のアルテミスステークスが参考になりそうだ。
では、2023年アルテミスステークスと前年にあたる2022年アルテミスステークスの結果を見てみる。
2022年アルテミスステークス(10頭立て)
1着 ラヴェル 牝2 54㎏ 8枠10番(逆1番)坂井瑠星騎手 3人気
前走 新馬戦(小倉1800m)1人気1着
2着 リバティアイランド 牝2 54㎏ 3枠3番(逆8番)川田将雅騎手 1人気
前走 新馬戦(新潟1600m)1人気1着
3着 アリスヴェリテ 牝2 54㎏ 6枠6番(逆5番)田辺裕信騎手 6人気
前走 野路菊ステークス(中京2000m・特指・別定)5人気2着
前々走 新馬戦(小倉1800m)3人気1着
2023年アルテミスステークス(10頭立て)
1着 チェルヴィニア 牝2 55㎏ 4枠4番(逆7番)ルメール騎手 1人気
前走 未勝利戦(新潟1800m)1人気1着
前々走 新馬戦(東京1600m)1人気2着
2着 サフィラ 牝2 55㎏ 7枠8番(逆3番)松山弘平騎手 2人気
前走 未勝利戦(阪神1800m)1人気1着
前々走 新馬戦(新潟1600m)1人気3着
3着 スティールブルー 牝2 55㎏ 8枠9番(逆2番)荻野極騎手 4人気
前走 新馬戦(新潟1600m)3人気1着
2022年アルテミスステークスは、小倉1800mの新馬戦を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産、キャロットファームが馬主のラヴェルが1着、2着は新潟1600mの新馬戦を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産、サンデーレーシングが馬主のリバティアイランド、3着は小倉1800mの新馬戦を3人気で勝利したノースヒルズ生産のアリスヴェリテとなっている。
一方、2023年アルテミスステークスは、東京1600mの新馬戦を1人気2着に敗れた後、新潟1800mの未勝利戦を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産、サンデーレーシングが馬主のチェルヴィニアが1着、2着は新潟1600mの新馬戦を1人気3着に負けた後、阪神1800mの未勝利戦を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産、シルクレーシングが馬主のサフィラ、3着は新潟1600mの新馬戦を3人気で勝ったノーザンファーム生産、シルクレーシングが馬主のスティールブルーが入っている。
アルテミスステークスでは、この2年の連対馬が4頭とも前走まで1人気だった馬を起用しており、ノーザンファーム生産、サンデーレーシングが馬主の馬を連対馬に使っている。(1着馬は1800m戦の勝利歴がある馬)
この結果から考えると、2023年のチューリップ賞の結果が気になってくる。
2023年のチューリップ賞は、東京1600mの新馬戦を1人気で勝利し、阪神1600mの3歳1勝クラスを1人気で勝ってきた社台ファーム生産、キャピタル・システムが馬主のモズメイメイが1着、2着は小倉1800mの新馬戦を1人気で勝利し、中京1600mのOPレース(特指別定戦)のエルフィンステークスを4人気2着に敗れたノーザンファーム生産、サンデーレーシングが馬主のコナコースト、3着は中山1600mの新馬戦を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産、キャロットファームが馬主のペリファーニアが入っている。
結論
チューリップ賞2024の出走馬で、1人気で初勝利を挙げた馬はラーンザロープス、ワイドラトゥール、セキトバイースト、ガルサブランカ、ラヴァンダの5頭。
この5頭のうち、社台ファームあるいはノーザンファーム生産の馬は、ラーンザロープスとガルサブランカの2頭。
ただし、ラーンザロープスの初勝利は1500m戦であることから、ガルサブランカを軸としてみる。
相手はタガノエルピーダ、ラーンザロープス、エラトー、ミラビリスマジック、スウィープフィートあたり。