サマースプリントシリーズからの考察
サマースプリントシリーズは、函館スプリントステークス、CBC賞、アイビスサマーダッシュ、テレビ西日本賞北九州記念、キーンランドカップ、産経賞セントウルステークスの6レースからなるシリーズ。
今年、サマースプリントシリーズで、残されたレースは産経賞セントウルステークスの1レースのみで、現在、ジャスパークローネが21ポイントを挙げ、トップをひた走っている。
ジャスパークローネの21ポイントを超える可能性があるのは、キミワクイーン、オールアットワンス、ナムラクレアの3頭だが、この3頭は産経賞セントウルステークスに登録すらしてこなかった。
ということは、今年のサマースプリントシリーズのシリーズチャンピオンはジャスパークローネで決まっているということ!
過去のサマースプリントシリーズで、今年と似ているのが2012年と2016年。
2012年のサマースプリントシリーズは、パドトロワがキーンランドカップ終了時点で23ポイントを挙げてトップ、同点チャンピオンの可能性のあったドリームバレンチノがセントウルステークスを回避したケース。
2016年のサマースプリントシリーズは、ベルカントがキーンランドカップ終了時点で19ポイントを挙げてトップ、逆転の可能性があったソルヴェイグ、レッドファルクス、バクシンテイオー、ブランボヌールがセントウルステークスを回避したケース。
では、2012年と2016年のセントウルステークスの結果を見てみる。
2012年セントウルステークス(16頭立て)
1着 エピセアローム 牝3 52㎏ 2枠4番(逆13番)武豊騎手 6人気
前走 テレビ西日本賞北九州記念(小倉1200m・特指・ハンデ)6人気3着(1着同枠)
前々走 オークス(東京2400m)12人気16着
2着 ロードカナロア 牡4 56㎏ 5枠9番(逆8番)岩田康誠騎手 1人気
前走 函館スプリントステークス(函館1200m・特指・別定)1人気2着
前々走 高松宮記念(中京1200m)1人気3着
3着 アンシェルブルー 牝5 54㎏ 8枠16番(逆1番)和田竜二騎手 12人気
前走 朱鷺ステークス(新潟1400m・指定・別定)4人気4着
前々走 鞍馬ステークス(京都1200m・カク指定・ハンデ)4人気4着
2012年セントウルステークスを制したエピセアロームは、小倉2歳ステークス1着、チューリップ賞2着歴を持つ3歳牝馬で、サマースプリントシリーズのテレビ西日本賞北九州記念で3着に入り、シリーズポイント4ポイントを獲得していた最軽量の馬。
2着に入ったロードカナロアは、シルクロードステークス1着、高松宮記念3着、函館スプリントステークス2着の実績を持つ4歳馬。
3着になったアンシェルブルーは、前走と前々走で同じ着順を刻んでいた12人気の馬。
2016年セントウルステークス(13頭立て)
1着 ビッグアーサー 牡5 58㎏ 1枠1番(逆13番)福永祐一騎手 1人気
前走 高松宮記念(中京1200m)1人気1着
前々走 シルクロードステークス(京都1200m・カク指定・ハンデ)1人気5着(1着対角)
2着 ネロ 牡5 56㎏ 7枠10番(逆4番)内田博幸騎手 2人気
前走 アイビスサマーダッシュ(新潟1000m・特指・別定)2人気2着
前々走 韋駄天ステークス(新潟1000m・ハンデ )1人気2着
3着兼2着同枠 ラヴァーズポイント 牝6 54㎏ 7枠11番(逆3番)川須栄彦騎手 9人気
前走 テレビ西日本賞北九州記念(小倉1200m・特指・ハンデ)2人気11着
前々走 CBC賞(中京1200m・特指・ハンデ)7人気2着
2016年セントウルステークスで優勝したのは、高松宮記念1着馬のビッグアーサー。
ビッグアーサーは、高松宮記念を勝ったことで、斤量が重くなっていた馬。
2着になったネロは、サマースプリントシリーズのアイビスサマーダッシュで2着になり、シリーズポイント5ポイント獲得していた馬。
3着になったラヴァーズポイントは、サマースプリントシリーズのCBC賞とテレビ西日本賞北九州記念で6ポイント獲得していた馬。
キーンランドカップからの考察
スプリンターズステークスのステップレースは、産経賞セントウルステークスとキーランドカップの2レース。
では、前述の2012年と2016年のキーランドカップの結果を見てみる。
2012年キーランドカップ(14頭立て)
1着 パドトロワ 牡5 56㎏ 2枠2番(逆13番)安藤勝己騎手 3人気
前走 アイビスサマーダッシュ(新潟1000m・特指・別定)7人気1着
前々走 函館スプリントステークス(函館1200m・特指・別定)3人気4着
2着 ダッシャーゴーゴー 牡5 56㎏ 4枠5番(逆10番)横山典弘騎手 1人気
前走 CBC賞(中京1200m・特指・ハンデ)1人気3着(ゾロ目)
前々走 高松宮記念(中京1200m)6人気4着
2012年キーランドカップを勝利したのは、2011年スプリンターズステークス2着馬で、同年のアイビスサマーダッシュを制していた5歳馬のパドトロワ。
2着になったダッシャーゴーゴーは、同年の高松宮記念で4着に敗れた後、ハンデ重賞のCBC賞に出走し、ゾロ目決着の3着になっていた5歳馬。
2012年を整理すると、キーンランドカップは前年のスプリンターズステークス2着歴を持ち、サマースプリントシリーズで13ポイント稼いでいた5歳馬のパドトロワが勝利し、2着はCBC賞で3着に入り、サマースプリントシリーズで4ポイント獲得していた5歳馬のダッシャーゴーゴーが入ったのに対し、セントウルステークスは、サマースプリントシリーズのテレビ西日本賞北九州記念で3着に入り、シリーズポイント4ポイントを獲得していた3歳牝馬のエピセアロームが1着、2着は、高松宮記念3着、函館スプリントステークス2着になっていた4歳馬のロードカナロアが入ったという結果。
2016年キーランドカップ(14頭立て)
1着 ブランボヌール 牝3 51㎏ 8枠14番(逆1番) 戸崎圭太騎手 2人気
前走 NHKマイルカップ(東京1600m)15人気6着同着
前々走 桜花賞(阪神1600m)10人気8着
2着 シュウジ 牡3 53㎏ 3枠4番(逆11番)モレイラ騎手 1人気
前走 函館スプリントステークス(函館1200m・特指・別定)2人気2着
前々走 NHKマイルカップ(東京1600m)8人気12着
2016年キーランドカップで優勝したのは、函館2歳ステークス1着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着の実績を持つ3歳牝馬のブランボヌール。
2着になったシュウジは、小倉2歳ステークス1着、デイリー杯2歳ステークス2着、函館スプリントステークス2着になっていた3歳馬。
2016年を整理すると、キーランドカップは、函館2歳ステークス優勝馬の3歳牝馬のブランボヌールが1着、2着は小倉2歳ステークス1着馬のシュウジが入ったのに対し、セントウルステークスは、同年の高松宮記念覇者である5歳馬のビッグアーサーが1着、2着はアイビスサマーダッシュ2着歴を持つ5歳馬のネロが入ったという結果。
産経賞セントウルステークス2023の出馬表
産経賞セントウルステークス2023の登録馬は16頭。
登録馬16頭のうち、ホウオウアマゾンが回避し、15頭立てとなった。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | ロンドンプラン | 牡3 | 55.0kg | 吉田 隼人 | 宮本 博 | 下河辺 隆行 |
2枠 | 2番 | ヴァトレニ | せん5 | 57.0kg | 藤岡 佑介 | 長谷川 浩大 | 野田 政義 |
2枠 | 3番 | レジェーロ | 牝6 | 55.0kg | 藤岡 康太 | 西村 真幸 | 山本 剛士 |
3枠 | 4番 | ドルチェモア | 牡3 | 55.0kg | 池添 謙一 | 須貝 尚介 | (株)スリーエイチレーシング |
3枠 | 5番 | ジャングロ | 牡4 | 57.0kg | 武 豊 | 森 秀行 | 藤田 晋 |
4枠 | 6番 | ビッグシーザー | 牡3 | 55.0kg | 幸 英明 | 西園 正都 | 幅田 昌伸 |
4枠 | 7番 | エイシンスポッター | 牡4 | 57.0kg | 角田 大河 | 吉村 圭司 | (株)栄進堂 |
5枠 | 8番 | アグリ | 牡4 | 57.0kg | 横山 典弘 | 安田 隆行 | 三木 正浩 |
5枠 | 9番 | ボンボヤージ | 牝6 | 55.0kg | 川須 栄彦 | 梅田 智之 | 廣崎 利洋 |
6枠 | 10番 | ピクシーナイト | 牡5 | 58.0kg | 戸崎 圭太 | 音無 秀孝 | (有)シルクレーシング |
6枠 | 11番 | テイエムスパーダ | 牝4 | 55.0kg | 富田 暁 | 木原 一良 | 竹園 正繼 |
7枠 | 12番 | ブトンドール | 牝3 | 53.0kg | 菱田 裕二 | 池添 学 | (同)雅苑興業 |
7枠 | 13番 | ディヴィナシオン | 牡6 | 57.0kg | 団野 大成 | 森 秀行 | 一村 哲也 |
8枠 | 14番 | スマートクラージュ | 牡6 | 57.0kg | 岩田 望来 | 池江 泰寿 | 大川 徹 |
8枠 | 15番 | モリノドリーム | 牝4 | 55.0kg | 鮫島 克駿 | 鹿戸 雄一 | 森 和久 |
3歳馬のドルチェモアとブトンドールが対角配置となっている。
結論
3歳馬のビッグシーザーを軸に!
相手は、エイシンスポッター、アグリ、ドルチェモア、ジャングロ、ボンボヤージあたりで。