サマースプリントシリーズからの考察
サマースプリントシリーズは、函館スプリントステークス、CBC賞、アイビスサマーダッシュ、テレビ西日本賞北九州記念、キーンランドカップ、産経賞セントウルステークスの6レースからなるシリーズ。
既に、サマースプリントシリーズは函館スプリントステークス、CBC賞、アイビスサマーダッシュの3レースが終了し、ジャスパークローネが、11ポイントを稼ぎ、トップを走っている。
2012年にサマースプリントシリーズに加わったCBC賞で勝利し、函館スプリントステークスでも1ポイント獲得しているジャスパークローネは、テレビ西日本賞北九州記念にも登録し、ポイントの加算を狙ってきたが、2012年以降で11ポイントを稼いでいた馬が、テレビ西日本賞北九州記念に出走してきたケースは2018年と2020年の2年。
2018年テレビ西日本賞北九州記念(17頭立て)
1着 アレスバローズ 牡6 56㎏ 3枠5番(逆13番)菱田裕二騎手 6人気
前走 CBC賞(中京1200m・特指・ハンデ)4人気1着
前々走 鞍馬ステークス(京都1200m・カク指定・別定)4人気5着(2着平行)
1着同枠 セカンドテーブル 牡6 56㎏ 水口優也騎手 5人気
前走 CBC賞(中京1200m・特指・ハンデ)8人気3着(2着同枠)
前々走 鞍馬ステークス(京都1200m・カク指定・別定)1人気4着(1着同枠)
2着 ダイメイプリンセス 牝5 55㎏ 6枠11番(逆7番)秋山真一郎騎手 4人気
前走 アイビスサマーダッシュ(新潟1000m・特指・別定)1人気1着
前々走 CBC賞(中京1200m・特指・ハンデ)6人気9着(1着同枠)
2着同枠 スカイパッション 牝6 49㎏ 富田暁騎手 16人気
前走 1600万下条件戦・佐世保ステークス(小倉1200m)9人気7着
前々走 1600万下条件戦・水無月ステークス(阪神1200m)9人気7着
2018年テレビ西日本賞北九州記念を勝ったアレスバローズは、同年のCBC賞1着馬。(トップハンデ)
アレスバローズの同枠のセカンドテーブルは、CBC賞で2着馬の同枠にいたトップハンデの馬。
2着になったダイメイプリンセスは、同年のCBC賞で1着馬の同枠配置、アイビスサマーダッシュで1着になっていた牝馬。
ダイメイプリンセスの同枠のスカイパッションは、1600万下条件戦で3戦連続7着になっていたブービー人気の馬。
2020年テレビ西日本賞北九州記念(18頭立て)
1着 レッドアンシェル 牡6 57㎏ 2枠4番(逆15番)福永祐一騎手 8人気
前走 CBC賞(阪神1200m・特指・ハンデ)3人気3着
前々走 京王杯スプリングカップ(東京1400m・指定・別定)5人気11着(2着平行)
1着同枠 ブライティアレディ 牝7 52㎏ 幸英明騎手 16人気
前走 3勝クラス・水無月ステークス(阪神1200m)4人気1着
前々走 3勝クラス・朱雀ステークス(京都1200m)3人気5着
2着 モズスーパーフレア マル外 牝5 56.5㎏ 5枠10番(逆9番)松若風馬騎手
前走 高松宮記念(中京1200m)9人気1着
前々走 シルクロードステークス(京都1200m・特指・ハンデ)2人気4着
2着同枠 ダイメイプリンセス 牝7 56㎏ 秋山真一郎騎手 4人気
前走 アイビスサマーダッシュ(新潟1000m・特指・別定)3人気5着
前々走 韋駄天ステークス(新潟1000m・ハンデ)6人気3着
2020年テレビ西日本賞北九州記念を勝ったレッドアンシェルは、中京1200mで行われた2019年CBC賞の優勝馬で、2020年テレビ西日本賞北九州記念ではトップハンデになっていた馬。
レッドアンシェルの同枠のブライティアレディは、前走で条件戦を勝ってきた7歳牝馬。
2着になったモズスーパーフレアは、2019年スプリンターズステークス2着、2020年高松宮記念1着歴を持つマル外の牝馬で、56.5㎏斤量を背負っていた馬。
モズスーパーフレアの同枠のダイメイプリンセスは、前年のテレビ西日本賞北九州記念優勝歴を有する56㎏斤量の牝馬。
2018年と2020年のテレビ西日本賞北九州記念は、いずれもトップハンデの馬が勝っている。
また、2018年テレビ西日本賞北九州記念の2着同枠馬のスカイパッション、2020年テレビ西日本賞北九州記念1着同枠馬のブライティアレディは、前走で条件戦に出走していた軽量ハンデの牝馬という共通点がある。
そして、2018年と2020年のテレビ西日本賞北九州記念の勝ち馬は、中京1200mのCBC賞1着馬で統一している。
テレビ西日本賞北九州記念2023の出馬表
テレビ西日本賞北九州記念2023は20頭が登録。
デンコウリジエールとメイショウゲンセンが回避し、18頭立てのフルゲートになった。
メイショウゲンセンは、元々、除外対象だった馬だったが、デンコウリジエールが回避したことで、ストーンリッジが出走できることになった。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | ストーンリッジ | 牡6 | 55.0kg | 坂井 瑠星 | 藤原 英昭 | 金子真人ホールディングス(株) |
1枠 | 2番 | ボンボヤージ | 牝6 | 54.0kg | 川須 栄彦 | 梅田 智之 | 廣崎 利洋 |
2枠 | 3番 | スティクス | 牝5 | 52.0kg | 幸 英明 | 武 幸四郎 | (有)シルクレーシング |
2枠 | 4番 | サンキューユウガ | 牡7 | 55.0kg | 西村 淳也 | 西村 真幸 | 田畑 利彦 |
3枠 | 5番 | エナジーグラン | 牡4 | 55.0kg | 亀田 温心 | 高柳 大輔 | (株)キャピタル・システム |
3枠 | 6番 | リプレーザ | 牡5 | 55.0kg | 藤懸 貴志 | 大根田 裕之 | 奥 裕嗣 |
4枠 | 7番 | クリノマジン | 牡4 | 55.0kg | 田口 貫太 | 高橋 義忠 | 栗本 守 |
4枠 | 8番 | レジェーロ | 牝6 | 53.0kg | 岩田 望来 | 西村 真幸 | 山本 剛士 |
5枠 | 9番 | ママコチャ | 牝4 | 55.5kg | 鮫島 克駿 | 池江 泰寿 | 金子真人ホールディングス(株) |
5枠 | 10番 | ロードベイリーフ | 牡6 | 55.0kg | M.デムーロ | 森田 直行 | (株)ロードホースクラブ |
6枠 | 11番 | トゥラヴェスーラ | 牡8 | 58.0kg | 藤岡 康太 | 高橋 康之 | 吉田 照哉 |
6枠 | 12番 | テイエムスパーダ | 牝4 | 55.0kg | 今村 聖奈 | 木原 一良 | 竹園 正繼 |
7枠 | 13番 | デュガ | 牡4 | 55.0kg | 菅原 明良 | 森 秀行 | 藤田 晋 |
7枠 | 14番 | ロンドンプラン | 牡3 | 55.0kg | 松山 弘平 | 宮本 博 | 下河辺 隆行 |
8枠 | 15番 | ジャスパークローネ | 牡4 | 57.0kg | 団野 大成 | 森 秀行 | 加藤 和夫 |
8枠 | 16番 | スマートリアン | 牝6 | 55.0kg | 柴田 善臣 | 石橋 守 | 大川 徹 |
8枠 | 17番 | シゲルピンクルビー | 牝5 | 55.0kg | 高倉 稜 | 渡辺 薫彦 | 森中 啓子 |
8枠 | 18番 | モズメイメイ | 牝3 | 54.0kg | 松若 風馬 | 音無 秀孝 | (株)キャピタル・システム |
出馬表を見て、気になるのはロードカナロア産駒のボンボヤージ、スティクス、サンキューユウガの3頭が並んでいるところ。
最後に
土曜日の小倉メインの佐世保ステークスは、1人気のメイショウゲンセンが1:07.1 のタイムで勝っている。
昨年の佐世保ステークスも、1:07.1が優勝タイムなので、今年のテレビ西日本賞北九州記念の優勝タイムもおそらく、昨年並みの速さが要求されることになるだろう。
となると、速い持ちタイムを持つ馬や速いタイムを出す可能性のある馬を軸にすべきであろう。
さて、出馬表を見てみると、気になることがある。
小倉1200m戦連勝歴を持つエナジーグランとロンドンプランが対角配置になっていることである。
ロンドンプランは、小倉2歳ステークス1着歴を持つ3歳馬なので、可能性に賭けてみたい馬である。
そこで、ロンドンプランを軸にしてみる。
相手はジャスパークローネ、ストーンリッジ、ボンボヤージ、スマートリアン、モズメイメイあたり。
もちろん、あなたはあなた自身が決めた馬で勝負すればいいと思う。