
日本ダービーが終了し、今年の春季競馬番組は幕を閉じた。
昨年までは、土曜日に鳴尾記念、日曜日に安田記念で始まった夏季競馬番組だが、鳴尾記念が秋季に移動したため、今年は、安田記念が夏季競馬番組最初の重賞となる。
今回は、夏季競馬番組重賞のトップバッターに指名された安田記念について考えてみたいと思う。
安田記念2025の出馬表
安田記念2025には19頭が登録。
19頭の登録馬のうち、6歳騙馬のオニャンコポンが回避し、18頭立て(フルゲート)となっている。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | シックスペンス | 牡4 | 58.0kg | C.ルメール | 国枝 栄 | (有)キャロットファーム |
1枠 | 2番 | ダディーズビビッド | 牡7 | 58.0kg | 池添 謙一 | 千田 輝彦 | 田島 大史 |
2枠 | 3番 | ![]() |
牡6 | 58.0kg | 坂井 瑠星 | 池添 学 | (有)サンデーレーシング |
2枠 | 4番 | ウインマーベル | 牡6 | 58.0kg | 松山 弘平 | 深山 雅史 | (株)ウイン |
3枠 | 5番 | レッドモンレーヴ | 牡6 | 58.0kg | M.ディー | 蛯名 正義 | (株)東京ホースレーシング |
3枠 | 6番 | グラティアス | 牡7 | 58.0kg | 横山 和生 | 安田 翔伍 | (株)スリーエイチレーシング |
4枠 | 7番 | ガイアフォース | 牡6 | 58.0kg | 吉村 誠之助 | 杉山 晴紀 | KRジャパン |
4枠 | 8番 | エコロヴァルツ | 牡4 | 58.0kg | M.デムーロ | 牧浦 充徳 | 原村 正紀 |
5枠 | 9番 | シャンパンカラー | 牡5 | 58.0kg | 内田 博幸 | 田中 剛 | 青山 洋一 |
5枠 | 10番 | ジャンタルマンタル | 牡4 | 58.0kg | 川田 将雅 | 高野 友和 | (有)社台レースホース |
6枠 | 11番 | サクラトゥジュール | せん8 | 58.0kg | D.レーン | 堀 宣行 | (株)さくらコマース |
6枠 | 12番 | ロングラン | せん7 | 58.0kg | 岩田 康誠 | 和田 勇介 | 梅澤 明 |
7枠 | 13番 | ソウルラッシュ | 牡7 | 58.0kg | 浜中 俊 | 池江 泰寿 | 石川 達絵 |
7枠 | 14番 | ウォーターリヒト | 牡4 | 58.0kg | 菅原 明良 | 石橋 守 | 山岡 正人 |
7枠 | 15番 | ホウオウリアリティ | 牡7 | 58.0kg | 丹内 祐次 | 井上 智史 | 小笹 芳央 |
8枠 | 16番 | トロヴァトーレ | 牡4 | 58.0kg | 横山 武史 | 鹿戸 雄一 | (有)サンデーレーシング |
8枠 | 17番 | ジュンブロッサム | 牡6 | 58.0kg | 武 豊 | 友道 康夫 | 河合 純二 |
8枠 | 18番 | ブレイディヴェーグ | 牝5 | 56.0kg | 戸崎 圭太 | 宮田 敬介 | (有)サンデーレーシング |
サンデーレーシングが馬主のトロヴァトーレとブレイディヴェーグが8枠に集められたため、今年の安田記念は染め分け帽戦となっている。
外国馬優勝翌年からの考察
昨年の安田記念は、1人気に支持された外国馬のロマンチックウォリアーが優勝した。
外国馬が出走してきたのは、2018年以来であり、外国馬が安田記念を制したのは、2006年までさかのぼらなければならない。
過去に、外国馬が安田記念を勝利したのは、1995年のハートレイク、2000年のフェアリーキングプローン、2006年のブリッシュラック、2024年のロマンチックウォリアーの4回。
では、外国馬が安田記念を勝利した翌年の安田記念の結果を振り返ってみる。
1996年安田記念(17頭立て)
1着 トロットサンダー マル地 牡8 58㎏ 6枠12番(逆6番)横山典弘騎手 1人気
2着 タイキブリザード マル外 牡6 58㎏ 4枠8番(逆10番)岡部幸雄騎手 3人気
3着 ヒシアケボノ マル外 牡5 58㎏ 1枠2番(逆16番) 角田晃一騎手 12人気
外国馬のハートレイクが勝利した1995年の翌年となる1996年の安田記念には、前年覇者のハートレイクも出走し、2人気になっていた。
1996年安田記念を勝利したのは、1人気のトロットサンダー。
トロットサンダーは、前年のマイルチャンピオンシップを勝った後、東京1600mの別定戦の東京新聞杯に出走して1着、東京1400mの京王杯スプリングカップに出走して3着だった8歳馬。
2着になったタイキブリザードは、前年の安田記念で3着になった馬で、前年の有馬記念2着、産経大阪杯1着、京王杯スプリングカップ2着の成績を残していた6歳馬。
3着になったヒシアケボノは、前年のスプリンターズステークスを勝った後、シルクロードステークス3着、高松宮杯3着の成績だった5歳馬。
2001年安田記念(18頭立て)
1着 ブラックホーク マル外 牡7 58㎏ 8枠17番(逆2番)横山典弘騎手 9人気
2着 ブレイクタイム 牡4 58㎏ 5枠10番(逆9番)吉田豊騎手 15人気
3着 メイショウオウドウ 牡6 8枠18番(逆1番)飯田祐史騎手 7人気
外国馬のフェアリーキングプローンが勝利した2000年の翌年となる2001年の安田記念には、前年覇者のフェアリーキングプローンも出走し、1人気になっていた。
2001年安田記念を勝ったのは、9人気のブラックホーク。
ブラックホークは、1999年スプリンターズステークスで優勝しているG1馬で、前々走の高松宮記念で2着、京王杯スプリングカップで3着になっていた。
2着になったブレイクタイムは、前走、東京ダート1600mのオアシスステークスに出走し2着になっていた4歳馬。
3着になったメイショウオウドウは、前年のマイルチャンピオンシップで3着になっている馬で、前走の読売マイラーズカップ(阪神1600m)で2着になっていた馬。
2007年安田記念(18頭立て)
1着 ダイワメジャー 牡6 58㎏ 1枠2番(逆17番)安藤勝己騎手 2人気
2着 コンゴウリキシオー マル外 牡5 58㎏ 3枠5番(逆14番)藤田伸二騎手 3人気
3着 ジョリーダンス 牝6 56㎏ 8枠18番(逆1番)秋山真一郎騎手 9人気
外国馬のブリッシュラックが勝利した2006年の翌年となる2007年の安田記念には、前年覇者のブリッシュラックは出走していなかった。
2007年安田記念を制したのは、2人気のダイワメジャー。
ダイワメジャーは、前年の天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップを連勝した後、有馬記念3着、ドバイデューティフリーで3着になっていた6歳馬。
2着になったコンゴウリキシオーは、前走で読売マイラーズカップ(阪神1600m)を勝ってきたマル外の5歳馬。
3着になったジョリーダンスは、同年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス1着、ヴィクトリアマイル5着の成績を残していた6歳牝馬。
外国馬が優勝した翌年の1996年、2001年、2007年安田記念は、G1馬が勝利している。
ダイワメジャーが3着になったドバイデューティフリーは、現在のドバイターフである。
結論
やはり、前年覇者のいない2007年安田記念が気になる。
2007年安田記念を制したダイワメジャーは、ドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)に前走出走していたG1馬だった。
今年のドバイターフに出走していたのは、ソウルラッシュとブレイディヴェーグの2頭。
2007年安田記念は春季に行われており、今の安田記念は夏季開催となっているので、弱者が選ばれると思う。
牝馬のブレイディヴェーグを軸にする。
相手は、シックスペンス、ジャンタルマンタル、ジュンブロッサム、トロヴァトーレ、サクラトゥジュールあたり。
8枠のゾロ目の枠連も押さえで。