天皇賞(秋)2024(第170回)の考察

天皇賞(秋)2024の出馬表

天皇賞(秋)2024の登録馬は17頭。

 

17頭の登録馬のうち、サトノエルドールとリフレーミングが回避し、15頭立てとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ベラジオオペラ 牡4 58.0kg 横山 和生 上村 洋行 林田 祥来
2枠 2番 マテンロウスカイ せん5 58.0kg 横山 典弘 松永 幹夫 寺田 千代乃
2枠 3番 ステラヴェローチェ 牡6 58.0kg 佐々木 大輔 須貝 尚介 大野 照旺
3枠 4番 タスティエーラ 牡4 58.0kg 松山 弘平 堀 宣行 (有)キャロットファーム
3枠 5番 ノースブリッジ 牡6 58.0kg 岩田 康誠 奥村 武 井山 登
4枠 6番 ソールオリエンス 牡4 58.0kg 横山 武史 手塚 貴久 (有)社台レースホース
4枠 7番 ドウデュース 牡5 58.0kg 武 豊 友道 康夫 (株)キーファーズ
5枠 8番 キングズパレス 牡5 58.0kg A.シュタルケ 戸田 博文 (有)社台レースホース
5枠 9番 ホウオウビスケッツ 牡4 58.0kg 岩田 望来 奥村 武 小笹 芳央
6枠 10番 ダノンベルーガ 牡5 58.0kg C.デムーロ 堀 宣行 (株)ダノックス
6枠 11番 ジャスティンパレス 牡5 58.0kg 坂井 瑠星 杉山 晴紀 三木 正浩
7枠 12番 リバティアイランド 牝4 56.0kg 川田 将雅 中内田 充正 (有)サンデーレーシング
7枠 13番 シルトホルン 牡4 58.0kg 大野 拓弥 新開 幸一 ディアレストクラブ(株)
8枠 14番 レーベンスティール 牡4 58.0kg C.ルメール 田中 博康 (有)キャロットファーム
8枠 15番 ニシノレヴナント せん4 58.0kg 田辺 裕信 上原 博之 西山 茂行

15頭立てとなったのは、2022年以来となっている。

出走構成からの考察

今年の天皇賞(秋)には、騙馬のマテンロウスカイ、ニシノレヴナントが出走する。

 

天皇賞(秋)は2008年から騙馬が出走することができるようになったが、2008年以降で騙馬が出走してきたのは、2008年、2012年、2015年、2019年、2020年、そして、今年の6回となる。

 

2008年天皇賞(秋)(4回東京8日)は、17頭立てで行われ、1人気の4歳牝馬のウオッカが1着、2着は4歳牝馬のダイワスカーレット(2人気)、3着は3歳馬のディープスカイ(3人気)が入っている。

 

2012年天皇賞(秋)(4回東京9日)は、18頭立てで行われ、5人気の5歳馬のエイシンフラッシュが1着、2着は3歳馬のフェノーメノ(1人気)、3着は5歳馬のルーラーシップ(2人気)が入っている。

 

2015年天皇賞(秋)(4回東京9日)は、18頭立てで行われ、1人気の5歳馬のラブリーデイが1着、2着は4歳馬のステファノス(10人気)、3着は4歳馬のイスラボニータ(6人気)が入っている。

 

2019年天皇賞(秋)(4回東京9日)は、16頭立てで行われ、1人気の4歳牝馬のアーモンドアイが1着、2着は4歳馬のダノンプレミアム(3人気)、3着は5歳牝馬のアエロリット(6人気)が入っている。

 

2020年天皇賞(秋)(4回東京8日)は、12頭立てで行われ、1人気の5歳牝馬のアーモンドアイが1着、2着は5歳馬のフィエールマン(5人気)、3着は4歳牝馬のクロノジェネシス(2人気)が入っている。

 

騙馬が出走した天皇賞(秋)は、G1馬あるいはG1連対馬以外は3着以内に入っていない。

 

また、1着馬は、2015年を除くと、東京優駿あるいは優駿牝馬の優勝馬で、2015年の1着馬のラブリーデイは2014年東京優駿優勝馬のワンアンドオンリーの対角配置になっていた。

 

ただし、2008年、2012年、2015年、2019年、2020年天皇賞(秋)は、騙馬1頭の出走構成であるが…

15頭立ての天皇賞(秋)からの考察

天皇賞(秋)が15頭立てで行われたのは、2016年と2022年。

 

2016年天皇賞(秋)(4回東京9日・15頭立て)

1着 モーリス 牡5 58㎏ 5枠8番(逆8番)ムーア騎手 1人気

前走  札幌記念(札幌2000m・特指・定量)1人気2着

前々走 安田記念(東京1600m)1人気2着 58㎏斤量

2着 リアルスティール 牡4 58㎏ 7枠12番(逆4番)M.デムーロ騎手 7人気

前走 安田記念(東京1600m)2人気11着

前々走 ドバイターフ(ア首1800m)1着

3着 ステファノス 牡5 58㎏ 8枠14番(逆2番)川田将雅騎手 6人気

前走 毎日王冠(東京1800m・指定・別定)2人気5着

前々走 宝塚記念(阪神2200m)7人気5着

 

2016年天皇賞(秋)を制したのは、マイル路線で活躍していた1人気のモーリス。

 

モーリスは、海外G1のチャンピオンズマイルや香港マイルで1着になっていた馬で、安田記念では58㎏斤量で2着になっていた。

 

モーリスの同枠馬のルージュバックは、東京1800mのエプソムカップと毎日王冠を連勝していた牝馬。

 

2着になったリアルスティールは、海外G1のドバイターフを前々走に勝っていた馬。

 

リアルスティールの同枠馬のヤマカツエースは、同年の宝塚記念で1着になったマリアライトの同枠に配置されていた13人気の4歳馬。

 

3着になったステファノスは、前年の天皇賞(秋)の2着馬。

 

2022年天皇賞(秋)(4回東京9日・15頭立て)

1着 イクイノックス 牡3 56㎏ 4枠7番(逆9番)ルメール騎手 1人気

前走 東京優駿(東京2400m)2人気2着

前々走 皐月賞(中山2000m)3人気2着

2着 パンサラッサ 牡5 58㎏ 2枠3番(逆13番)吉田豊騎手 7人気

前走 札幌記念(札幌2000m・特指・定量)2人気2着

前々走  宝塚記念(阪神2200m)6人気8着

3着 ダノンベルーガ 牡3 56㎏ 3枠5番(逆11番)川田将雅騎手 4人気

前走 東京優駿(東京2400m)1人気4着

前々走 皐月賞(中山2000m)2人気4着

 

2022年天皇賞(秋)で勝利したのは、1人気の3歳馬のイクイノックス。

 

イクイノックスは、皐月賞と東京優駿で2着に敗れていた馬。

 

イクイノックスの同枠馬のジオグリフは、同年の皐月賞馬。

 

2着に入ったパンサラッサは、3走前の海外G1のドバイターフを勝っていた馬。

 

パンサラッサの同枠馬のカラテは、同年の新潟記念を勝っていた馬。

 

3着のダノンベルーガは、皐月賞と東京優駿で同じ着順を刻んでいた3歳馬。

結論

15頭立てとなった2016年と2022年であるが、3歳馬が出走している2022年よりも2016年の方が、今年に近い感じがする。

 

2016年天皇賞(秋)は、東京1800mのエプソムカップと毎日王冠を連勝していたルージュバックと同枠になったモーリスが1着。

 

モーリスは、ムーア騎手が騎乗していた1人気の馬だった。

 

今年、東京1800mのエプソムカップと毎日王冠を連勝している馬はいないが、東京1800mのエプソムカップと中山2200mの産経賞オールカマーを連勝しているのが、レーベンスティールである。

 

今回は、レーベンスティールを軸にしてみる。

 

相手は、ドウデュース、ソールオリエンス、リバティアイランド、ホウオウビスケッツあたり。

 

おそらく堅い決着ではないだろうか。

後検証

軸にしたレーベンスティールは8着に敗れた。

 

来年、実施時期が変更される今年のエプソムカップ優勝馬が覇者になると思い、レーベンスティールを軸に指名したが、見事に完敗という結果になった。

 

型としては、騙馬が最下位人気となっていた2008年が近いと思う。

 

2008年天皇賞(秋)は、2007年東京優駿1着馬のウオッカ(武豊騎手騎乗)が1着、2008年東京優駿優勝馬のディープスカイが3着、2着には2007年有馬記念2着馬のダイワスカーレット(7番配置)が入っていた。

 

つまり、2008年天皇賞(秋)は、今年の天皇賞(秋)と同じダービー馬が2頭いる出走構成となっていたのだ。

 

また、今年の天皇賞(秋)は、4回東京8日に行われたが、1回東京8日に行われたフェブラリーステークスは、9番配置のペプチドナイルが1着、2着は7番配置のガイアフォースという結果、2回東京8日に行われたヴィクトリアマイルは、9番配置のテンハッピーローズが1着、2着は2番配置のフィアスプライドという結果、3回東京8日に行われたウッドバイン競馬場賞パラダイスステークスの裏番組の宝塚記念は、12番配置のブローザホーンが1着、2着は9番配置のソールオリエンスという結果になっている。

 

今年のフェブラリーステークス、ヴィクトリアマイル、宝塚記念は9番配置の馬が連対していたことから、相手の1頭に9番配置のホウオウビスケッツを入れたが、9人気のタスティエーラが馬連あるいは馬単的には正解だったということ。

 

まあ、ダービー馬は近走の成績が悪くても、侮れないということでしょう。

 

当たった方はおめでとうございます。

 

外れた方は、次のレースで頑張ってください。