秋華賞2024(第29回)の考察

フルゲート割れの秋華賞からの考察

今年の秋華賞は、登録段階で、フルゲート割れが確定している。

 

秋華賞がG1として新設された1996年以降で、出走取消や除外があった年を除き、フルゲート割れとなった年は、2021年と2022年、そして、今年の3回。

 

まずは、2021年と2022年の結果から考えてみる。

 

2021年秋華賞(4回阪神4日・16頭立て・3場開催)

1着 アカイトリノムスメ 牝3 55㎏ 6枠12番(逆5番)戸崎圭太騎手 4人気

前走 優駿牝馬(東京2400m)2人気2着

前々走 桜花賞(阪神1600m)4人気4着

2着 ファインルージュ 牝3 55㎏ 7枠14番(逆3番)ルメール騎手 2人気

前走 紫苑ステークス(中山2000m・指定・馬齢)2人気1着

前々走 優駿牝馬(東京2400m)4人気11着

3着 アンドヴァラナウト 牝3 55㎏ 5枠9番(逆8番)福永祐一騎手 3人気

前走 関西テレビ放送賞ローズステークス(中京2000m・指定・馬齢)4人気1着

前々走 3歳以上1勝クラス・出雲崎特別(新潟2000m)1人気1着

 

2021年秋華賞には、桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを勝っているソダシ、優駿牝馬優勝馬のユーバーレーベンが出走していた。

 

2021年秋華賞を制したのは、デイリー杯クイーンカップ1着、桜花賞4着、優駿牝馬2着の成績を残していた4人気のアカイトリノムスメ。

 

アカイトリノムスメは、優駿牝馬で2着になった後、夏季競馬および秋華賞のステップレースに出走していなかった。

 

アカイトリノムスメの同枠馬は、優駿牝馬を勝利していたユーバーレーベン。

 

ユーバーレーベンは、サンケイスポーツ賞フローラステークス3着から優駿牝馬を制し、アカイトリノムスメと同様に、夏季競馬および秋華賞のステップレースに出走していなかった馬。

 

2着に入ったファインルージュは、フェアリーステークスを勝った後、桜花賞3着、優駿牝馬11着、紫苑ステークス1着という成績だった馬。

 

ファインルージュの同枠のホウオウイクセルは、フラワーカップ1着、桜花賞9着(2着同枠)、紫苑ステークス13着の成績を持つ馬。

 

3着になったアンドヴァラナウトは、3歳以上1勝クラスを勝った後、中京開催の関西テレビ放送賞ローズステークスに出走し、1着になっていた馬。

 

2022年秋華賞(4回阪神5日・16頭立て・3場開催)

1着 スタニングローズ 牝3 55㎏ 4枠7番(逆10番)坂井瑠星騎手 3人気

前走 紫苑ステークス(中山2000m・指定・馬齢)1人気1着

前々走 優駿牝馬(東京2400m)10人気2着

2着 ナミュール 牝3 55㎏ 4枠8番(逆9番)横山武史騎手 2人気

前走 優駿牝馬(東京2400m)4人気3着

前々走 桜花賞(阪神1600m)1人気10着

3着 スターズオンアース 牝3 55㎏ 5枠9番(逆8番)ルメール騎手 1人気

前走 優駿牝馬(東京2400m)3人気1着

前々走 桜花賞(阪神1600m)7人気1着

 

2022年秋華賞を勝利したスタニングローズは、フラワーカップを勝った後、優駿牝馬で2着、紫苑ステークス1着歴を持つ馬。

 

2022年秋華賞の2着馬で、スタニングローズの同枠馬のナミュールは、チューリップ賞1着、桜花賞10着、優駿牝馬3着の馬で、ナミュールは、夏季競馬および秋華賞のステップレースに出走していなかった馬である。

 

ゾロ目決着の3着になったスターズオンアースは、桜花賞とオークスを勝っていた2冠馬で、スターズオンアースも優駿牝馬を勝った後、秋華賞に直行していた馬だった。

 

なお、スターズオンアースの同枠馬のアートハウスは、中京開催の関西テレビ放送賞ローズステークスに出走し、1着になっていた馬だった。

 

2021年の秋華賞は、1着馬が優駿牝馬2着から秋華賞に直行した馬、2着馬が紫苑ステークス1着馬、3着馬が関西テレビ放送賞ローズステークス1着馬という結果、2022年秋華賞は、1着馬が優駿牝馬2着から紫苑ステークス1着になった馬、2着馬が優駿牝馬3着から秋華賞に直行した馬、3着馬がクラシック2冠馬で、3着馬の同枠馬が関西テレビ放送賞ローズステークス1着馬となっている。

秋華賞2024の出馬表

秋華賞2024の登録馬は17頭。

 

17頭の登録馬のうち、キャットファイトとチェレスタが回避し、15頭立てとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ホーエリート 牝3 55.0kg 北村 友一 田島 俊明 吉田 晴哉
2枠 2番 ミアネーロ 牝3 55.0kg 津村 明秀 林 徹 (有)シルクレーシング
2枠 3番 クイーンズウォーク 牝3 55.0kg 川田 将雅 中内田 充正 (有)サンデーレーシング
3枠 4番 タガノエルピーダ 牝3 55.0kg 団野 大成 斉藤 崇史 八木 良司
3枠 5番 チェルヴィニア 牝3 55.0kg C.ルメール 木村 哲也 (有)サンデーレーシング
4枠 6番 ラビットアイ 牝3 55.0kg 横山 典弘 鈴木 孝志 ライオンレースホース(株)
4枠 7番 チルカーノ 牝3 55.0kg 鮫島 克駿 高野 友和 (有)サンデーレーシング
4枠 8番 コガネノソラ 牝3 55.0kg 坂井 瑠星 菊沢 隆徳 (有)ビッグレッドファーム
5枠 9番 アドマイヤベル 牝3 55.0kg 横山 武史 加藤 征弘 近藤 旬子
6枠 10番 ボンドガール 牝3 55.0kg 武 豊 手塚 貴久 藤田 晋
6枠 11番 ランスオブクイーン 牝3 55.0kg 松山 弘平 奥村 豊 五影 慶則
7枠 12番 ラヴァンダ 牝3 55.0kg 岩田 望来 中村 直也 森永 聡
7枠 13番 クリスマスパレード 牝3 55.0kg 石川 裕紀人 加藤 士津八 (株)G1レーシング
8枠 14番 ステレンボッシュ 牝3 55.0kg 戸崎 圭太 国枝 栄 吉田 勝己
8枠 15番 セキトバイースト 牝3 55.0kg 藤岡 佑介 四位 洋文 TNレーシング

3枠のタガノエルピーダとチェルヴィニアは、母の父がキングカメハメハ同士となっている。

2013年秋華賞からの考察

今週は、スポーツの日があることから、主催者は3日間開催で番組を組んでいる。

 

今週は、東京・京都・新潟の3場開催での変則3日間開催となっているが、今年に近いのが、2013年であろう。

 

2013年は、東京・京都の2場での3日間開催で、今年と同じく、中日で秋華賞、最終日に府中牝馬ステークスが設計されていた。

 

では、3日間開催の中日に行われた2013年秋華賞の結果を見てみる。

 

2013年秋華賞(18頭立て)

1着 メイショウマンボ 牝3 55㎏ 8枠16番(逆3番)武幸四郎騎手 3人気

前走 関西テレビ放送賞ローズステークス(阪神1800m・指定・馬齢)4人気4着(1着対角)

前々走 優駿牝馬(東京2400m)9人気1着

2着 スマートレイアー 牝3 55㎏ 1枠1番(逆18番)武豊騎手 2人気

前走 3歳以上1000万下条件戦・夕月特別(阪神1800m)1人気1着

前々走 3歳以上1000万下条件戦・三面川特別(新潟1800m)1人気4着

3着 リラコサージュ 牝3 55㎏ 7枠13番(逆6番)池添謙一騎手 15人気

前走 関西テレビ放送賞ローズステークス(阪神1800m・指定・馬齢)12人気最下位

前々走 優駿牝馬(東京2400m)13人気8着

 

3日間開催の中日に行われた2013年秋華賞を制したのは、優駿牝馬を勝っていたメイショウマンボ。

 

メイショウマンボは、ステップ戦の関西テレビ放送賞ローズステークスで4着に敗れ、優先出走権を獲得していなかった馬。

 

メイショウマンボの同枠のローブティサージュは、前年の阪神ジュベナイルフィリーズ1着馬だったが、阪神ジュベナイルフィリーズ以降は連対できていなかった馬。

 

メイショウマンボの同枠馬のセレブリティモデルは、忘れな草賞を勝った後、 優駿牝馬13着、北海道新聞杯クイーンステークス6着、関西テレビ放送賞ローズステークス6着と連対できていなかった馬。

 

2着に入ったスマートレイアーは、秋季の3歳以上1000万下条件戦の夕月特別を勝ってきた年明けデビュー馬。(初勝利が桜花賞と同じ日)

 

スマートレイアーの同枠馬のシャトーブランシュは、関西テレビ放送賞ローズステークスで2着に入っていた馬。

 

3着になったリラコサージュは、同年のスイートピーステークス1着馬で、2013年秋華賞では、関西テレビ放送賞ローズステークスを勝利した1人気のデニムアンドルビーと同枠に配置されていた。

 

3日間開催の中日に行われた2013年秋華賞で、1着から3着に入った馬は、秋華賞の優先出走権を獲得していなかった馬だった。

 

また、1着枠に関しては、同枠馬も秋華賞の優先出走権を獲得しておらず、2着枠は関西テレビ放送賞ローズステークス2着馬が同枠にいた。

結論

桜花賞と優駿牝馬が定量戦から馬齢戦に移行し、牝馬3冠はすべて馬齢戦化したことになる。

 

ココがまだ、正直分かっていないが、現時点での結論を書いていく。

 

フルゲート割れした上に、ラビットアイのような2歳未勝利戦しか勝っていない馬が出走するということは、秋華賞のステップレースである関西テレステビ放送賞ローズステークスや紫苑ステ-クスで勝ち取った優先出走権が意味がないと感じる。

 

だから、関西テレビ放送賞ローズステークスで2着になったシルクレーシングが馬主のチェレスタは出走してこなかったのではないか。

 

関西テレビ放送賞ローズステークスの1着馬のクイーンズウォーク、関西テレビ放送賞ローズステークスの3着馬のセキトバイースト、紫苑ステークスの1~3着馬のクリスマスパレード、ミアネーロ、ボンドガールは消したい。

 

3日間開催の中日に行われた2013年秋華賞では、優駿牝馬を勝利し、関西テレビ放送賞ローズステークスで4着だったメイショウマンボが1着だったことから、優駿牝馬1着馬と関西テレビ放送賞ローズステークス4着馬が揃った3枠は消せないと思う。

 

ただ、1着枠かといわれると、微妙な感じがするが、軸にするには良いと思う。

 

チェルヴィニアを軸に、ステレンボッシュ、ランスオブクイーン、コガネノソラ、タガノエルピーダ、チルカーノあたりで遊んでみる。

後検証

秋華賞2024は、優駿牝馬を勝っていたチェルヴィニアが2冠を達成した。

 

今年の関西テレビ放送賞ローズステークスを、 川田将雅騎手騎乗のクイーンズウォークが1:59.9のタイムで優勝したが、2020年の関西テレビ放送賞ローズステークスも、川田将雅騎手騎乗のリアアメリアが優勝していた。

 

2020年秋華賞は、牝馬3冠を達成している1人気のデアリングタクトが牝馬3冠を達成している。

 

また、3日間開催で行われた2013年秋華賞も優駿牝馬覇者のメイショウマンボが勝っていたので、チェルヴィニアが2冠を達成しても、おかしくない状況だった。

 

2着に入ったボンドガールは、武豊騎手騎乗の5人気の馬。

 

ウマゾーは、あっさり切ってしまったが、2013年秋華賞の2着馬のスマートレイアーも武豊騎手騎乗の馬。

 

そして、ボンドガールが紫苑ステークスで3着だった馬であるのに対し、2013年秋華賞の2着馬のスマートレイアーの同枠馬のシャトーブランシュは、関西テレビ放送賞ローズステークス2着馬で、共に優先出走権を獲ってきた馬だった。

 

3着に入ったステレンボッシュは優駿牝馬で1人気だった馬であり、2013年秋華賞の3着同枠馬のデニムアンドルビーは、優駿牝馬で1人気だった馬だった。

 

当たった方はおめでとうございます。

 

外れた方は、次のレースで頑張りましょう。