紫苑ステークス2023の考察

紫苑ステークス2023の出馬表

紫苑ステークス2023の登録馬は19頭。

 

登録馬19頭のうち、アグラシアドとルーチェロッサが回避し、17頭立てとなっている。

 

回避したアグラシアドは、3月に行われた中山2000mの1勝クラスのミモザ賞勝利が最終賞金加算だった非社台系の馬、ルーチェロッサは1月に行われた中山2000mの3歳未勝利戦が最終賞金加算だった非社台系の馬。

 

中山2000mで行われる紫苑ステークスにとって、中山2000mの勝利歴があるのは、アドバンテージだと思うのだが…

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ミタマ 牝3 54.0kg 松若 風馬 上村 洋行 (株)ニッシンホールディングス
1枠 2番 モリアーナ 牝3 54.0kg 横山 典弘 武藤 善則 高橋 文男
2枠 3番 ヒップホップソウル 牝3 54.0kg 横山 武史 木村 哲也 (有)社台レースホース
2枠 4番 ワイズゴールド 牝3 54.0kg 笹川 翼 市村 誠 馬目 卓
3枠 5番 キミノナハマリア 牝3 54.0kg C.ルメール 千田 輝彦 浦野 和由
3枠 6番 フィールザオーラ 牝3 54.0kg 三浦 皇成 武井 亮 フィールドレーシング
4枠 7番 ミシシッピテソーロ 牝3 54.0kg 石川 裕紀人 畠山 吉宏 了德寺健二ホールディングス(株)
4枠 8番 ニシノコウフク 牝3 54.0kg 永野 猛蔵 伊藤 大士 西山 茂行
5枠 9番 フルール 牝3 54.0kg 石橋 脩 上原 佑紀 (株)ノースヒルズ
5枠 10番 ソレイユヴィータ 牝3 54.0kg 西村 淳也 杉山 晴紀 杉山 忠国
6枠 11番 マーゴットミニモ 牝3 54.0kg 吉田 豊 伊坂 重信 前田 良平
6枠 12番 アマイ 牝3 54.0kg 佐々木 大輔 伊藤 大士 (有)ミルファーム
7枠 13番 シランケド 牝3 54.0kg 国分 恭介 牧浦 充徳 (株)ニッシンホールディングス
7枠 14番 グランベルナデット 牝3 54.0kg 松山 弘平 大竹 正博 DMMドリームクラブ(株)
8枠 15番 エミュー 牝3 54.0kg M.デムーロ 和田 正一郎 前田 幸治
8枠 16番 アップトゥミー 牝3 54.0kg 田辺 裕信 国枝 栄 金子真人ホールディングス(株)
8枠 17番 ダルエスサラーム 牝3 54.0kg 坂井 瑠星 高野 友和 (有)サンデーレーシング

地方馬のワイズゴールドの存在は気になるところ。

チューリップ賞からの考察

今年、紫苑ステークスは、G3からG2に昇格する。

 

ココを、どう解釈するかというのが、今回のテーマの1つであろう。

 

まずは、2018年にG3からG2に昇格したチューリップ賞から、探ってみたいと思う。

 

2017年チューリップ賞(G3・阪神1600m・12頭立て)

1着 ソウルスターリング 牝3 54㎏ 7枠10番(逆3番)ルメール騎手 1人気

前走 阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神1600m)1人気1着

前々走 アイビーステークス(東京1800m・特指・別定)2人気1着

2着 ミスパンテール 牝3 54㎏ 6枠7番(逆6番)四位洋文騎手 7人気

前走 2歳新馬戦(札幌1500m)3人気1着

3着 リスグラシュー 牝3 54㎏ 3枠3番(逆10番)武豊騎手 2人気

前走 阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神1600m)2人気2着

前々走 アルテミスステークス(東京1600m・指定・馬齢)1人気1着

 

2018年チューリップ賞(G2・阪神1600m・10頭立て)

1着 ラッキーライラック 牝3 54㎏ 5枠5番(逆6番)石橋脩騎手 1人気

前走 阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神1600m)2人気1着

前々走 アルテミスステークス(東京1600m・指定・馬齢)2人気1着

2着 マウレア 牝3 54㎏ 4枠4番(逆7番)武豊騎手 3人気

前走 デイリー杯クイーンカップ(東京1600m・特指・別定)1人気5着

前々走 阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神1600m)4人気3着

3着 リリーノーブル 牝3 54㎏ 8枠9番(逆2番)川田将雅騎手 2人気

前走 阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神1600m)3人気2着

前々走 2歳500万下条件戦・白菊賞(京都1600m)1人気1着

 

G3だった2017年チューリップ賞とG2に昇格した2018年チューリップ賞を見比べてみると、興味深い結果となっている。

 

2017年チューリップ賞と2018年チューリップ賞は、阪神ジュベナイルフィリーズで1着になった馬が1着、阪神ジュベナイルフィリーズで2着になった馬を3着に一致させている。

 

そして、G2に昇格した2018年チューリップ賞では、上位人気となった3頭で馬券内着順を独占させているのだ。

 

では、次に、前年の紫苑ステークスの結果を見てみる。

 

2022年紫苑ステークス(G3・中山2000m・12頭立て)

1着  スタニングローズ 牝3 54㎏ 8枠12番(逆1番)坂井瑠星騎手 1人気

前走 オークス(東京2400m)10人気2着

前々走 フラワーカップ(中山1800m・特指・別定)2人気1着

2着兼1着同枠 サウンドビバーチェ 牝3 54㎏ 8枠11番(逆2番)横山武史騎手 2人気

前走 オークス(東京2400m)除外

前々走 チューリップ賞(阪神1600m・指定・馬齢)8人気4着

3着 ライラック 牝3 54㎏ 6枠8番(逆5番)戸崎圭太騎手 6人気

前走 オークス(東京2400m)12人気11着

前々走 桜花賞(阪神1600m)10人気16着

 

最後のG3だった2022年紫苑ステークスを制したのは、阪神1600mの1勝クラスのこぶし賞を勝った後、フラワーカップ1着、オークス2着の成績を残していた1人気のスタニングローズ。

 

2着になったサウンドビバーチェは、中山1600mの1勝クラスの菜の花賞を勝った後、チューリップ賞4着、オークス除外になっていた馬。

 

3着になったライラックは、中山1600mの牝馬限定別定戦であるフェアリーステークスを勝った後、桜花賞16着、オークス11着に敗れた馬。

結論

スタニングローズと同様に、フラワーカップを勝っているエミューを軸に!

 

エミューでなければ、1人気の方だろうが…

 

相手は、中山2000mを勝っているグランベルナデット、地方馬と同枠になったヒップホップソウル、モリアーナ、先行脚質のフィールザオーラあたり。

後検証

主催者のやりたかったことは、横山武史騎手騎乗のヒップホップソウルを2着にすることだった。

 

G3からG2に昇格された紫苑ステークスだったが、最後のG3となった昨年の紫苑ステークスは横山武史騎手騎乗のサウンドビバーチェが2着。

 

しかも、ヒップホップソウルもサウンドビバーチェも、2人気での2着席という結果だった。

 

まあ、同じ中山競馬場で行われた3歳牝馬重賞であるフェアリーステークスで、地方馬と同枠となったキタウイングが1着になっていることからも、ヒップホップソウルを軸にすべきだったのかも知れない。

 

1着になったモリアーナは、G1のNHKマイルカップ6着馬。

 

2着になったヒップホップソウルが、オークスの6着馬だったので、少々気になったのだが…

 

それよりも、紫苑ステークスがG2化されても、あのレースとリンクが継続されているのにはビックリ!

 

そして、軸にしたエミューの法則も継続された。

 

今回失敗しても、成功につながるならば、無駄ではない!