大阪杯2024(第68回)の考察

大阪杯2024の出馬表

大阪杯2024の登録馬は20頭。

 

登録馬20頭のうち、バビット、ファルコンビーク、モリアーナ、ロードデルレイが除外となり、16頭立てのフルゲートとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ミッキーゴージャス 牝4 56.0kg M.デムーロ 安田 翔伍 野田 みづき
1枠 2番 ローシャムパーク 牡5 58.0kg 戸崎 圭太 田中 博康 (有)サンデーレーシング
2枠 3番 タスティエーラ 牡4 58.0kg 松山 弘平 堀 宣行 (有)キャロットファーム
2枠 4番 ハヤヤッコ 牡8 58.0kg 幸 英明 国枝 栄 金子真人ホールディングス(株)
3枠 5番 スタニングローズ 牝5 56.0kg 西村 淳也 高野 友和 (有)サンデーレーシング
3枠 6番 ジオグリフ 牡5 58.0kg 北村 宏司 木村 哲也 (有)サンデーレーシング
4枠 7番 ハーパー 牝4 56.0kg 岩田 望来 友道 康夫 エムズレーシング
4枠 8番 プラダリア 牡5 58.0kg 池添 謙一 池添 学 名古屋友豊(株)
5枠 9番 ステラヴェローチェ 牡6 58.0kg 酒井 学 須貝 尚介 大野 照旺
5枠 10番 ソールオリエンス 牡4 58.0kg 横山 武史 手塚 貴久 (有)社台レースホース
6枠 11番 ベラジオオペラ 牡4 58.0kg 横山 和生 上村 洋行 林田 祥来
6枠 12番 キラーアビリティ 牡5 58.0kg 北村 友一 斉藤 崇史 (有)キャロットファーム
7枠 13番 ルージュエヴァイユ 牝5 56.0kg 菅原 明良 黒岩 陽一 (株)東京ホースレーシング
7枠 14番 エピファニー 牡5 58.0kg 杉原 誠人 宮田 敬介 (有)シルクレーシング
8枠 15番 リカンカブール 牡5 58.0kg 津村 明秀 田中 克典 (株)ラ・メール
8枠 16番 カテドラル 牡8 58.0kg 藤岡 康太 池添 学 (有)キャロットファーム

ミッキーゴージャスは転厩後初の出走となる。

 

また、サンデーレーシングが馬主のスタニングローズとジオグリフが同枠になったので、大阪杯2024は染め分け帽戦となった。

フェブラリーステークスと高松宮記念からの考察

昨年から大阪杯も他のG1レースと同様に、4歳以上の牡馬と騙馬には58㎏の斤量、4歳以上の牝馬には56㎏の斤量が課せられるようになっている。

 

既に、今年のフェブラリーステークスと高松宮記念が行われているので、この2つのレースの結果を見てみる。

 

今年のフェブラリーステークスを制したのは、11人気のペプチドナイルだった。

 

ペプチドナイルは、2023年12月28日に行われたリステッド競走の特指別定戦のベテルギウスステークス(阪神ダート1800m)を59㎏斤量で勝った後、指定別定戦の東海テレビ杯東海ステークスに出走して、57㎏斤量で6着に敗れていた6歳馬。(G1は今年のフェブラリーステークスが初出走で、重賞制覇もフェブラリーステークスが初だった)

 

今年のフェブラリーステークスで2着に入ったのは、5人気のガイアフォース。

 

ガイアフォースは、2023年4月23日に行われた指定別定戦の読売マイラーズカップ(京都1600m)に58㎏斤量で出走して2着に入り、賞金を獲得した後、安田記念4着、産経賞オールカマー5着、天皇賞(秋)5着、チャレンジカップ6着だった5歳馬。(ガイアフォースが2着に入った読売マイラーズカップは、前年の阪神開催から京都開催に戻ったレース)

 

今年の高松宮記念で勝利したのは、6人気のマル外のマッドクール。

 

マッドクールは、2023年10月に行われたスプリンターズステークス(中山1200m)に58㎏斤量で出走して2着になった後、香港スプリントに出走して8着になっていた5歳馬。(マッドクールは57㎏斤量で香港スプリントに出走していた)

 

今年の高松宮記念で2着になったのは、5歳牝馬のナムラクレア。

 

ナムラクレアは、マッドクールが2着になったスプリンターズステークスで3着に敗れた後、牝馬限定の特指別定戦の京都牝馬ステークスに56㎏斤量で出走し、2着になっていた馬。

 

この2レースは、1年以内のレースで、牡馬と騙馬は58㎏斤量、牝馬は56㎏斤量で賞金加算ができている馬が連対している。

 

今年の大阪杯で、1年以内のレースで、牡馬と騙馬は58㎏斤量、牝馬は56㎏斤量で賞金加算ができている馬は、ハヤヤッコ、プラダリア、ステラヴェローチェ、ルージュエヴァイユ、リカンカブールといったところ。

結論

土曜日に行われたダービー卿チャレンジトロフィーは、東京ダート1400mのオープンレースの特指別定戦である霜月ステークスで12着に敗れた後、1回中山4日に行われたリステッド競走の特指別定戦のニューイヤーステークスを勝ってきたパラレルヴィジョンが1着、2着は、1月6日開催のスポーツニッポン賞京都金杯で2着に入ったセッションと同枠になったエエヤンが入っている。

 

そして、今年の大阪杯には、1月6日開催の日刊スポーツ賞中山金杯を勝ったリカンカブールが出走してきている。

 

気になるようなことを主催者は、毎度行ってくると思う。

 

ならば、その誘いに乗ってやる。

 

ダート戦に前々走出走して敗れた後、リステッド競走で勝ってきた馬はステラヴェローチェしかいない。

 

相手は、リカンカブール自身とリカンカブールの筋(同枠はカテドラル、対角はローシャムパーク、平行はハーパー)。

 

ただし、あくまでも、これは予想の1種類に過ぎない。

回顧

染め分け帽戦は、主催者が使う魔法である。

 

今回の大阪杯は、染め分け帽戦にすることで、1年以内に58㎏斤量(牝馬は56㎏斤量)というハードルを、あっさり覆すことにしたらしい。

 

今回の大阪杯の1着馬のべラジオオペラも、2着になったローシャムパークも、1年以内のレースで、58㎏斤量での連対という基準をクリアしてこなかった。

 

さて、今回の大阪杯だが、土曜日に行われたダービー卿チャレンジトロフィーをもとに考えてみたのだが、ウマゾーは致命的なミスを犯してしまっていた。

 

ダービー卿チャレンジトロフィーで勝利したパラレルヴィジョンは、ダービー卿チャレンジトロフィーと同じ舞台の中山1600mのリステッド競走のニューイヤーステークスを勝ってきた馬であった。

 

ウマゾーは、大阪杯と同じ競馬場で行われたリステッド競走の大阪城ステークス(阪神1800m)1着馬のステラヴェローチェが、ダービー卿チャレンジトロフィーで勝利したパラレルヴィジョンと同タイプとみたが、大阪杯と同じ阪神2000mのチャレンジカップを勝ったべラジオオペラを指していたという失敗をしてしまっていたのだ。

 

まあ、日本ダービー優勝馬のタスティエーラが1人気になった時点で、日本ダービー優勝馬のコントレイルが1人気になっていた2021年大阪杯を考えねばいけなかったのだが…

 

2021年大阪杯は、チャレンジカップ1着馬のレイパパレが6枠8番、2着のモズベッロが1枠1番に配置されていた。

 

つまり、今年と同じ6枠が1着枠、1枠が2着枠として機能したということである。