
フェブラリーステークスが終了したが、競馬は毎週のように行われる。
土曜日にはオーシャンステークスが行われるが、昨年までは夕刊フジ賞オーシャンステークスというのが正式なレース名だった。
なんでも、今年は夕刊フジが休刊されるので、オーシャンステークスというレース名になったらしい。
フーンって感じなのだが、レース名が変更されたことと関係があるのか分からんが、開催も1週早くなっている。
また、オーシャンステークスの裏では、阪神競馬場のリニューアルってことで、主催者は阪神競馬場リニューアルオープン特設サイトなるものを立ち上げている。
でも、阪神競馬場のリニューアルにともなって行われるレースが、なぜ、阪神競馬場リニューアルオープン記念なのだろうか?
2023年に京都競馬場のリニューアルにともなって行われたレースは、京都グランドオープンだったのに…
オーシャンステークス2025の出馬表
オーシャンステークス2025の登録馬は16頭。
登録馬16頭のうち、カルロヴェローチェが回避して、15頭立てとなっている。
唯一回避となったカルロヴェローチェは、ノーザンファーム生産の5歳騙馬で、前走はダート戦に出走し、最下位になっていた。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | レッドモンレーヴ | 牡6 | 57.0kg | 田辺 裕信 | 蛯名 正義 | (株)東京ホースレーシング |
2枠 | 2番 | ウイングレイテスト | 牡8 | 57.0kg | 横山 武史 | 畠山 吉宏 | (株)ウイン |
2枠 | 3番 | ステークホルダー | 牡5 | 57.0kg | 戸崎 圭太 | 斎藤 誠 | 諸江 幸祐 |
3枠 | 4番 | ![]() |
牡6 | 57.0kg | 津村 明秀 | 松下 武士 | 国本 哲秀 |
3枠 | 5番 | ![]() |
牝5 | 55.0kg | 北村 宏司 | 中竹 和也 | 永井商事(株) |
4枠 | 6番 | オーキッドロマンス | 牡4 | 57.0kg | 丸田 恭介 | 手塚 貴久 | (有)ミルファーム |
4枠 | 7番 | テイエムスパーダ | 牝6 | 55.0kg | 富田 暁 | 木原 一良 | 竹園 正繼 |
5枠 | 8番 | ![]() |
牡4 | 57.0kg | 菱田 裕二 | 吉村 圭司 | ゴドルフィン |
5枠 | 9番 | プルパレイ | せん6 | 57.0kg | 菅原 明良 | 須貝 尚介 | (株)Gリビエール・レーシング |
6枠 | 10番 | ウインモナーク | 牡6 | 57.0kg | 松岡 正海 | 奥平 雅士 | (株)ウイン |
6枠 | 11番 | ママコチャ | 牝6 | 56.0kg | 川田 将雅 | 池江 泰寿 | 金子真人ホールディングス(株) |
7枠 | 12番 | ペアポルックス | 牡4 | 57.0kg | 岩田 康誠 | 梅田 智之 | 廣崎 双葉 |
7枠 | 13番 | ヴェントヴォーチェ | 牡8 | 57.0kg | C.ルメール | 牧浦 充徳 | エデンアソシエーション |
8枠 | 14番 | クムシラコ | 牡7 | 57.0kg | 杉原 誠人 | 石毛 善彦 | (有)ミルファーム |
8枠 | 15番 | サウザンサニー | 牡5 | 57.0kg | 藤懸 貴志 | 岩戸 孝樹 | 千明牧場 |
マル外のショウナンハクラクとスリーアイランドが同枠配置、3月4日付で引退する木原一良調教師が管理するテイエムスパーダが4枠7番配置、同じく3月4日付で引退する石毛善彦調教師が管理するクムシラコが8枠14番配置となっている。
阪急杯からの考察
高松宮記念の優先出走権が与えられるレースは、オーシャンステークスと阪急杯の2レース。
今年の阪急杯は、前年の1回阪神2日開催から1回京都7日開催に変更されている。
まずは、既に終了した今年の阪急杯の結果から考えてみる。
2025年阪急杯(1回京都7日・京都1400m・18頭立て)
1着 カンチェンジュンガ 牡5 57㎏ 8枠16番(逆3番)幸英明騎手 7人気
2着 アサカラキング 牡5 57㎏ 3枠6番(逆13番)斎藤新騎手 2人気
3着 ソーダズリング 牝5 55㎏ 7枠13番(逆6番)浜中俊騎手 3人気
日程やら開催場所が変わった今年の阪急杯で、1着席に座ったのは、非社台系の5歳馬のカンチェンジュンガ。
カンチェンジュンガは、2024年2月に行われた3勝クラスの下関ステークス(小倉1200m)を勝った後、連対すらなかった馬である。
カンチェンジュンガの同枠馬は、ダノンマッキンリーとセッションの2頭。
ダノンマッキンリーは、前年のMBS賞スワンステークス(京都1400m)を勝ったことで、4歳馬なのに、58㎏斤量を背負わされていた4人気の4歳馬。
セッションは、前年の1月6日開催のスポーツニッポン賞京都金杯で2着になっていた馬で、1400m戦は今まで走ってこなかった馬。
今年の阪急杯の2着馬のアサカラキングは、前年の阪急杯2着馬で、阪急杯の次のモルガナイトステークスを勝ってから連対がなかった非社台系の5歳馬である。
アサカラキングの同枠馬のトゥラヴェスーラは、2022年阪急杯で2着になってから連対のなかった10歳なのに、引退させてもらえない可哀そうな馬。
3着に入ったソーダズリングは、2月いっぱいで調教師を廃業した音無厩舎の馬で、今年、愛知杯に変更される京都牝馬ステークスを2024年に勝っていた牝馬である。
実は、今年の阪急杯は、昨年のMBS賞スワンステークスと同じ枠連だった。
1着枠は8枠で、2着枠は3枠で統一してきたのだ。
今年の阪急杯で、重賞未勝利馬を1着に起用したことを考えると、今年のオーシャンステークスでは、既に重賞を勝っている馬を1着馬に指名するのかも知れない。
2012年夕刊フジ賞オーシャンステークスからの考察
オーシャンステークス2025に出走するママコチャは、2023年スプリンターズステークスを勝っている牝馬である。
過去の夕刊フジ賞オーシャンステークスで、スプリンターズステークスを勝った牝馬が出走してきたケースは、2012年の夕刊フジ賞オーシャンステークスしかない。
では、2012年夕刊フジ賞オーシャンステークスの結果を見てみる。
2012年夕刊フジ賞オーシャンステークス(16頭立て)
1着 ワンカラット 牝6 54㎏ 1枠2番(逆15番)藤岡佑介騎手 9人気
2着 グランプリエンゼル 牝6 5枠9番(逆8番)三浦皇成騎手 5人気
3着 ベイリングボーイ 牡8 3枠6番(逆11番)石橋脩騎手 14人気
2012年夕刊フジ賞オーシャンステークスを勝利したのは、9人気の6歳牝馬のワンカラット。
ワンカラットは、前走の淀短距離ステークスで57㎏斤量を背負って4着に敗れていた社台ファーム生産馬で、過去には2009年報知杯フィリーズレビューや2010年キーンランドカップを勝っていた馬だった。
ワンカラットの同枠のジョーカプチーノは、2009年NHKマイルカップ勝利歴があるG1馬で、前々走の毎日放送賞スワンステークスで2着になっていた。
2着になったグランプリエンゼルは、前々走のラピスラズリステークス(中山1200m)で2着になっていた6歳牝馬。
グランプリエンゼルの同枠のエーシンヴァーゴウは、前年のセントウルステークスを勝っていた馬で、前年のスプリンターズステークスでは2着馬の対角に配置され、3着になっていた。
3着のベイリングボーイの同枠に配置されていたブルーミンバーは、前走のラピスラズリステークス(中山1200m)で優勝していた牝馬。
1人気に支持された前年のスプリンターズステークス優勝馬のカレンチャンは4着に敗退し、連対馬の筋にもなっていない。
結論
2023年4月22日に、京都競馬場がグランドオープンされた時の裏開催は、東京と福島である。
東京は、京都と同じ1日開催、福島は5日開催となっている。
今年、阪神競馬場がリニューアルオープンされるが、裏開催は中山と小倉となっている。
そして、オーシャンステークスが行われる中山は1日開催、小倉は11日開催となっている。
このように考えると、京都競馬場がグランドオープンされた時の裏開催の東京11レースの結果が気になる。
京都競馬場がグランドオープンされた時の裏開催の東京11レースは、リステッド競走のオアシスステークスで、6枠11番に配置された1人気でルメール騎手騎乗のコンシリエーレが1着、2着は8枠15番に配置された横山和生騎手騎乗の2人気のハセドン、3着は7枠14番に配置された内田博幸騎手騎乗の4人気の騙馬のアドマイヤルプスとなっていた。
京都競馬場が、グランドオープンされた2023年4月22日の裏開催のオアシスステークスの結果から考えると、現在1人気になっているママコチャの枠は連対を外さないように思える。
そこで、ママコチャ(ウインモナーク)からペアポルックス、ウイングレイテスト、ヴェントヴォーチェあたりに流してみる。