オーシャンステークス2025(第20回)の考察

フェブラリーステークスが終了したが、競馬は毎週のように行われる。

 

土曜日にはオーシャンステークスが行われるが、昨年までは夕刊フジ賞オーシャンステークスというのが正式なレース名だった。

 

なんでも、今年は夕刊フジが休刊されるので、オーシャンステークスというレース名になったらしい。

 

フーンって感じなのだが、レース名が変更されたことと関係があるのか分からんが、開催も1週早くなっている。

 

また、オーシャンステークスの裏では、阪神競馬場のリニューアルってことで、主催者は阪神競馬場リニューアルオープン特設サイトなるものを立ち上げている。

 

でも、阪神競馬場のリニューアルにともなって行われるレースが、なぜ、阪神競馬場リニューアルオープン記念なのだろうか?

 

2023年に京都競馬場のリニューアルにともなって行われたレースは、京都グランドオープンだったのに…

オーシャンステークス2025の出馬表

オーシャンステークス2025の登録馬は16頭。

 

登録馬16頭のうち、カルロヴェローチェが回避して、15頭立てとなっている。

 

唯一回避となったカルロヴェローチェは、ノーザンファーム生産の5歳騙馬で、前走はダート戦に出走し、最下位になっていた。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 レッドモンレーヴ 牡6 57.0kg 田辺 裕信 蛯名 正義 (株)東京ホースレーシング
2枠 2番 ウイングレイテスト 牡8 57.0kg 横山 武史 畠山 吉宏 (株)ウイン
2枠 3番 ステークホルダー 牡5 57.0kg 戸崎 圭太 斎藤 誠 諸江 幸祐
3枠 4番 ショウナンハクラク 牡6 57.0kg 津村 明秀 松下 武士 国本 哲秀
3枠 5番 スリーアイランド 牝5 55.0kg 北村 宏司 中竹 和也 永井商事(株)
4枠 6番 オーキッドロマンス 牡4 57.0kg 丸田 恭介 手塚 貴久 (有)ミルファーム
4枠 7番 テイエムスパーダ 牝6 55.0kg 富田 暁 木原 一良 竹園 正繼
5枠 8番 オフトレイル 牡4 57.0kg 菱田 裕二 吉村 圭司 ゴドルフィン
5枠 9番 プルパレイ せん6 57.0kg 菅原 明良 須貝 尚介 (株)Gリビエール・レーシング
6枠 10番 ウインモナーク 牡6 57.0kg 松岡 正海 奥平 雅士 (株)ウイン
6枠 11番 ママコチャ 牝6 56.0kg 川田 将雅 池江 泰寿 金子真人ホールディングス(株)
7枠 12番 ペアポルックス 牡4 57.0kg 岩田 康誠 梅田 智之 廣崎 双葉
7枠 13番 ヴェントヴォーチェ 牡8 57.0kg C.ルメール 牧浦 充徳 エデンアソシエーション
8枠 14番 クムシラコ 牡7 57.0kg 杉原 誠人 石毛 善彦 (有)ミルファーム
8枠 15番 サウザンサニー 牡5 57.0kg 藤懸 貴志 岩戸 孝樹 千明牧場

マル外のショウナンハクラクとスリーアイランドが同枠配置、3月4日付で引退する木原一良調教師が管理するテイエムスパーダが4枠7番配置、同じく3月4日付で引退する石毛善彦調教師が管理するクムシラコが8枠14番配置となっている。

阪急杯からの考察

高松宮記念の優先出走権が与えられるレースは、オーシャンステークスと阪急杯の2レース。

 

今年の阪急杯は、前年の1回阪神2日開催から1回京都7日開催に変更されている。

 

まずは、既に終了した今年の阪急杯の結果から考えてみる。

 

2025年阪急杯(1回京都7日・京都1400m・18頭立て)

1着 カンチェンジュンガ 牡5 57㎏ 8枠16番(逆3番)幸英明騎手 7人気

2着 アサカラキング 牡5 57㎏ 3枠6番(逆13番)斎藤新騎手 2人気

3着 ソーダズリング 牝5 55㎏ 7枠13番(逆6番)浜中俊騎手 3人気

 

日程やら開催場所が変わった今年の阪急杯で、1着席に座ったのは、非社台系の5歳馬のカンチェンジュンガ。

 

カンチェンジュンガは、2024年2月に行われた3勝クラスの下関ステークス(小倉1200m)を勝った後、連対すらなかった馬である。

 

カンチェンジュンガの同枠馬は、ダノンマッキンリーとセッションの2頭。

 

ダノンマッキンリーは、前年のMBS賞スワンステークス(京都1400m)を勝ったことで、4歳馬なのに、58㎏斤量を背負わされていた4人気の4歳馬。

 

セッションは、前年の1月6日開催のスポーツニッポン賞京都金杯で2着になっていた馬で、1400m戦は今まで走ってこなかった馬。

 

今年の阪急杯の2着馬のアサカラキングは、前年の阪急杯2着馬で、阪急杯の次のモルガナイトステークスを勝ってから連対がなかった非社台系の5歳馬である。

 

アサカラキングの同枠馬のトゥラヴェスーラは、2022年阪急杯で2着になってから連対のなかった10歳なのに、引退させてもらえない可哀そうな馬。

 

3着に入ったソーダズリングは、2月いっぱいで調教師を廃業した音無厩舎の馬で、今年、愛知杯に変更される京都牝馬ステークスを2024年に勝っていた牝馬である。

 

実は、今年の阪急杯は、昨年のMBS賞スワンステークスと同じ枠連だった。

 

1着枠は8枠で、2着枠は3枠で統一してきたのだ。

 

今年の阪急杯で、重賞未勝利馬を1着に起用したことを考えると、今年のオーシャンステークスでは、既に重賞を勝っている馬を1着馬に指名するのかも知れない。

2012年夕刊フジ賞オーシャンステークスからの考察

オーシャンステークス2025に出走するママコチャは、2023年スプリンターズステークスを勝っている牝馬である。

 

過去の夕刊フジ賞オーシャンステークスで、スプリンターズステークスを勝った牝馬が出走してきたケースは、2012年の夕刊フジ賞オーシャンステークスしかない。

 

では、2012年夕刊フジ賞オーシャンステークスの結果を見てみる。

 

2012年夕刊フジ賞オーシャンステークス(16頭立て)

1着 ワンカラット 牝6 54㎏ 1枠2番(逆15番)藤岡佑介騎手 9人気

2着  グランプリエンゼル 牝6 5枠9番(逆8番)三浦皇成騎手 5人気

3着 ベイリングボーイ 牡8 3枠6番(逆11番)石橋脩騎手 14人気

 

2012年夕刊フジ賞オーシャンステークスを勝利したのは、9人気の6歳牝馬のワンカラット。

 

ワンカラットは、前走の淀短距離ステークスで57㎏斤量を背負って4着に敗れていた社台ファーム生産馬で、過去には2009年報知杯フィリーズレビューや2010年キーンランドカップを勝っていた馬だった。

 

ワンカラットの同枠のジョーカプチーノは、2009年NHKマイルカップ勝利歴があるG1馬で、前々走の毎日放送賞スワンステークスで2着になっていた。

 

2着になったグランプリエンゼルは、前々走のラピスラズリステークス(中山1200m)で2着になっていた6歳牝馬。

 

グランプリエンゼルの同枠のエーシンヴァーゴウは、前年のセントウルステークスを勝っていた馬で、前年のスプリンターズステークスでは2着馬の対角に配置され、3着になっていた。

 

3着のベイリングボーイの同枠に配置されていたブルーミンバーは、前走のラピスラズリステークス(中山1200m)で優勝していた牝馬。

 

1人気に支持された前年のスプリンターズステークス優勝馬のカレンチャンは4着に敗退し、連対馬の筋にもなっていない。

結論

2023年4月22日に、京都競馬場がグランドオープンされた時の裏開催は、東京と福島である。

 

東京は、京都と同じ1日開催、福島は5日開催となっている。

 

今年、阪神競馬場がリニューアルオープンされるが、裏開催は中山と小倉となっている。

 

そして、オーシャンステークスが行われる中山は1日開催、小倉は11日開催となっている。

 

このように考えると、京都競馬場がグランドオープンされた時の裏開催の東京11レースの結果が気になる。

 

京都競馬場がグランドオープンされた時の裏開催の東京11レースは、リステッド競走のオアシスステークスで、6枠11番に配置された1人気でルメール騎手騎乗のコンシリエーレが1着、2着は8枠15番に配置された横山和生騎手騎乗の2人気のハセドン、3着は7枠14番に配置された内田博幸騎手騎乗の4人気の騙馬のアドマイヤルプスとなっていた。

 

京都競馬場が、グランドオープンされた2023年4月22日の裏開催のオアシスステークスの結果から考えると、現在1人気になっているママコチャの枠は連対を外さないように思える。

 

そこで、ママコチャ(ウインモナーク)からペアポルックス、ウイングレイテスト、ヴェントヴォーチェあたりに流してみる。