毎日杯2025(第72回)の考察

毎日杯は、2023年までは別定戦として行われていた。

 

別定戦時代の負担重量は、牡馬と騙馬は56㎏斤量(牝馬は54㎏斤量)が基本で、収得賞金が1800万円以上の馬には1㎏斤量が加算されることになっていた。

 

2024年、毎日杯は別定戦から馬齢戦に変更となり、牡馬と騙馬は57㎏斤量(牝馬は55㎏斤量)となり、2025年は2024年と同じ負担重量となっている。

毎日杯2025の出馬表

毎日杯2025には10頭が登録し、10頭全頭が出走してきた。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 キングノジョー 牡3 57.0kg 坂井 瑠星 田中 博康 TNレーシング
2枠 2番 ウォータークラーク 牡3 57.0kg 幸 英明 石橋 守 山岡 正人
2枠 3番 ガルダイア 牡3 57.0kg 藤岡 佑介 国枝 栄 (有)サンデーレーシング
4枠 4番 アスクシュタイン 牡3 57.0kg 川田 将雅 藤原 英昭 廣崎利洋HD(株)
5枠 5番 ネブラディスク 牡3 57.0kg 武 豊 福永 祐一 金子真人ホールディングス(株)
6枠 6番 エコロディノス 牡3 57.0kg 岩田 望来 大久保 龍志 原村 正紀
7枠 7番 ファンダム 牡3 57.0kg 北村 宏司 辻 哲英 (有)キャロットファーム
7枠 8番 リラエンブレム 牡3 57.0kg 浜中 俊 武 幸四郎 (株)Gリビエール・レーシング
8枠 9番 セルズパワー 牡3 57.0kg M.デムーロ 牧田 和弥 中西 功
8枠 10番 ヴォラヴィア 牡3 57.0kg 団野 大成 杉山 佳明 巴山 尊文

57㎏斤量で賞金を加算してきた4頭が、7枠と8枠に集められた。

2024年毎日杯からの考察

馬齢戦変更初年度となった2024年毎日杯は10頭立てで行われ、4枠4番に配置されたメイショウタバルが1着、2着は1枠1番に配置されたマル外のノーブルロジャーが入っている。

 

メイショウタバルは、3戦目となる5回阪神8日の2歳未勝利戦(阪神2000m)で初勝利を挙げ、4戦目のリステッド競走の若駒ステークスは除外となり、5戦目の3歳1勝クラスのつばき賞(京都1800m)で2勝目を挙げていた馬だった。(毎日杯の前までの拾得賞金は900万円)

 

2着になったノーブルロジャーは、5回東京4日に行われた2歳新馬戦(東京1600m)を勝った後、日刊スポーツ賞シンザン記念(祝日開催・京都1600m)に出走して、1着になっていた馬だった。(毎日杯の前までの拾得賞金は2450万円)

 

メイショウタバルもノーブルロジャーも、最終賞金加算は57㎏斤量の時である。

 

メイショウタバルが、2023年に初勝利を挙げた5回阪神開催は、2024年には存在しないということも、メイショウタバルが2024年毎日杯を勝てた理由かもしれない。

 

ただ、2024年毎日杯では、京都1800mの1勝クラスを勝った馬が、重賞の日刊スポーツ賞シンザン記念を勝った馬よりも、着順が上だったということは大切なことかも知れない。

きさらぎ賞と共同通信杯からの考察

毎日杯は、阪神1800mを舞台とする1着賞金4100万円の3歳限定のG3重賞。

 

毎日杯と同じ1800mで行われる1着賞金4100万円の3歳限定のG3重賞は、きさらぎ賞と共同通信杯。

 

今年行われた、この2つのレースを振り返ってみる。

 

2025年きさらぎ賞(京都1800m・10頭立て)

1着 サトノシャイニング 牡3 57㎏ 8枠10番(逆1番)西村淳也騎手 1人気

2着 リンクスティップ 牝3 55㎏ 2枠2番(逆9番)M.デムーロ騎手 3人気

 

10頭立てで行われた2025年きさらぎ賞を制したのは、1人気のサトノシャイニング。

 

サトノシャイニングは、中京2000mの2歳新馬戦を勝った後、東京スポーツ杯2歳ステークス(東京1800m)に出走して2着だった馬。

 

サトノシャイニングの同枠のウォーターガーベラは、2戦目となる中京1600mの2歳未勝利戦で初勝利を挙げた後、KBS京都賞ファンタジーステークス(京都1400m)で13着、2歳1勝クラスのつわぶき賞(中京1400m)で7着、中京1600mの日刊スポーツ賞シンザン記念で3着になっていた牝馬。

 

2着になったリンクスティップは、京都2000mの2歳新馬戦で2着に敗れた後、7回京都7日に行われた2歳未勝利戦(京都2000m)で初勝利を挙げ、きさらぎ賞に出走してきた牝馬。

 

2025年きさらぎ賞は、牝馬同士の枠で決まったが、1着になったサトノシャイニングは、2000mと1800mで賞金加算していた馬、2着になったリンクスティップは2000mで賞金加算していた馬である。

 

2025年共同通信杯(東京1800m・9頭立て)

1着 マスカレードボール 牡3 57㎏ 2枠2番(逆8番)坂井瑠星騎手 1人気

2着 カラマティアノス 牡3 57㎏ 4枠4番(逆6番)戸崎圭太騎手 6人気

 

9頭立てで行われた2025年共同通信杯は、1人気のマスカレードボールが勝っている。

 

マスカレードボールは、新潟1600mの新馬戦とリステッド競走のアイビーステークス(東京1800m)を連勝した後、中山2000mの2歳G1のホープフルステークスに出走して11着(2着対角)に敗れていた馬。

 

2着になったカラマティアノスは、3戦目の東京1800mの2歳未勝利戦を勝った後、2歳1勝クラスのこうやまき賞(中京1600m)に出走し、1着になっていた馬。

 

2025年共同通信杯は、1600mと1800mで賞金加算した2頭で決まっているが、1着馬は1800mのリステッド競走で2勝目を挙げたのに対し、2着馬は1600mの1勝クラスで2勝目を獲得している。

結論

毎日杯は、皐月賞の指定レースの終了後に行われるレースである。

 

毎日杯を勝った馬が、皐月賞に出走してくるケースはあるが、やはり、東京優駿を目指す馬が出走してくるレースであると捉えるのが自然である。

 

ということは、1600m戦を連勝してきたリラエンブレムとファンダムを軸にするのは、違和感がある。

 

気になるのは、東京2000mの2歳新馬戦を1人気で勝った後、中山2000mの京成杯に1人気で出走し4着に敗れていたキングノジョー、札幌1800mのコスモス賞を勝った後、札幌1800mの札幌2歳ステークスで1着対角の7着、中山2000mの2歳G1のホープフルステークスと中山2000mの報知杯弥生賞ディープインパクト記念で連続6着になっていたアスクシュタインの2頭。

 

そこで、アスクシュタインとキングノジョーの組合わせを1点目に。

 

後は、アスクシュタインとキングノジョーからリラエンブレムに流してみる。