
東京優駿のステップレースは、皐月賞、テレビ東京杯青葉賞、プリンシパルステークスの3レース。
京都新聞杯は、東京優駿のステップレースではないが、地方馬が東京優駿に優先出走するためのレースに位置付けられている。(京都新聞杯で連対した地方馬は、東京優駿に優先出走権が与えられる)
今回は、東京優駿へのラストチャンスとなっている京都新聞杯について考えてみたい。
京都新聞杯2025の出馬表
京都新聞杯2025の登録馬は13頭。
13頭の登録馬のうち、ヴォラヴィア、ブリヤディアマンテ、リアライズオーラムが回避し、10頭立てとなっている。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | キングスコール | 牡3 | 57.0kg | 坂井 瑠星 | 矢作 芳人 | DMMドリームクラブ(株) |
2枠 | 2番 | コーチェラバレー | 牡3 | 57.0kg | 北村 友一 | 安田 翔伍 | (有)キャロットファーム |
3枠 | 3番 | ロットブラータ | 牡3 | 57.0kg | 和田 竜二 | 平田 修 | 丸山 担 |
4枠 | 4番 | ネブラディスク | 牡3 | 57.0kg | A.シュタルケ | 福永 祐一 | 金子真人ホールディングス(株) |
5枠 | 5番 | エムズ | 牡3 | 57.0kg | 松山 弘平 | 池江 泰寿 | エムズレーシング |
6枠 | 6番 | ナグルファル | 牡3 | 57.0kg | 浜中 俊 | 杉山 晴紀 | (有)社台レースホース |
7枠 | 7番 | ![]() |
牡3 | 57.0kg | 荻野 極 | 松永 幹夫 | 前田 幸治 |
7枠 | 8番 | ショウヘイ | 牡3 | 57.0kg | 川田 将雅 | 友道 康夫 | 石川 達絵 |
8枠 | 9番 | トッピボーン | 牡3 | 57.0kg | 武 豊 | 笹田 和秀 | 松島 一晃 |
8枠 | 10番 | オーシンエス | 牡3 | 57.0kg | 高杉 吏麒 | 宮 徹 | 大田 慎治 |
現在のところ、1人気はトッピボーン、2人気はキングスコール、3人気はエムズとなっている。
近2年の京都新聞杯からの考察
京都新聞杯は、テレビ東京杯青葉賞と異なり、今年変更がなかったG2重賞である。
2021年と2022年は、京都競馬場の改修工事のため、中京開催だったため、今年と同じ条件だった2023年と2024年の京都新聞杯を振り返ってみる。
2023年京都新聞杯(12頭立て)
1着 サトノグランツ 牡3 56㎏ 5枠6番(逆7番)川田将雅騎手 1人気
2着 ダノントルネード 牡3 56㎏ 6枠7番(逆6番)西村淳也騎手 2人気
12頭立てで行われた2023年京都新聞杯は、1人気と2人気の堅い決着だった。
1着になったサトノグランツは、1回阪神9日(3月11日)に行われた3歳1勝クラスのゆきやなぎ賞(阪神2400m)を勝ってきたノーザンファーム生産馬。(重賞は未出走)
サトノグランツの同枠のマコトヴェリーキー(10人気)は、 2回阪神8日(4月16日)に行われた3歳未勝利戦(阪神2200m)を勝ってきた非社台系の馬。
2着になったダノントルネードは、1回中京1日 (1月5日)に行われた3歳1勝クラス(中京2000m)で2着になっていたノーザンファーム生産馬。(重賞は未出走)
ダノントルネードの同枠のアスクドゥポルテは、2回中京6日(3月26日)に行われた3歳未勝利戦(中京2000m)を勝利した後、2回阪神8日(4月16日)の3歳1勝クラス(阪神2000m)で3着に敗れていた非社台系の馬。
2023年の皐月賞は4月16日開催で、皐月賞の最終ステップレースのフジテレビ賞スプリングステークスは3月19日に終了していた。
2023年の京都新聞杯は、皐月賞と同日に行われた3歳未勝利戦を勝ってきた馬が入った枠が1着枠、皐月賞の指定レースが終了した後に初勝利を挙げた馬が入った枠が2着枠となっている。(1着と2着は対角配置)
2024年京都新聞杯(15頭立て)
1着 ジューンテイク 牡3 57㎏ 1枠1番(逆15番)藤岡佑介騎手 8人気
2着 ウエストナウ 牡3 57㎏ 3枠5番(逆11番)横山典弘騎手 5人気
15頭立てとなった2024年京都新聞杯は、8人気と5人気の波乱決着。
1着となったジューンテイクは、朝日杯フューチュリティステークスで4着、すみれステークス(阪神2200m)で2着、若葉ステークス(阪神2000m)で5着だった非社台系の馬。
ジューンテイクの対角のキープカルム(4人気)は、若葉ステークス(阪神2000m)で3着に終わった後、1回福島1日(4月6日)に行われた3歳1勝クラスのひめさゆり賞(福島2000m)を勝ってきた社台ファーム生産馬。(ジューンテイクの同枠馬はいない)
2着になったウエストナウは、2回阪神6日(4月7日)に行われた3歳未勝利戦(阪神1800m)を勝ってきたノースヒルズ生産馬。
ウエストナウの同枠のギャンブルルーム(9人気)は、1回阪神4日(3月3日)に行われた3歳1勝クラスのアルメリア賞(阪神1800m)を勝ってきたノーザンファーム生産、サンデーレーシングが馬主の馬。
2024年の皐月賞は4月14日開催で、皐月賞の最終ステップレースのフジテレビ賞スプリングステークスは3月17日に終了していた。
2024年の京都新聞杯は、皐月賞の指定レースが終了した後に最終賞金加算した馬の対角配置馬が勝利し、皐月賞の指定レースが終了した後に初勝利を挙げていた馬が2着になっている。
今年の皐月賞は4月20日開催で、皐月賞の最終ステップレースの若葉ステークスは3月22日に終了している。
今年の京都新聞杯の出走馬で、皐月賞の最終ステップレース後に賞金加算した馬は、エムズ、デルアヴァー、トッピボーンの3頭。
結論
先日行われた今年のテレビ東京杯青葉賞は、ルメール騎手が騎乗した1人気のエネルジコが1着、2着はモレイラ騎手が騎乗した2人気のファイアンクランツ、3着はシュタルケ騎手が騎乗した4人気のゲルチュタールが入っていた。
エネルジコは、東京1800mの2歳新馬戦と東京1800mの3歳1勝クラスのセントポーリア賞(2月2日開催)を連勝していたノーザンファーム生産、シルクレーシングが馬主の美浦のドゥラメンテ産駒の馬。
ファイアンクランツは、札幌1800mの2歳新馬戦を勝った後、賞金加算がなかったノーザンファーム生産、サンデーレーシングが馬主の美浦のドゥラメンテ産駒の馬で、前走はリステッドのすみれステークスで1人気に支持されながら3着に終わっている。
今年のテレビ東京杯青葉賞が、1人気と2人気の堅い決着で、1着になった馬がルメール騎手だったことから推測すると、今年のテレビ東京杯青葉賞は2023年に近かったと思う。
2023年のテレビ東京杯青葉賞も、今年と同じ1人気と2人気の決着であり、美浦の馬が揃って連対していた。
となると、2023年の京都新聞杯を意識せざるを得ない。
キングスコールとトッピボーンの組み合わせを、まず押さえる。
後は、キングスコールからコーチェラバレー、デルアヴァー、ネブラディスクあたりで軽く遊んでみる。