神戸新聞杯2023の考察

G1馬のいない神戸新聞杯からの考察

今年の神戸新聞杯には、皐月賞馬もいなければダービー馬もいない。

 

そして、2歳G1馬もNHKマイルカップ優勝馬も登録していない。

 

つまり、今年の神戸新聞杯は、2歳・3歳G1馬が不在という設定なのだ。

 

馬齢表記変更後の2001年以降で、今年の神戸新聞杯と同様に、G1馬が出走していなかった年は、2015年、2016年、2022年。

 

2022年の神戸新聞杯が、中京2200mで行われたことを考えれば、2015年と2016年が気になる。

 

まずは、2015年と2016年神戸新聞杯の結果を見てみる。

 

2015年神戸新聞杯(4回阪神7日・15頭立て)

1着 リアファル 牡3 56㎏ 4枠6番(逆10番)ルメール騎手 3人気

前走 3歳以上1600万下条件戦・マレーシアカップ(中京2000m)5人気1着

前々走 鳳雛ステークス(京都ダート1800m)1人気3着

1着同枠 アルバートドック 牡3 56㎏ 藤岡康太騎手 4人気

前走 白百合ステークス(京都1800m・特指・別定)1人気1着

前々走 京都新聞杯(京都2200m・指定・馬齢)6人気3着(2着対角)

2着 リアルスティール 牡3 56㎏ 3枠5番(逆11番)福永祐一騎手 1人気

前走 日本ダービー(東京2400m)2人気4着(1着同枠)

前々走 皐月賞(中山2000m)2人気2着

2着同枠 レッドアルティスタ 牡3 56㎏ 川田将雅騎手 12人気

前走 3歳以上500万下条件戦・筑後川特別(小倉1800m)1人気1着

前々走 3歳以上500万下条件戦・渥美特別(中京2200m)8人気3着

3着 トーセンバジル 牡3 56㎏ 5枠9番(逆7番)四位洋文騎手 7人気

前走 白百合ステークス(京都1800m・特指・別定)2人気7着

前々走 京都新聞杯(京都2200m・指定・馬齢)4人気4着(1着同枠)

 

4回阪神7日に行われた2015年神戸新聞杯は、前走でダートから芝に転向し、中京2000mの3歳以上1600万下条件戦のマレーシアカップを勝ってきたノーザンファーム生産馬のリアファルが1着。

 

リアファルの同枠のアルバートドックは、阪神2400mの3歳500万下条件戦のゆきやなぎ賞を勝ってから、毎日杯4着、京都新聞杯3着、白百合ステークス1着の成績を刻んでいた社台コーポレーション白老ファーム生産馬。

 

2着になったリアルスティールは、共同通信杯1着、フジテレビ賞スプリングステークス2着、皐月賞2着、日本ダービー4着の成績を残していたノーザンファーム生産馬。

 

リアルスティールの同枠のレッドアルティスタは、小倉1800mの3歳以上500万下条件戦の筑後川特別を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産馬。

 

3着になったトーセンバジルは、京都新聞杯で1着馬の同枠に配置されていた馬。

 

2016年神戸新聞杯(4回阪神6日・15頭立て)

1着 サトノダイヤモンド 牡3 56㎏ 8枠14番(逆2番)ルメール騎手 1人気

前走 日本ダービー(東京2400m)2人気2着

前々走 皐月賞(中山2000m)1人気3着

1着同枠兼2着 ミッキーロケット 牡3 56㎏ 和田竜二騎手 6人気

前走 3歳以上1000万下条件戦・HTB賞(札幌2000m)1人気1着

前々走 3歳以上1000万下条件戦・松前特別(函館2000m)1人気2着

3着 レッドエルディスト 牡3 56㎏ 7枠12番(逆4番)四位洋文騎手 4人気

前走 日本ダービー(東京2400m)8人気9着

前々走 テレビ東京杯青葉賞(東京2400m・指定・馬齢)5人気2着

 

4回阪神6日で行われた2016年神戸新聞杯は、きさらぎ賞1着、皐月賞3着、日本ダービー2着の成績を残していたノーザンファーム生産のサトノダイヤモンドが1着。

 

サトノダイヤモンドの同枠馬で2着に入ったミッキーロケットは、皐月賞で13着に敗れた後、3歳以上の条件戦を使ってきたノーザンファーム生産馬。

 

3着に入ったレッドエルディストは、テレビ東京杯青葉賞で2着に入り、日本ダービーの優先出走権を獲得し、日本ダービーに出走して9着に敗れていたノーザンファーム生産馬。

神戸新聞杯2023の出馬表

神戸新聞杯2023の登録馬は13頭。

 

登録した13頭全頭が出走してきた。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 サスツルギ 牡3 56.0kg 北村 宏司 木村 哲也 (有)サンデーレーシング
2枠 2番 ショウナンバシット 牡3 56.0kg M.デムーロ 須貝 尚介 国本 哲秀
3枠 3番 サトノグランツ 牡3 56.0kg 川田 将雅 友道 康夫 里見 治
4枠 4番 ロードデルレイ 牡3 56.0kg 坂井 瑠星 中内田 充正 (株)ロードホースクラブ
4枠 5番 バールデュヴァン 牡3 56.0kg 古川 吉洋 浜田 多実雄 (株)グリーンファーム
5枠 6番 サヴォーナ 牡3 56.0kg 池添 謙一 中竹 和也 加藤 誠
5枠 7番 ファントムシーフ 牡3 56.0kg 武 豊 西村 真幸 (有)ターフ・スポート
6枠 8番 マイネルラウレア 牡3 56.0kg 横山 武史 宮 徹 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
6枠 9番 ビキニボーイ 牡3 56.0kg 松若 風馬 梅田 智之 小林 祥晃
7枠 10番 ナイトインロンドン 牡3 56.0kg 和田 竜二 大竹 正博 窪田 芳郎
7枠 11番 シーズンリッチ 牡3 56.0kg 角田 大河 久保田 貴士 宇田 豊
8枠 12番 スマートファントム 牡3 56.0kg 岩田 望来 石橋 守 大川 徹
8枠 13番 ハーツコンチェルト 牡3 56.0kg 松山 弘平 武井 亮 (株)グリーンファーム

ハーツクライ産駒のサスツルギとハーツコンチェルトが対角配置となっている。

関西テレビ放送賞ローズステークスからの考察

今年の神戸新聞杯は、2019年以来となる阪神競馬場開催に戻る。

 

2020年から2022年までは中京2200mで行われた神戸新聞杯が、今年は阪神2400mで行われるのだ。

 

神戸新聞杯と似ているのが、今年、阪神1800mに戻った関西テレビ放送賞ローズステークスである。

 

関西テレビ放送賞ローズステークスは、2020年から2022年にかけて中京2000mで行われていたが、今年、阪神1800mに戻っている。

 

今年の関西テレビ放送賞ローズステークスの1着馬は、7人気のマスクトディーヴァ。

 

マスクトディーヴァは、中京2000mの新馬戦を勝った後、阪神2000mの忘れな草賞で7着(2着同枠)に敗れ、 阪神1800mの3歳以上1勝クラスを勝ってきた馬。

 

今年の関西テレビ放送賞ローズステークスで2着に入ったのは、1人気のブレイディヴェーグ。

 

ブレイディヴェーグは、東京1800mの3歳未勝利戦を勝った後、東京2000mの3歳以上1勝クラスを勝ってきた馬で、デビュー戦から関西テレビ放送賞ローズステークスまで1人気だった。

結論

神戸新聞杯2023の出走馬で、阪神2400mを勝っている馬は、サトノグランツとサヴォーナの2頭。

 

この2頭のうち、気になるのはサヴォーナの方。

 

サヴォーナは、阪神2400mの1勝クラスのゆきやなぎ賞で2着、阪神2400mの1勝クラスのアザレア賞で1着、東京2400mのテレビ東京杯青葉賞で1着同枠の6着となっている。

 

おそらく、サヴォーナは阪神2400mの神戸新聞杯で連対の型を持っていると思う。

 

つまり、サヴォーナが連対しなければ、サヴォーナの筋が連対するのではないだろうか。

 

今回は、サヴォーナを軸にしてみる。

 

相手は、シーズンリッチ、ナイトインロンドン、ファントムシーフ、ハーツコンチェルトあたり。