アルゼンチン共和国杯2023の考察

アルゼンチン共和国杯2023の出馬表

アルゼンチン共和国杯の登録馬は22頭。

 

22頭の登録馬のうち、テーオーソラネルが回避、ニシノレヴナントとフォワードアゲンが除外、インプレスが抽選で外れ、18頭立てのフルゲートとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 プリュムドール 牝5 54.0kg 岩田 康誠 奥村 豊 (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
1枠 2番 レッドバリエンテ 牡4 55.0kg 永野 猛蔵 中内田 充正 (株)東京ホースレーシング
2枠 3番 ヒュミドール せん7 56.0kg 津村 明秀 小手川 準 (有)サンライズ
2枠 4番 チャックネイト せん5 56.0kg 大野 拓弥 堀 宣行 金子真人ホールディングス(株)
3枠 5番 アーティット 牡4 57.0kg 菅原 明良 友道 康夫 金子真人ホールディングス(株)
3枠 6番 アフリカンゴールド せん8 58.0kg 国分 恭介 西園 正都 ゴドルフィン
4枠 7番 セファーラジエル 牡5 56.0kg 松岡 正海 高柳 大輔 (有)サンデーレーシング
4枠 8番 アリストテレス 牡6 57.0kg 内田 博幸 上村 洋行 近藤 英子
5枠 9番 ゼッフィーロ 牡4 57.0kg J.モレイラ 池江 泰寿 (有)社台レースホース
5枠 10番 ジャンカズマ 牡5 54.0kg 小沢 大仁 小栗 実 (同)雅苑興業
6枠 11番 グランオフィシエ 牡5 57.0kg 北村 宏司 久保田 貴士 (有)社台レースホース
6枠 12番 ハーツイストワール 牡7 57.0kg 田辺 裕信 国枝 栄 嶋田 賢
7枠 13番 ディアスティマ 牡6 57.5kg 北村 友一 高野 友和 (有)サンデーレーシング
7枠 14番 ヒートオンビート 牡6 59.0kg 石川 裕紀人 友道 康夫 (有)社台レースホース
7枠 15番 ユーキャンスマイル 牡8 58.0kg 石橋 脩 友道 康夫 金子真人ホールディングス(株)
8枠 16番 テーオーロイヤル 牡5 58.5kg 浜中 俊 岡田 稲男 小笹 公也
8枠 17番 マイネルウィルトス 牡7 57.0kg 横山 武史 宮 徹 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
8枠 18番 アサマノイタズラ 牡5 56.0kg 柴田 善臣 手塚 貴久 星野 壽市

2枠は、騙馬同士の枠となっている。

トップハンデからの考察

今年のアルゼンチン共和国杯のトップハンデは、今年の目黒記念を制したヒートオンビートで、斤量は59㎏となっている。

 

2001年以降のアルゼンチン共和国杯で、トップハンデ馬が、同年の目黒記念を勝っていた馬だった年は、2009年、2013年、2019年の3回。

 

ただし、2009年と2013年は、トップハンデの馬が複数頭いた年なので、今年とは異なる。

 

残った2019年アルゼンチン共和国杯は、目黒記念1着馬と目黒記念2着馬が同枠となっているので、今年と似ている。

 

では、2019年アルゼンチン共和国杯の結果を見てみる。

 

2019年アルゼンチン共和国杯(13頭立て)

1着 ムイトオブリガード 牡5 56㎏ 5枠7番(逆7番)横山典弘騎手 2人気

前走 目黒記念(東京2500m・特指・ハンデ)2人気5着(2着同枠)56㎏斤量

前々走 大阪杯(阪神2000m)14人気8着(2着同枠)

2着 タイセイトレイル 牡4 55㎏ 2枠2番(逆12番)戸崎圭太騎手 5人気

前走 丹頂ステークス(札幌2600m・特指・ハンデ)3人気3着 55㎏斤量

前々走 札幌日経オープン(リステッド・札幌2600m・指定・別定)5人気3着

3着  アフリカンゴールド せん4 55㎏ 1枠1番(逆13番)ルメール騎手 1人気

前走 3勝クラス・六社ステークス(東京2400m)2人気1着(ゾロ目)

前々走 3勝クラス・マレーシアカップ(中京2000m)2人気4着

 

2019年アルゼンチン共和国杯を制したのは、前年のアルゼンチン共和国杯2着馬で、大阪杯で2着馬と同枠配置、目黒記念で2着馬と同枠配置だったムイトオブリガード。

 

2着に入ったタイセイトレイルは、阪神2400mの3勝クラスのグリーンステークスを勝った後、前走と前々走で同じ着順を刻んでいた4歳馬。

 

3着になったアフリカンゴールドは、3勝クラスの六社ステークスをゾロ目で勝ってきた4歳馬。

 

目黒記念1着馬のルックトゥワイスは4着、目黒記念2着馬のアイスバブルは11着に敗れ、この2頭は連対馬の筋にもなっていない。

結論

現在のアルゼンチン共和国杯2023の1人気はゼッフィーロで、2人気はチャックネイトとなっている。

 

ゼッフィーロは、阪神2400mの3勝クラスの御堂筋ステークスを勝った後、リステッド競走のメトロポリタンステークスを3着、ハンデ重賞の目黒記念を4着、産経賞オールカマーを3着になっていた馬で、最終賞金加算は3勝クラスとなっている馬である。

 

過去のアルゼンチン共和国杯で、最終賞金加算が条件戦だった馬は数頭いるが、多くは前走が条件戦だった馬で、条件戦を勝った後、重賞に出走し、連対できなかった馬は、2001年以降では2002年のコイントスしかいない。

 

コイントスが1人気だった2002年アルゼンチン共和国杯は、秋季の1000万下条件戦である鳴滝特別(京都2400m)を勝った4歳馬のサンライズジェガー(最軽量で3人気)が1着、2着は夏季の1600万下条件戦である漁火ステークス(函館1800m)を勝った後、札幌記念に出走して1人気3着だった1人気の4歳馬のコイントスが入り、3着には阪神2000mの別定戦である朝日チャレンジカップをレコードで勝った後、京都大賞典に出走して3着だった2人気の5歳馬タップダンスシチーが入っている。

 

そして、サンライズジェガーとタップダンスシチーは同枠配置だったため、ワイドゾロ目が発生している。

 

2019年アルゼンチン共和国杯と2002年アルゼンチン共和国杯を考えると、3勝クラスが最終賞金加算となるゼッフィーロは外せないと思う。

 

そこで、ゼッフィーロからチャックネイト、アリストテレス、レッドバリエンテ、ヒュミドール、ユーキャンスマイルあたりで軽く遊んでみる。