朝日杯セントライト記念2025(第79回)の考察

2019年から始まった「JRAアニバーサリー」が、今年も祝日の9月15日に行われる。

 

「JRAアニバーサリー」の関連競走として、中山の第10競走には、2005メモリアル ディープインパクトカップが、阪神の第10競走には、2015メモリアル モーリスカップが、阪神の第11競走には、JRAアニバーサリーステークスが行われることになっている。

 

その「JRAアニバーサリー」が行われる中山の第11競走に設計されているのが、菊花賞のトライアルレースの朝日杯セントライト記念である。

 

今年は、皐月賞を勝ったミュージアムマイルが出走するが、ミュージアムマイルは、天皇賞秋を目指すようである。

朝日杯セントライト記念2025の出馬表

朝日杯セントライト記念2025には12頭が登録し、12頭全頭が出走してきた。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ジーティーアダマン 牡3 57.0kg 岩田 望来 上村 洋行 田畑 利彦
2枠 2番 ピックデムッシュ 牡3 57.0kg C.ルメール 鹿戸 雄一 吉田 勝己
3枠 3番 サクラファレル 牡3 57.0kg 藤岡 佑介 堀 宣行 (株)さくらコマース
4枠 4番 リギーロ 牡3 57.0kg 三浦 皇成 栗田 徹 前田 幸貴
5枠 5番 ヤマニンブークリエ 牡3 57.0kg 横山 典弘 松永 幹夫 土井 肇
5枠 6番 ミュージアムマイル 牡3 57.0kg 戸崎 圭太 高柳 大輔 (有)サンデーレーシング
6枠 7番 ビーオンザカバー 牡3 57.0kg 横山 武史 伊藤 圭三 (有)社台レースホース
6枠 8番 レッドバンデ 牡3 57.0kg 佐々木 大輔 大竹 正博 (株)東京ホースレーシング
7枠 9番 ファイアンクランツ 牡3 57.0kg J.モレイラ 堀 宣行 (有)サンデーレーシング
7枠 10番 ブルータス 牡3 57.0kg 菅原 明良 高柳 瑞樹 広尾レース(株)
8枠 11番 エーオーキング 牡3 57.0kg 木幡 巧也 久保田 貴士 (株)ネクストトライ
8枠 12番 フィーリウス 牡3 57.0kg 丹内 祐次 手塚 貴久 落合 幸弘

1人気が予想されるミュージアムマイルは、5枠6番に配置された。

初風ステークスとラジオ日本賞からの考察

朝日杯セントライト記念は、3日間開催の中山最終日のメインレースになっている。

 

まずは、3日間開催の中山初日のメインレースに設計された初風ステークスと3日間開催の中山の中日のメインレースに行われたラジオ日本賞の結果を振り返ってみる。

 

今年の初風ステークス(3勝クラス)は、中山ダート1200mに設計され、10頭立てで行われた。

 

1着になったユキマルは、2024年3月に中央競馬に転入されたマル地の馬で、最終賞金加算は、2024年5月の2勝クラスだった。

 

ユキマルの前走は、3勝クラスの長岡ステークス(新潟芝1600m)で、ユキマルは7着になっていた。

 

ユキマルは、グレーターロンドン産駒の5歳馬で、シニスターミニスターが母の父である非社台系の馬で、初風ステークスでは3人気になっていた。

 

2着になったドンレパルスは、ディスクリートキャットが父親、サウスヴィグラスが母の父である非社台系の6歳馬で、3戦続けて3着になっていた。(前走は新潟ダート1200mの3勝クラスの上越ステークス)

 

一方、今年のラジオ日本賞(オープン)は、中山ダート1200mに設計され、16頭立てで行われた。

 

1着になった6人気ポッドベイダーは、2025年2月に行われた3歳リステッド競走のマーガレットステークス(京都芝1200m)が最終賞金加算の3歳馬で、前走は、古馬ハンデ重賞のCBC賞(中京芝1200m)に出走し、11着だった。

 

ポッドベイダーの父はリオンディーズ、母の父はダイワメジャーで、社台ファーム生産の馬。

 

2着になった14人気ジョーローリットは、ダノンレジェンド産駒の4歳牝馬で、母の父がジョーカプチーノの非社台系の馬。

 

ジョーローリットの前走は、阪神ダート1200mの水無月ステークスで、ジョーローリットは最下位に惨敗していた。

 

ジョーローリットの同枠馬は、シニスターミニスター産駒のフルム(前走は秋競馬のエニフステークス)であった。

 

今年の初風ステークスとラジオ日本賞は、ダート戦にもかかわらず、前走で芝のレースを走っている馬が1着になっている。

結論

日曜日に行われた阪神メインの関西テレビ放送賞ローズステークスは、優秀牝馬1着以来の出走となった1人気のカムニャックが1着だった。

 

カムニャックは、金子真人ホールディングスが馬主の馬で、金子真人ホールディングスはディープインパクトの馬主でもあったことは、気になる。

 

ただし、3日間開催の流れから考えると、朝日杯セントライト記念は芝のレースなのに、前走がダート戦だったブルータスの方が気になる。

 

そこで、ファイアンクランツ(ブルータス)を軸にしてみる。

 

相手は、ミュージアムマイル、サクラファレル、エーオーキングあたり。