しらさぎステークス(第1回)の考察

2020年からサマーマイルシリーズに加わった米子ステークスが、今年から、しらさぎステークスにレース名を変え、重賞化される。

 

しらさぎは、姫路城の別名である「白鷺城」に由来するそうだが、白鷺ステークスではなく、しらさぎステークスにしているところに、主催者の意図を感じる。

 

今回は、日曜日に行われる第1回しらさぎステークスについて考えてみたい。

しらさぎステークス2025の出馬表

しらさぎステークス2025には15頭が登録。

 

15頭の登録馬のうち、グランスラムアスクが回避し、14頭立てとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ボルザコフスキー 牡6 57.0kg 吉村 誠之助 清水 久詞 犬塚 悠治郎
2枠 2番 キープカルム 牡4 57.0kg 坂井 瑠星 中竹 和也 前田 晋二
3枠 3番 ラケマーダ 牡5 57.0kg 小沢 大仁 千田 輝彦 ゴドルフィン
3枠 4番 ダディーズビビッド 牡7 57.0kg 藤懸 貴志 千田 輝彦 田島 大史
4枠 5番 ダイシンヤマト 牡5 57.0kg 岩田 康誠 戸田 博文 大八木 信行
4枠 6番 レーベンスティール 牡5 59.0kg 川田 将雅 田中 博康 (有)キャロットファーム
5枠 7番 チェルヴィニア 牝4 57.0kg C.ルメール 木村 哲也 (有)サンデーレーシング
5枠 8番 シヴァース 牡4 57.0kg M.デムーロ 友道 康夫 佐々木 主浩
6枠 9番 マテンロウオリオン 牡6 57.0kg 横山 典弘 昆 貢 寺田 千代乃
6枠 10番 デビットバローズ せん6 57.0kg 松山 弘平 上村 洋行 猪熊 広次
7枠 11番 タシット 牡6 57.0kg 田口 貫太 中川 公成 多田 賢司
7枠 12番 コレペティトール せん5 57.0kg 井上 敏樹 中竹 和也 加藤 誠
8枠 13番 ダンツエラン 牝3 51.0kg 松若 風馬 本田 優 山元 哲二
8枠 14番 ニホンピロキーフ 牡5 57.0kg 幸 英明 大橋 勇樹 小林 英一

 

千田輝彦厩舎のラケマーダとダディーズビビッドが、同枠配置となっている。

負担重量からの考察

昨年行われた京都開催の米子ステークスは、3歳馬が53㎏、4歳以上が57㎏、牝馬が2㎏減、収得賞金1600万円を超える馬は超過額1200万円ごとに1㎏増えることになっていた。

 

しかし、今年行われる第1回しらさぎステークスは、3歳馬が53㎏、4歳以上が57㎏、牝馬が2㎏減、1年以内のG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬に3㎏増、牝馬限定G1競走またはG2競走(牝馬限定競走を除く)1着馬に2㎏増、牝馬限定G2競走またはG3競走1着馬に1㎏増、1年を超えるG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬に2㎏増、牝馬限定G1競走またはG2競走(牝馬限定競走を除く)1着馬に1㎏増(ただし、2歳時の成績を除く)となっている。

 

いわゆる、賞金別定からグレード別定に変更されたということである。

 

ということは、G2競走を勝っている牡馬や牝馬限定G1を勝っている牝馬には、重い斤量が課せられることになる。

ひらかなレースからの考察

しらさぎステークスが誕生して、ひらかなの重賞レースは、きさらぎ賞、みやこステークス、そして、しらさぎステークスの3レースになった。

 

まずは、2024年みやこステークス、2025年きさらぎ賞の結果を見てみる。

 

2024年みやこステークス(京都ダート1800m・15頭立て)

1着 サンライズジパング 牡3 56㎏ 8枠15番(逆1番)鮫島克駿騎手 3人気

2着 アウトレンジ 牡4 57㎏ 7枠13番(逆3番)横山和生騎手 11人気

 

2025年きさらぎ賞(京都1800m・10頭立て)

1着 サトノシャイニング 牡3 57㎏ 8枠10番(逆1番)西村淳也騎手 1人気

2着 リンクスティップ 牝3 55㎏ 2枠2番(逆9番)M.デムーロ騎手 3人気

 

2024年みやこステークスも2025年きさらぎ賞も、逆1番に配置された馬が1着になっている。

 

また、2024年みやこステークスと2025年きさらぎ賞は、3人気の馬が連対している。

 

そして、2024年みやこステークスで1着になったサンライズジパング、2025年きさらぎ賞で1着になったサトノシャイニングもキズナ産駒だった。

結論

今年、レース名が変わった重賞の中で、気になるのが、チャーチルダウンズカップである。

 

チャーチルダウンズカップは、今年、アーリントンカップからレース名が変更となった阪神1600mを舞台とするレースである。

 

変更初年となった今年のチャーチルダウンズカップは、1人気のアルテヴェローチェと2人気のランスオブカオスが同枠になり、ランスオブカオスが1着、アルテヴェローチェが2着という結果になっている。

 

そこで、現在、2人気のシヴァースを軸にしてみる。

 

相手は、チェルヴィニア、キープカルム、レーベンスティール、ダディーズビビッドあたり。