安田記念2024(第74回)の考察

安田記念2024の出馬表

安田記念2024には18頭の登録・招待があり、18頭全頭が出走してきている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 カテドラル 牡8 58.0kg 斎藤 新 池添 学 (有)キャロットファーム
1枠 2番 ガイアフォース 牡5 58.0kg 長岡 禎仁 杉山 晴紀 KRジャパン
2枠 3番 レッドモンレーヴ 牡5 58.0kg 横山 和生 蛯名 正義 (株)東京ホースレーシング
2枠 4番 ジオグリフ 牡5 58.0kg 北村 宏司 木村 哲也 (有)サンデーレーシング
3枠 5番 ナミュール 牝5 56.0kg 武 豊 高野 友和 高野 友和
3枠 6番 ドーブネ 牡5 58.0kg 菱田 裕二 武 幸四郎 藤田 晋
4枠 7番 ロマンチックウォリアー せん6 58.0kg J.マクドナルド C.シャム P.ラウ
4枠 8番 エアロロノア せん7 58.0kg 幸 英明 笹田 和秀 (株)ラッキーフィールド
5枠 9番 パラレルヴィジョン 牡5 58.0kg C.ルメール 国枝 栄 (有)キャロットファーム
5枠 10番 ソウルラッシュ 牡6 58.0kg J.モレイラ 池江 泰寿 石川 達絵
6枠 11番 ウインカーネリアン 牡7 58.0kg 三浦 皇成 鹿戸 雄一 (株)ウイン
6枠 12番 フィアスプライド 牝6 56.0kg 坂井 瑠星 国枝 栄 ゴドルフィン
7枠 13番 ステラヴェローチェ 牡6 58.0kg 横山 典弘 須貝 尚介 大野 照旺
7枠 14番 コレペティトール 牡4 58.0kg 岩田 康誠 中竹 和也 加藤 誠
7枠 15番 ヴォイッジバブル せん6 58.0kg Z.パートン P.イウ サンシャインアンドムーンライト・シンジケート
8枠 16番 エルトンバローズ 牡4 58.0kg 西村 淳也 杉山 晴紀 猪熊 広次
8枠 17番 セリフォス 牡5 58.0kg 川田 将雅 中内田 充正 (株)G1レーシング
8枠 18番 ダノンスコーピオン 牡5 58.0kg 戸崎 圭太 福永 祐一 (株)ダノックス

4枠は、騙馬同士の枠となっている。

連覇翌年の安田記念からの考察

安田記念は、ソングラインが2022年と2023年連覇を達成している。

 

今年の安田記念は、連覇した翌年ということになるわけだ。

 

グレード制になってから、過去の安田記念で連覇を達成したのは、1992年と1993年の覇者のヤマニンゼファー、2008年と2009年の優勝馬のウオッカ、そして、2022年と2023年を連覇しているソングラインの3頭だけになる。

 

ただし、ヤマニンゼファーが連覇を達成した翌年の1994年安田記念は、競走条件が現在と異なる。

 

では、ウオッカが連覇を達成した翌年の2010年安田記念の結果を見てみる。

 

2010年安田記念(18頭立て・外国馬3頭出走)

1着 ショウワモダン 牡6 58㎏ 8枠17番(逆2番)後藤浩輝騎手 8人気

前走 メイステークス(東京1800m・カク指定・別定)6人気1着

前々走 ダービー卿チャレンジトロフィー(中山1600m・カク指定・ハンデ)7人気1着(ゾロ目)

2着 スーパーホーネット 牡7 58㎏ 5枠9番(逆10番)藤岡佑介騎手 6人気

前走 読売マイラーズカップ(阪神1600m・指定・別定)2人気9着

前々走 香港マイル(香港1600m)5着

3着 スマイルジャック 牡5 58㎏ 1枠2番(逆17番)三浦皇成騎手 5人気

前走 読売マイラーズカップ(阪神1600m・指定・別定)1人気5着(1着平行)

前々走 六甲ステークス(阪神1600m・カク指定・別定)2人気1着

 

6月6日に行われた2010年安田記念を勝ったショウワモダンは、G1初出走の6歳牡馬。

 

ショウワモダンは、4月4日に行われたハンデ重賞のダービー卿チャレンジトロフィーをゾロ目で勝った後、別定戦のメイステークスに59㎏斤量で出走して勝ってきた馬。

 

ショウワモダンの同枠は、サンカルロとマル外のエーシンフォワードの2頭。

 

サンカルロは、前年のNHKマイルカップで1着馬の同枠に配置されていた馬で、前年の阪神カップで2着になっていた4歳馬。

 

エーシンフォワードは、同年の東京新聞杯で1着馬の同枠配置だった馬で、前哨戦の京王杯スプリングカップで1人気に支持されていた馬。

 

2010年安田記念で2着になったスーパーホーネットは、前年の安田記念で2着になった馬の対角に配置されていた馬で、ゾロ目決着のフェブラリーステークスで3着同枠の15着、2人気に支持された読売マイラーズカップに58㎏斤量で出走して9着になっていた7歳馬。

 

スーパーホーネットの同枠のビューティーフラッシュは、同年の香港クラシックマイル(G1)を制していた外国馬。(5歳騙馬)

 

3着になったスマイルジャックは、ショウワモダンの対角に配置されていた馬で、2008年東京優駿で2着に入った実績があり、別定戦の六甲ステークスで58㎏斤量を背負い1着になっている。

 

ウオッカが連覇を達成した翌年の2010年安田記念の結果から考えると、G1初出走の馬、58㎏斤量(牝馬は56㎏斤量)を背負って連対している馬(1年以内)、G1を勝っている外国馬あたりが気になる。

コレペティトールからの考察

安田記念2024に出走するコレペティトールは、1月6日開催のスポーツニッポン賞京都金杯の覇者。

 

1月6日開催のスポーツニッポン賞京都金杯の優勝馬は、2007年と2018年の安田記念にも出走している。

 

2007年安田記念(18頭立て)

1着 ダイワメジャー 牡6 58㎏ 1枠2番(逆17番)安藤勝己騎手 2人気

前走 ドバイデューティーフリー(ア首・1777m)3着

前々走 有馬記念(中山2500m)3人気3着

2着 コンゴウリキシオー マル外 牡5 58㎏ 3枠5番(逆14番)藤田伸二騎手 3人気

前走 読売マイラーズカップ(阪神1600m・指定・別定)9人気1着

前々走 トヨタ賞中京記念(中京1600m・ハンデ)2人気12着

3着 ジョリーダンス 牝6 56㎏ 8枠18番(逆1番)秋山真一郎騎手 9人気

前走 ヴィクトリアマイル(東京1600m)5人気5着

前々走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1400m・指定・別定)5人気1着

 

2007年安田記念を制したダイワメジャーは、前年の天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップを勝っている馬で、前走は海外競馬のドバイデューティーフリーに出走し、3着だった。(1年以内の58㎏斤量連対馬で海外競馬出走馬)

 

ダイワメジャーの同枠馬は、4歳馬のサクラメガワンダーで、鳴尾記念を55㎏斤量で勝った後、スポーツニッポン賞京都金杯3着、読売マイラーズカップ5着の成績を残していた。

 

2着になったコンゴウリキシオーは、2006年金鯱賞1着、2007年読売マイラーズカップを勝っていた逃げ馬で、2007年読売マイラーズカップで58㎏斤量を背負っていた。。(1年以内の58㎏斤量連対馬)

 

コンゴウリキシオーの同枠馬のザデュークは外国馬で、前年の安田記念にも出走していた8歳騙馬であった。

 

3着に入ったジョリーダンスは、同年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスを55㎏斤量で勝っていた牝馬で、前走は安藤勝己騎手が騎乗していた。

 

2007年スポーツニッポン賞京都金杯を勝っていたマイネルスケルツィは10着に敗れ、連対馬の筋にもなっていない。

 

2018年安田記念(16頭立て)

1着 モズアスコット マル外 牡4 58㎏ 5枠10番(逆7番)ルメール騎手 9人気

前走 安土城ステークス(京都1400m・カク指定・ハンデ)1人気2着(ゾロ目)

前々走 読売マイラーズカップ(京都1600m・指定・別定)2人気2着

2着 アエロリット 牝4 56㎏ 2枠4番(逆13番)戸崎圭太騎手 5人気

前走 ヴィクトリアマイル(東京1600m)3人気4着

前々走 中山記念(中山1800m・指定・別定)5人気2着

3着 スワーヴリチャード 牡4 58㎏ 1枠1番(逆16番)M.デムーロ騎手 1人気

前走 大阪杯(阪神2000m)1人気1着

前々走 金鯱賞(中京2000m・指定・別定)1人気1着

 

2018年安田記念で優勝したモズアスコットは、同年の阪急杯と読売マイラーズカップで2着になっていた4歳馬。(1年以内の58㎏斤量未連対馬であるが、G1は初出走)

 

モズアスコットの同枠馬のレッドファルクスは、2016年と2017年スプリンターズステークスを制していたG1馬であるが、1年以内の58㎏斤量での連対がなかった。(前年の安田記念3着馬)

 

2着に入ったアエロリットは、前年のNHKマイルカップ1着馬で、2018年中山記念2着、ヴィクトリアマイル4着の成績を残していた。(1年以内の56㎏斤量未連対馬)

 

アエロリットの同枠馬のダッシングブレイズは、最下位人気の馬で、G1に出走していない馬だった。

 

3着に入ったスワーヴリチャードは、同年の大阪杯1着馬で、1600m戦は初出走だった。

 

2018年スポーツニッポン賞京都金杯を勝っていたブラックムーンは最下位に沈んだが、2着に入ったアエロリットの対角配置だった。

 

2007年と2018年の安田記念は、G1馬とG1未連対馬の決着である。

結論

3着あるいは2着の可能性もあるが、ロマンチックウォリアーを軸にしてみる。

 

相手は、パラレルヴィジョン、ウインカーネリアン、フィアスプライド、ステラヴェローチェ、ヴォイッジバブルあたり。