福島牝馬ステークス2024(第21回)の考察

福島牝馬ステークス2024の出馬表

福島牝馬ステークス2024の登録馬は17頭。

 

登録馬17頭のうち、カヨウネンカが回避し、16頭立てのフルゲートとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 コスタボニータ 牝5 55.0kg 岩田 望来 杉山 佳明 谷掛 龍夫
1枠 2番 エリカヴィータ 牝5 56.0kg 富田 暁 国枝 栄 三木 正浩
2枠 3番 ピンクジン 牝4 55.0kg 黛 弘人 南田 美知雄 (有)ミルファーム
2枠 4番 ペイシャフラワー 牝4 55.0kg 永島 まなみ 高橋 康之 北所 直人
3枠 5番 トーセンローリエ 牝4 55.0kg 丹内 祐次 小笠 倫弘 島川 隆哉
3枠 6番 エリオトローピオ 牝5 55.0kg 石橋 脩 深山 雅史 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
4枠 7番 ファユエン 牝6 55.0kg 菊沢 一樹 勢司 和浩 谷岡 毅
4枠 8番 ウインピクシス 牝5 55.0kg 松岡 正海 上原 博之 (株)ウイン
5枠 9番 エミュー 牝4 55.0kg 菅原 明良 和田 正一郎 前田 幸治
5枠 10番 キミノナハマリア 牝4 55.0kg 鮫島 克駿 千田 輝彦 浦野 和由
6枠 11番 タガノパッション 牝6 55.0kg 菱田 裕二 武 幸四郎 八木 良司
6枠 12番 ラリュエル 牝5 55.0kg 北村 友一 矢作 芳人 (有)社台レースホース
7枠 13番 ライトクオンタム 牝4 55.0kg 吉田 隼人 武 幸四郎 (有)社台レースホース
7枠 14番 フィールシンパシー 牝5 55.0kg 横山 琉人 小島 茂之 岡田 牧雄
8枠 15番 シンリョクカ 牝4 55.0kg 木幡 初也 竹内 正洋 由井 健太郎
8枠 16番 グランベルナデット 牝4 55.0kg 横山 武史 大竹 正博 DMMドリームクラブ(株)

回避したカヨウネンカは、3勝クラスを勝てていないミルファームが馬主のゴールドシップ産駒である。

愛知杯からの考察

古馬の牝馬路線は、ハンデ戦の愛知杯から始まり、別定戦の京都牝馬ステークス、ハンデ戦のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス、指定別定戦のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス、指定別定戦の福島牝馬ステークスと続き、春の牝馬G1のヴィクトリアマイルへと流れていく。

 

昨年との牝馬路線で明確に異なるのが、愛知杯が小倉開催に変わっていることだろう。

 

愛知杯は、2016年に12月から1月に変わった日程変更されたレースだが、2016年以降で、愛知杯が小倉競馬場で開催されたのは、2020年のみである。

 

2020年の愛知杯はゾロ目決着で、2020年愛知杯1着馬のデンコウアンジュは、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスを経て、福島牝馬ステークスに出走、2020年愛知杯2着馬のアルメリアブルームは、同年の京都記念を最後に現役を引退している。

 

今年の福島牝馬ステークスには、小倉開催の愛知杯2着馬のタガノパッションが出走するので、まずは、2020年福島牝馬ステークスから考えてみることにする。

 

フルゲートで行われた2020年福島牝馬ステークスは、7枠14番に配置された4歳馬のフェアリーポルカが1着。

 

フェアリーポルカは、紫苑ステークスで2着に入り、優先出走権を得て秋華賞に出走して16着に惨敗した後、小倉開催の愛知杯で4着(ゾロ目決着の2着平行配置)、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス(52㎏斤量)で1着だった馬。

 

フェアリーポルカの同枠のリュヌルージュは、2勝クラスの稲荷特別(京都2000m)を勝った後、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスに出走して2着になっていた5歳馬。

 

2020年福島牝馬ステークスで2着になったリープフラウミルヒは、前走の3勝クラスの美浦ステークス(中山1800m)で3着に敗れていた5歳馬で、ヒューイットソン騎手から丹内祐次騎手に騎乗騎手を替えていた馬。(美浦ステークス出走時は55㎏斤量、福島牝馬ステークス出走時は54㎏斤量)

 

リープフラウミルヒの同枠だったカリビアンゴールドは、3勝クラスの清水ステークス(京都1600m)を勝った後、リステッド競走の別定戦のリゲルステークス(阪神1600m)で5着、リステッド競走のハンデ戦の洛陽ステークス(京都1600m)で2着、ハンデ戦の回ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスで15着だった6歳馬。

 

2020年福島牝馬ステークスの結果から考えると、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスで1着馬の平行配置にいたフィールシンパシー、小倉開催の愛知杯で2着だったタガノパッションあたりは気になる。

シンリョクカからの考察

福島牝馬ステークス2024に出走するシンリョクカは、2022年阪神ジュベナイルフィリーズの2着馬。

 

阪神ジュベナイルフィリーズで2着になった馬が、4歳馬として福島牝馬ステークスに出走してきたケースは2010年と2017年の2回。

 

2010年の福島牝馬ステークスは、阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬のダノンベルベールと同枠になった2008年桜花賞馬のレジネッタが1着で、2着になったのは前年の福島牝馬ステークス覇者のブラボーデイジー。

 

レジネッタは、2008年北海道新聞杯クイーンステークスで2着になって以来の連対であったが、前走のローレル競馬場賞中山牝馬ステークスでは2着に入ったウェディングフジコの対角に配置されていた。

 

一方、ブラボーデイジーは、前走のローレル競馬場賞中山牝馬ステークスで1着になったニシノブルームーンの対角に配置されていた馬だった。

 

2017年福島牝馬ステークスは、阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬のウインファビラスと同枠になった7歳馬のウキヨノカゼが1着、2着は、前走のローレル競馬場賞中山牝馬ステークスで2着になったマジックタイムと同枠配置だったフロンテアクイーン。

 

ウキヨノカゼは、2015年キーンランドカップを勝って以来の連対だった。

 

この2010年と2017年の福島牝馬ステークスの結果から考えると、シンリョクカ自身あるいはシンリョクカの筋の馬、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスで1着平行配置のフィールシンパシーは気になる。

結論

Bコース替わりで内前有利だけど、先行馬が揃っちゃった。

 

こんなレースは、考えれば考えるほど、深みにはまりそう。

 

だったら、単純に考えた方が良さそうだ。

 

シンリョクカの筋は、大外のグランベルナデット、対角のエリカヴィータ、平行のファユエン。

 

この3頭のうち、エリカヴィータは2022年サンケイスポーツ賞フローラステークス(G2)を勝っているので、1㎏斤量が重くなっている。

 

2022年サンケイスポーツ賞フローラステークスはゾロ目決着で、エリカヴィータは2枠2番に配置されていた。

 

そこで、エリカヴィータを軸にしてみる。

 

相手は同枠のコスタボニータ、対角のシンリョクカ、小倉開催の愛知杯2着馬のタガノパッション、1月6日開催の日刊スポーツ賞中山金杯で最下位に沈んでいたエミュー、福島巧者のエリオトローピオあたり。