桜花賞2024(第84回)の考察

桜花賞2024の出馬表

桜花賞2024の登録馬は27頭。

 

登録馬27頭のうち、オウバイトウリが回避、オオナミコナミ、クリノオリーブ、クリノハレルヤ、ジューンブレア、タガノエルピーダ、ネグレスコ、ルージュスエルテが除外、ボンドガールが抽選で外れ、18頭立てとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ワイドラトゥール 牝3 55.0kg 北村 友一 藤原 英昭 幅田 昌伸
1枠 2番 クイーンズウォーク 牝3 55.0kg 川田 将雅 中内田 充正 (有)サンデーレーシング
2枠 3番 イフェイオン 牝3 55.0kg 西村 淳也 杉山 佳明 (有)社台レースホース
2枠 4番 キャットファイト 牝3 55.0kg 松山 弘平 上原 博之 ゴドルフィン
3枠 5番 シカゴスティング 牝3 55.0kg 浜中 俊 庄野 靖志 辻川 弘
3枠 6番 ハワイアンティアレ 牝3 55.0kg 池添 謙一 松永 幹夫 名古屋友豊(株)
4枠 7番 スウィープフィート 牝3 55.0kg 武 豊 庄野 靖志 (株)YGGホースクラブ
4枠 8番 コラソンビート 牝3 55.0kg 横山 武史 加藤 士津八 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
5枠 9番 アスコリピチェーノ 牝3 55.0kg 北村 宏司 黒岩 陽一 (有)サンデーレーシング
5枠 10番 セキトバイースト 牝3 55.0kg 藤岡 佑介 四位 洋文 TNレーシング
6枠 11番 ライトバック 牝3 55.0kg 坂井 瑠星 茶木 太樹 増田 和啓
6枠 12番 ステレンボッシュ 牝3 55.0kg J.モレイラ 国枝 栄 吉田 勝己
7枠 13番 テウメッサ 牝3 55.0kg 岩田 望来 金成 貴史 (有)サンデーレーシング
7枠 14番 ショウナンマヌエラ 牝3 55.0kg 岩田 康誠 高野 友和 国本 哲秀
7枠 15番 エトヴプレ 牝3 55.0kg 鮫島 克駿 藤岡 健一 H.H.シェイク・ハムダン
8枠 16番 セシリエプラージュ 牝3 55.0kg M.デムーロ 中村 直也 吉田 照哉
8枠 17番 マスクオールウィン 牝3 55.0kg 津村 明秀 牧 光二 宮レーシング
8枠 18番 チェルヴィニア 牝3 55.0kg B.ムルザバエフ 木村 哲也 (有)サンデーレーシング

阪神ジュベナイルフィリーズ1着馬のアスコリピチェーノは5枠9番に配置された。

フェアリーステークスからの考察

今年のフェアリーステークスは、1回中山2日に行われた。

 

フェアリーステークスは、2009年に12月から1月に日程移動があったレースだが、2009年以降で、1回中山2日に行われたフェアリーステークスは、2018年と今年しかない。

 

出走取消戦となった2018年の桜花賞は、東京1600mの2歳未勝利戦を勝利し、祝日開催の日刊スポーツ賞シンザン記念(京都1600m)を勝ったアーモンドアイが2人気で優勝している。

 

アーモンドアイの同枠馬は、フェアリーステークス1着馬のプリモシーンとアネモネステークス2着馬のレッドレグナント。

 

2018年桜花賞の2着馬は、新潟1600mの新馬戦、東京1600mのアルテミスステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、阪神1600mのチューリップ賞を4連勝していた1人気のラッキーライラック。

 

ラッキーライラックの同枠馬は、KBS京都賞ファンタジーステークス3着馬で、報知杯フィリーズレビューを競走中止、桜花賞で出走取消馬となっていたアマルフィコースト。

 

2018年桜花賞の3着馬は、阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬で、チューリップ賞で3着になっていた3人気のリリーノーブル。

 

2018年桜花賞の1~3着枠は優先出走権を獲得した枠で占められていた。

2022年と2023年桜花賞からの考察

2022年桜花賞は、7人気のスターズオンアースが勝った。

 

スターズオンアースは、その後、オークスを勝利し、秋華賞で3着に敗れている。

 

2023年桜花賞は、阪神ジュベナイルフィリーズを勝利していたリバティアイランドが勝利し、リバティアイランドはオークスと秋華賞も制し、牝馬3冠を達成している。

 

2022年のスターズオンアースは牝馬2冠を制し、牝馬3冠目となる秋華賞で3着に惜敗している馬で、その翌年のリバティアイランドは、阪神ジュベナイルフィリーズと牝馬3冠を勝利していることになる。

 

こんな流れが昔あった。

 

2008年阪神ジュベナイルフィリーズを勝っていたブエナビスタは、2009年桜花賞とオークスを勝っていたが、秋華賞に出走して1人気で3着に敗れている。

 

2009年阪神ジュベナイルフィリーズで優勝していたアパパネは、2010年桜花賞を勝利し、オークスと秋華賞も勝ち、牝馬3冠を達成している。

 

じゃあ、2011年の桜花賞を勝った馬は、どんな馬だったのだろうか?

 

2011年桜花賞で1着になった馬はマルセリーナという馬である。

 

マルセリーナは、阪神1600mの新馬戦を勝利した後、日刊スポーツ賞シンザン記念に出走して3着になり、続くエルフィンステークスに出走して1着になっていた馬である。

 

2024年版マルセリーナを探せ!

阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞からの考察

競馬番組の中に、「地方馬が出走できるG1競走とステップ競走」という項目がある。

 

阪神ジュベナイルフィリーズに着目すると、2021年はアルテミスステークスの1着馬と2着馬、KBS京都賞ファンタジーステークスの1着馬と2着馬しか、地方馬は阪神ジュベナイルフィリーズに優先的に出走することができなかったが、2022年には、アルテミスステークスの1着馬と2着馬、KBS京都賞ファンタジーステークスの1着馬と2着馬に加えて、中央競馬の2歳重賞1着馬が、阪神ジュベナイルフィリーズに優先的に出走することができるようになっている。

 

2022年阪神ジュベナイルフィリーズを勝った馬は、アルテミスステークス2着馬のリバティアイランド、2着馬は新馬戦を勝ったシンリョクカなので、中央競馬の2歳重賞1着馬が、2022年阪神ジュベナイルフィリーズで連対することはなかったといえる。

 

2023年の「地方馬が出走できるG1競走とステップ競走」を見ると、阪神ジュベナイルフィリーズに地方馬が優先的に出走するには、2022年と同じく、アルテミスステークスで1着あるいは2着、KBS京都賞ファンタジーステークスで1着あるいは2着、または、中央競馬の2歳重賞で1着にならなければいけないと書いてある。

 

2023年阪神ジュベナイルフィリーズを勝った馬は、新潟2歳ステークスを勝ったアスコリピチェーノ、2着は、1勝クラスの赤松賞を勝っていたステレンボッシュが入っている。

 

つまり、2023年の阪神ジュベナイルフィリーズは、中央競馬の2歳重賞を勝った馬を1着に迎え入れたことになる。

 

では、次に桜花賞を見てみる。

 

2022年は、地方馬が桜花賞に優先的に出走するには、チューリップ賞で1~3着に入るか、報知杯フィリーズレビューで1~3着に入るか、アネモネステークスで1~2着に入るか、阪神ジュベナイルフィリーズで1着になるしか方法はなかった。

 

しかし、2023年になると、チューリップ賞で1~3着に入るか、報知杯フィリーズレビューで1~3着に入るか、アネモネステークスで1~2着に入るか、阪神ジュベナイルフィリーズで1着になるかという従来の方法に加え、中央競馬の3歳重賞を勝った馬という条件が加えられた。

 

2023年桜花賞の1着馬のリバティアイランドは阪神ジュベナイルフィリーズ1着馬、2着馬のコナコーストはチューリップ賞2着馬なので、中央競馬の3歳重賞1着馬が、2023年桜花賞で連対することはなかったといえる。

 

2024年の「地方馬が出走できるG1競走とステップ競走」を見ると、桜花賞に地方馬が優先的に出走するには、2023年と同じく、チューリップ賞で1~3着に入るか、報知杯フィリーズレビューで1~3着に入るか、アネモネステークスで1~2着に入るか、阪神ジュベナイルフィリーズで1着になるか、中央競馬の3歳重賞で1着にならなければいけないと書いてある。

 

2024年の桜花賞出走馬で、チューリップ賞と報知杯フィリーズレビューの1着馬を除いた中央競馬の3歳重賞を勝っている馬となると、クイーンズウォークとイフェイオンしかいない。

結論

イフェイオンを軸にしてみる。

 

相手はステレンボッシュ、チェルヴィニア、アスコリピチェーノ、ライトバック、スウィープフィートあたり。

回顧

2024年桜花賞も、中央競馬の3歳重賞1着馬が連対することはなかった。

 

1着になったステレンボッシュは阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬、2着になったアスコリピチェーノは阪神ジュベナイルフィリーズ1着馬なので、阪神ジュベナイルフィリーズの連対馬同士の決着になったといえるだろう。

 

今年、桜花賞は定量戦から馬齢戦に変更された。

 

定量戦から馬齢戦に変更された3歳牝馬G1と考えれば、2003年秋華賞に行き着く。

 

2003年秋華賞は、2人気のスティルインラブが1着、1人気のアドマイヤグルーヴが2着という決着で、今年と同じ2人気と1人気で決まっている。

 

まあ、イフェイオンが来ないのであれば、1人気と2人気決着で仕方がないと思っていたが、案の定、そんな結果になってしまった。

 

3着に入ったライトバックは、2011年桜花賞を制したマルセリーナと同じエルフィンステークスの1着馬で、2024年桜花賞を制したステレンボッシュの同枠馬である。

 

つまり、今年の桜花賞は2011年桜花賞の焼き直しだったということ。

 

ウマゾーは押さえで買った3連複が当たったので、トントンといったところ。

 

当たった方は、おめでとうございます。

 

外れた方は、次に頑張ればいいと思う。