ウマゾーです。
いつも、読んでいただいてありがとうございます。
今回は、古馬の牝馬G1であるヴィクトリアマイル2022について考えてみたいと思います。
今年のヴィクトリアマイルは、1着賞金が10500万円から13000万円に増額されます。
この13000万円という1着賞金は、桜花賞、NHKマイルカップ、エリザベス女王杯と同額に設計されています。
つまり、ヴィクトリアマイル、桜花賞、NHKマイルカップ、エリザベス女王杯の4レースは、何らかの関係性があるということ!
また、ヴィクトリアマイル2022の大きなポイントの1つが、福島牝馬ステークス1着馬のアナザーリリックが不在であることです。
アナザーリリックが出走しないことで、ディヴィーナが出走できるようになりましたが、ディヴィーナはアナザーリリックと同じノーザンファーム生産馬となりますね。
これらのポイントを整理していくことが、解明への近道となります。
ヴィクトリアマイル2022の出走予定
ヴィクトリアマイル2022の登録馬は22頭。
現在のところ、エイシンチラー、シャインガーネット、リフレイム、ギルデッドミラーの4頭が除外対象になっています。
なお、レーティング順位1位のレイパパレ、2位のソダシ、3位のファインルージュ、4位のアカイイト、5位のシャドウディーヴァが優先的に出走できることになっています。
馬 名 | 性齢 | 斤量 | 想定騎手 | 調教師 | |
1 | アカイイト | 牝5 | 55.0kg | 幸 英明 | 中竹 和也 |
2 | アブレイズ | 牝5 | 55.0kg | 菅原 明良 | 池江 泰寿 |
3 | アンドヴァラナウト | 牝4 | 55.0kg | 福永 祐一 | 池添 学 |
4 | エイシンチラー | 牝4 | 55.0kg | 田中 剛 | |
5 | ギルデッドミラー | 牝5 | 55.0kg | 松永 幹夫 | |
6 | クリノプレミアム | 牝5 | 55.0kg | 松岡 正海 | 伊藤 伸一 |
7 | シャインガーネット | 牝5 | 55.0kg | 田辺 裕信 | 栗田 徹 |
8 | シャドウディーヴァ | 牝6 | 55.0kg | 坂井 瑠星 | 斎藤 誠 |
9 | ソダシ | 牝4 | 55.0kg | 吉田 隼人 | 須貝 尚介 |
10 | ソングライン | 牝4 | 55.0kg | 池添 謙一 | 林 徹 |
11 | デアリングタクト | 牝5 | 55.0kg | 松山 弘平 | 杉山 晴紀 |
12 | ディヴィーナ | 牝4 | 55.0kg | 武 豊 | 友道 康夫 |
13 | デゼル | 牝5 | 55.0kg | 藤岡 康太 | 友道 康夫 |
14 | テルツェット | 牝5 | 55.0kg | D.レーン | 和田 正一郎 |
15 | ファインルージュ | 牝4 | 55.0kg | C.ルメール | 木村 哲也 |
16 | マジックキャッスル | 牝5 | 55.0kg | 戸崎 圭太 | 国枝 栄 |
17 | ミスニューヨーク | 牝5 | 55.0kg | M.デムーロ | 杉山 晴紀 |
18 | メイショウミモザ | 牝5 | 55.0kg | 鮫島 克駿 | 池添 兼雄 |
19 | リフレイム | 牝4 | 55.0kg | 野中 悠太郎 | 黒岩 陽一 |
20 | レイパパレ | 牝5 | 55.0kg | 川田 将雅 | 高野 友和 |
21 | レシステンシア | 牝5 | 55.0kg | 横山 武史 | 松下 武士 |
22 | ローザノワール | 牝6 | 55.0kg | 国分 恭介 | 西園 正都 |
参考 netkeiba
福島牝馬ステークス1着馬不在のヴィクトリアマイルからのサイン
福島牝馬ステークスが重賞として新設されたのは2004年となりますが、指定交流競走となったのは2006年からとなります。
2006年以降で、福島牝馬ステークス1着馬が不在だった年は2010年、2011年、2016年、2018年、2020年の5回。
ただし、2010年や2011年の福島牝馬ステークスは、ヴィクトリアマイルへの優先出走権を付与しない時期のレースなので、ちょっと違う感じがします。
残ったのは、2016年、2018年、2020年の3回となりますが、2016年と2018年は、本番のヴィクトリアマイルが賞金増額となった年でもあります。
ヴィクトリアマイルが賞金増額される年には、福島牝馬ステークス1着馬が不在なのかも知れません。
では、2016年、2018年、2020年のヴィクトリアマイルの結果を見てみます。
2016年ヴィクトリアマイル(18頭立て)
1着 ストレイトガール 牝7 55㎏ 7枠13番(逆6番)戸崎圭太騎手 7人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)3人気9着(2着平行)
前々走 香港スプリント(香港1200m)9着
2015年ヴィクトリアマイル1着
2015年スプリンターズステークス1着
1着同枠兼3着 ショウナンパンドラ 牝5 55㎏ 池添謙一騎手 2人気
前走 産経大阪杯(阪神2000m・指定・別定)4人気3着(1着同枠)
前々走 ジャパンカップ(東京2400m)4人気1着
2014年秋華賞1着馬
1着同枠 ウキヨノカゼ 牝6 55㎏ 四位洋文騎手 15人気
前走 高松宮記念(中京1200m)12人気13着
前々走 京都牝馬ステークス(京都1400m・カク指定・別定)4人気15着
2着 ミッキークイーン 牝4 55㎏ 5枠10番(逆9番)浜中俊騎手 1人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)1人気2着(ゾロ目)
前々走 ジャパンカップ(東京2400m)3人気8着
2015年オークス1着馬
2015年秋華賞1着馬
2着同枠 カフェブリリアント 牝6 55㎏ 福永祐一騎手 14人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)7人気4着
前々走 ターコイズステークス(中山1600m・特指・ハンデ)1人気8着
2016年ヴィクトリアマイルで優勝したストレイトガールは、前年のヴィクトリアマイルとスプリンターズステークスを勝っていたG1馬。
前年のスプリンターズステークスを勝った後、香港スプリントとサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスで同じ着順を刻んでいます。
ストレイトガールの同枠で3着になったショウナンパンドラは、前年のジャパンカップを勝っているG1馬。
ストレイトガールの同枠のウキヨノカゼは、前年のキーンランドカップ1着馬で、2013年にはデイリー杯クイーンカップを勝っている馬。
2着になったミッキークイーンは、前年のオークスと秋華賞を制していたG1馬。
前走のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスでは、ゾロ目の2着になっています。
ミッキークイーンの同枠のカフェブリリアントは、前走のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスで4着になっている馬でしたが、そのサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスは1着と2着が同枠、3着と4着が同枠という結果のレースでした。
2018年ヴィクトリアマイル(18頭立て)
1着 ジュールポレール 牝5 55㎏ 2枠4番(逆15番)幸英明騎手 8人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)5人気5着
前々走 エリザベス女王杯(京都2200m)10人気16着
1着同枠 ラビットラン マル外 牝4 55㎏ 川田将雅騎手 12人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)6人気9着
5走前 関西テレビ放送賞ローズステークス(阪神1800m・指定・馬齢)8人気1着
2着 リスグラシュー 牝4 55㎏ 8枠16番(逆3番)武豊騎手 1人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)1人気3着(ゾロ目決着)
前々走 東京新聞杯(東京1600m・カク指定・別定)3人気1着
2着同枠 メイズオブオナー 牝4 55㎏ 福永祐一騎手 15人気
前走 1600万下条件戦・うずしおステークス(阪神1600m)3人気1着
前々走 愛知杯(中京2000m・ハンデ)5人気5着
2着同枠 デンコウアンジュ 牝5 55㎏ 蛯名正義騎手 11人気
前走 福島牝馬ステークス(福島1800m・指定・別定)4人気3着
前々走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)10人気11着
2017年ヴィクトリアマイル2着馬
2018年ヴィクトリアマイルを勝ったジュールポレールは、前年のヴィクトリアマイルで3着に敗れた後、1600万下条件戦の秋風ステークスで1着となり、エリザベス女王杯で16着、サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスで5着になっていた馬。
ジュールポレールの同枠のラビットランは、前年の関西テレビ放送賞ローズステークスを勝っていた馬。
2着になったリスグラシューは、前年の桜花賞と秋華賞で2着になっていた馬。
リスグラシューは、秋華賞で2着になった後、エリザベス女王杯8着、東京新聞杯1着、サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス3着の着順を残していましたが、東京1600mでは2戦2勝の成績を挙げていました。
リスグラシューの同枠のメイズオブオナーは、1000万下条件戦を勝った後、愛知杯で5着し、その後、1600万下条件戦を勝ちあがってきた馬。
リスグラシューの同枠のデンコウアンジュは、前年のヴィクトリアマイル2着馬。
2020年ヴィクトリアマイル(18頭立て・2頭取消)
1着 アーモンドアイ 牝5 55㎏ 6枠12番(逆7番)ルメール騎手 1人気
前走 有馬記念(中山2500m)1人気9着(2着同枠)
前々走 天皇賞(秋)(東京2000m)1人気1着
1着同枠 サトノガーネット 牝5 55㎏ 吉田豊騎手 最下位人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)14人気9着(2着同枠)
前々走 金鯱賞(中京2000m・指定・別定)5人気11着(1着同枠)
2着 サウンドキアラ 牝5 55㎏ 8枠18番(逆1番)松山弘平騎手 4人気
前走 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(阪神1600m・指定・別定)2人気1着
前々走 京都牝馬ステークス(京都1400m・特指・別定)1人気1着
2着同枠兼3着 ノームコア 牝5 55㎏ 横山典弘騎手 5人気
前走 高松宮記念(中京1200m)8人気15着(1着同枠)
前々走 香港マイル(香港1600m)4着
2019年ヴィクトリアマイル1着馬
2着同枠 コントラチェック 牝4 55㎏ 武豊騎手 8人気
前走 ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス(中山1800m・特指・ハンデ)2人気最下位(1着平行)
前々走 ターコイズステークス(中山1600m・特指・ハンデ)3人気1着
2頭が出走取消となった2020年ヴィクトリアマイルは、1人気のアーモンドアイが1着。
アーモンドアイは、2018年に牝馬3冠とジャパンカップとドバイターフ、2019年に天皇賞(秋)を勝っているG1馬。
アーモンドアイの同枠のサトノガーネットは、G2の金鯱賞とサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスで、連対馬の筋に配置されていた馬。
2着になったサウンドキアラは、スポーツニッポン賞京都金杯と京都牝馬ステークスとサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークスを3連勝していた馬。
サウンドキアラの同枠馬で3着になったノームコアは、前年のヴィクトリアマイル1着馬。
前年のヴィクトリアマイル以降は、富士ステークス1着、香港マイル4着、高松宮記念15着という着順を残していた馬。
サウンドキアラの同枠馬のコントラチェックは、牝馬重賞のターコイズステークスで1着、ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスで1着平行に配置されていた馬。
福島牝馬ステークス1着馬が不在だった2016年、2018年、2020年のヴィクトリアマイルの結果から考えると、1人気の馬、1年以内にG1で連対している馬、東京1600mの重賞で1着歴がある馬、牝馬重賞で直接あるいは連対馬の筋配置にいた馬あたりが気になります。
最後に
賞金増額戦となった今年の天皇賞(春)は、 賞金維持戦の日経賞を勝ったG1馬のタイトルホルダーが1着、同じく賞金維持戦の阪神大賞典を勝利したディープボンドが2着になりました。
タイトルホルダーとディープボンドは、今年の天皇賞(春)で、2頭とも8枠に配置されているので、今年の天皇賞(春)はゾロ目で決着したといえます。
でも、何で、賞金増額戦の天皇賞(春)なのに、賞金維持戦のG2を勝った馬同士の決着になったのでしょう。
主催者は例外を作らないはず。
ココを解明することが、ヴィクトリアマイル2022を攻略する糸口になりそうです。