
昨年の高松宮記念って、どんなことがあったのだろう?
大抵の人間は、そんなことを覚えていない。
去年の高松宮記念のデータをネットで検索して、マル外のマッドクールが勝ったことを思い出す。
そして、1年後に同じことを繰り返す。
まあ、ウマゾーも似たようなものである。
今回は、春のスプリントG1の高松宮記念2025について考えてみたい。
2019年高松宮記念からの考察
昨年の高松宮記念には、外国馬のビクターザウィナーが出走していた。
また、昨年と一昨年の高松宮記念は、ナムラクレアが2年連続で2着になっていた。
過去の高松宮記念で、外国馬が出走したのは、2003年、2015年、2018年、2024年の4回。
2003年、2015年、2018年の高松宮記念で、2年連続2着馬が同じ馬だったのは、2018年である。
まずは、外国馬が出走し、同じ馬が2年連続2着になっていた翌年の2019年高松宮記念を参考にしてみる。
2019年高松宮記念( 2回中京6日・18頭立て)
1着 ミスターメロディ マル外 牡4 57㎏ 2枠3番(逆16番)福永祐一騎手 3人気
2着 セイウンコウセイ 牡6 57㎏ 2枠4番(逆15番)幸英明騎手 12人気
3着 ショウナンアンセム 牡6 57㎏ 4枠7番(逆12番)藤岡康太騎手 17人気
2019年高松宮記念を制したのは、マル外の4歳馬ミスターメロディ。
ミスターメロディは、前年の2018年高松宮記念で、外国馬のブリザードが配置された2枠3番に入り、2019年高松宮記念で優勝している。
ミスターメロディは、2018年中日スポーツ賞ファルコンステークス(中京1400m)で重賞初勝利を飾った後、NHKマイルカップ(東京1600m)4着、オーロカップ(東京1400m)5着、阪神カップ(阪神1400m)2着、阪急杯(阪神1400m)1人気7着(1着同枠)の成績を残していた馬。
ミスターメロディの同枠馬で、2着になったセイウンコウセイは、2017年高松宮記念1着馬で、前走のシルクロードステークスでは15着に惨敗していた。
3着に入ったショウナンアンセムは、2018年6月に行われたウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス(東京1400m)で1着になってからは連対すらなかったブービー人気の馬。
ショウナンアンセムの同枠馬のレッツゴードンキは、2017年と2018年高松宮記念で2着になっていた馬で、前走は阪急杯で2着に入着していた。
2019年高松宮記念から考えると、2年連続高松宮記念2着歴を持つナムラクレア、昨年の阪神カップで2着になっていたマッドクールは気になる。
高松宮記念2025の出馬表
高松宮記念2025には20頭が登録。
20頭の登録馬のうち、ヴェントヴォーチェとグランテストが回避し、18頭立て(フルゲート)となっている。
ヴェントヴォーチェとグランテストが回避したことで、スズハロームは出走することができたことになる。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | ![]() |
牡6 | 58.0kg | 坂井 瑠星 | 池添 学 | (有)サンデーレーシング |
1枠 | 2番 | ウイングレイテスト | 牡8 | 58.0kg | 松岡 正海 | 畠山 吉宏 | (株)ウイン |
2枠 | 3番 | ビッグシーザー | 牡5 | 58.0kg | 北村 友一 | 西園 正都 | 幅田 昌伸 |
2枠 | 4番 | トゥラヴェスーラ | 牡10 | 58.0kg | 丸山 元気 | 高橋 康之 | 吉田 照哉 |
3枠 | 5番 | ![]() |
牡4 | 58.0kg | 菱田 裕二 | 吉村 圭司 | ゴドルフィン |
3枠 | 6番 | ルガル | 牡5 | 58.0kg | 西村 淳也 | 杉山 晴紀 | 江馬 由将 |
4枠 | 7番 | モズメイメイ | 牝5 | 56.0kg | 松若 風馬 | 前川 恭子 | (株)キャピタル・システム |
4枠 | 8番 | カンチェンジュンガ | 牡5 | 58.0kg | 武 豊 | 庄野 靖志 | 幅田 昌伸 |
5枠 | 9番 | キタノエクスプレス | 牡7 | 58.0kg | 国分 恭介 | 坂口 智康 | 北所 直人 |
5枠 | 10番 | サトノレーヴ | 牡6 | 58.0kg | J.モレイラ | 堀 宣行 | 里見 治 |
6枠 | 11番 | スズハローム | 牡5 | 58.0kg | 佐々木 大輔 | 牧田 和弥 | 森 達郎 |
6枠 | 12番 | トウシンマカオ | 牡6 | 58.0kg | 横山 武史 | 高柳 瑞樹 | (株)サトー |
7枠 | 13番 | エイシンフェンサー | 牝5 | 56.0kg | 川又 賢治 | 吉村 圭司 | (株)栄進堂 |
7枠 | 14番 | ナムラクレア | 牝6 | 56.0kg | C.ルメール | 長谷川 浩大 | 奈村 睦弘 |
7枠 | 15番 | ママコチャ | 牝6 | 56.0kg | 川田 将雅 | 池江 泰寿 | 金子真人ホールディングス(株) |
8枠 | 16番 | バルサムノート | 牡5 | 58.0kg | 亀田 温心 | 高野 友和 | 吉田 勝己 |
8枠 | 17番 | ドロップオブライト | 牝6 | 56.0kg | 幸 英明 | 福永 祐一 | 岡田 牧雄 |
8枠 | 18番 | ペアポルックス | 牡4 | 58.0kg | 岩田 康誠 | 梅田 智之 | 廣崎利洋HD(株) |
7枠は牝馬3頭が揃った枠となっている。
オーシャンステークスからの考察
今年のオーシャンステークスは、夕刊フジ賞オーシャンステークスからレース名が変更となり、15頭立てで行われた。
オーシャンステークスは、例年フルゲートの16頭立てで行われるレースだが、今年以外で15頭立てで行われたのが、2022年である。
では、夕刊フジ賞オーシャンステークスが15頭立てで行われた2022年の高松宮記念の結果を見てみる。
2022年高松宮記念( 2回中京6日・18頭立て)
1着 ナランフレグ 牡6 57㎏ 1枠2番(逆17番)丸田恭介騎手 8人気
2着 ロータスランド マル外 牝5 55㎏ 5枠9番(逆10番)岩田望来騎手 5人気
3着 キルロード せん7 57㎏ 5枠10番(逆9番)菊沢一樹騎手 17人気
2022年高松宮記念を勝利したナランフレグは、G1初挑戦だった6歳馬のナランフレグ。
ナランフレグは、中京1200mのハンデ戦のシルクロードステークス3着、15頭立てだった夕刊フジ賞オーシャンステークスで2着だった重賞未勝利馬。
ナランフレグの同枠のサリオスは、2019年朝日杯フューチュリティステークスを勝っているG1馬で、前走は香港マイルに出走し、3着だった。
2着になったロータスランドは、京都牝馬ステークス(阪神1400m)で1着になっていたマル外の5歳牝馬。(1200m戦は初)
ロータスランドの同枠馬で3着になっていたキルロードは、同年の夕刊フジ賞オーシャンステークスで6着になっていたG1初挑戦だった7歳騙馬。
2022年高松宮記念の結果から考えると、オーシャンステークス2着馬、G1初挑戦の馬あたりが気になる。
結論
ヴェントヴォーチェとグランテストが回避したことで、スズハロームは出走することができた。
スズハロームの最終賞金加算は、2024年8月に行われたCBC賞(中京1200m)の2着。
2022年高松宮記念を勝ったナランフレグは、15頭立てだった夕刊フジ賞オーシャンステークスで2着だったG1初挑戦の6歳馬だった。
スズハロームが2着になったCBC賞は、2023年は3回中京2日(2023年7月)に行われており、2024年は2回中京4日(2024年8月)、2025年は3回中京6日(2025年8月)で行われることになっている。
つまり、2回中京4日開催のCBC賞は1回限りだったということになる。
そこで、トウシンマカオ(スズハローム)を軸にしてみる。
相手は、サトノレーヴ、ペアポルックス、ルガル、ママコチャ、ビッグシーザーあたり。
回顧
今年の高松宮記念は、2019年高松宮記念の焼き直しだった。
2019年高松宮記念は、2018年高松宮記念で、外国馬のブリザードが配置された2枠3番に入ったミスターメロディが1着。
2着は、ミスターメロディの同枠のセイウンコウセイ。
3着は、2017年と2018年高松宮記念で連続2着になっていたレッツゴードンキと同枠になっていたショウナンアンセムが入っている。
一方、今年の高松宮記念は、昨年の高松宮記念で、外国馬のビクターザウィナーが配置された5枠10番に入ったサトノレーヴが1着。
2着は、2023年と2024年高松宮記念で連続2着になっていたナムラクレア。
3着は、ナムラクレアと同枠になったママコチャが入っている。
2019年高松宮記念はゾロ目決着、今年はワイドゾロ目決着という結果に終わった。
ウマゾーは高松宮記念を外してしまったが、裏番組のマーチステークスで当たったので、良しとします。
今回当たった方はおめでとうございます。
外れた方は、次のレースでリベンジしましょう。