高松宮記念2025(第55回)の考察

昨年の高松宮記念って、どんなことがあったのだろう?

 

大抵の人間は、そんなことを覚えていない。

 

去年の高松宮記念のデータをネットで検索して、マル外のマッドクールが勝ったことを思い出す。

 

そして、1年後に同じことを繰り返す。

 

まあ、ウマゾーも似たようなものである。

 

今回は、春のスプリントG1の高松宮記念2025について考えてみたい。

2019年高松宮記念からの考察

昨年の高松宮記念には、外国馬のビクターザウィナーが出走していた。

 

また、昨年と一昨年の高松宮記念は、ナムラクレアが2年連続で2着になっていた。

 

過去の高松宮記念で、外国馬が出走したのは、2003年、2015年、2018年、2024年の4回。

 

2003年、2015年、2018年の高松宮記念で、2年連続2着馬が同じ馬だったのは、2018年である。

 

まずは、外国馬が出走し、同じ馬が2年連続2着になっていた翌年の2019年高松宮記念を参考にしてみる。

 

2019年高松宮記念( 2回中京6日・18頭立て)

1着 ミスターメロディ マル外 牡4 57㎏ 2枠3番(逆16番)福永祐一騎手 3人気

2着 セイウンコウセイ 牡6 57㎏ 2枠4番(逆15番)幸英明騎手 12人気

3着 ショウナンアンセム 牡6 57㎏ 4枠7番(逆12番)藤岡康太騎手 17人気

 

2019年高松宮記念を制したのは、マル外の4歳馬ミスターメロディ。

 

ミスターメロディは、前年の2018年高松宮記念で、外国馬のブリザードが配置された2枠3番に入り、2019年高松宮記念で優勝している。

 

ミスターメロディは、2018年中日スポーツ賞ファルコンステークス(中京1400m)で重賞初勝利を飾った後、NHKマイルカップ(東京1600m)4着、オーロカップ(東京1400m)5着、阪神カップ(阪神1400m)2着、阪急杯(阪神1400m)1人気7着(1着同枠)の成績を残していた馬。

 

ミスターメロディの同枠馬で、2着になったセイウンコウセイは、2017年高松宮記念1着馬で、前走のシルクロードステークスでは15着に惨敗していた。

 

3着に入ったショウナンアンセムは、2018年6月に行われたウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス(東京1400m)で1着になってからは連対すらなかったブービー人気の馬。

 

ショウナンアンセムの同枠馬のレッツゴードンキは、2017年と2018年高松宮記念で2着になっていた馬で、前走は阪急杯で2着に入着していた。

 

2019年高松宮記念から考えると、2年連続高松宮記念2着歴を持つナムラクレア、昨年の阪神カップで2着になっていたマッドクールは気になる。

高松宮記念2025の出馬表

高松宮記念2025には20頭が登録。

 

20頭の登録馬のうち、ヴェントヴォーチェとグランテストが回避し、18頭立て(フルゲート)となっている。

 

ヴェントヴォーチェとグランテストが回避したことで、スズハロームは出走することができたことになる。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 マッドクール 牡6 58.0kg 坂井 瑠星 池添 学 (有)サンデーレーシング
1枠 2番 ウイングレイテスト 牡8 58.0kg 松岡 正海 畠山 吉宏 (株)ウイン
2枠 3番 ビッグシーザー 牡5 58.0kg 北村 友一 西園 正都 幅田 昌伸
2枠 4番 トゥラヴェスーラ 牡10 58.0kg 丸山 元気 高橋 康之 吉田 照哉
3枠 5番 オフトレイル 牡4 58.0kg 菱田 裕二 吉村 圭司 ゴドルフィン
3枠 6番 ルガル 牡5 58.0kg 西村 淳也 杉山 晴紀 江馬 由将
4枠 7番 モズメイメイ 牝5 56.0kg 松若 風馬 前川 恭子 (株)キャピタル・システム
4枠 8番 カンチェンジュンガ 牡5 58.0kg 武 豊 庄野 靖志 幅田 昌伸
5枠 9番 キタノエクスプレス 牡7 58.0kg 国分 恭介 坂口 智康 北所 直人
5枠 10番 サトノレーヴ 牡6 58.0kg J.モレイラ 堀 宣行 里見 治
6枠 11番 スズハローム 牡5 58.0kg 佐々木 大輔 牧田 和弥 森 達郎
6枠 12番 トウシンマカオ 牡6 58.0kg 横山 武史 高柳 瑞樹 (株)サトー
7枠 13番 エイシンフェンサー 牝5 56.0kg 川又 賢治 吉村 圭司 (株)栄進堂
7枠 14番 ナムラクレア 牝6 56.0kg C.ルメール 長谷川 浩大 奈村 睦弘
7枠 15番 ママコチャ 牝6 56.0kg 川田 将雅 池江 泰寿 金子真人ホールディングス(株)
8枠 16番 バルサムノート 牡5 58.0kg 亀田 温心 高野 友和 吉田 勝己
8枠 17番 ドロップオブライト 牝6 56.0kg 幸 英明 福永 祐一 岡田 牧雄
8枠 18番 ペアポルックス 牡4 58.0kg 岩田 康誠 梅田 智之 廣崎利洋HD(株)

7枠は牝馬3頭が揃った枠となっている。

オーシャンステークスからの考察

今年のオーシャンステークスは、夕刊フジ賞オーシャンステークスからレース名が変更となり、15頭立てで行われた。

 

オーシャンステークスは、例年フルゲートの16頭立てで行われるレースだが、今年以外で15頭立てで行われたのが、2022年である。

 

では、夕刊フジ賞オーシャンステークスが15頭立てで行われた2022年の高松宮記念の結果を見てみる。

 

2022年高松宮記念( 2回中京6日・18頭立て)

1着 ナランフレグ 牡6 57㎏ 1枠2番(逆17番)丸田恭介騎手 8人気

2着 ロータスランド マル外 牝5 55㎏ 5枠9番(逆10番)岩田望来騎手 5人気

3着 キルロード せん7 57㎏ 5枠10番(逆9番)菊沢一樹騎手 17人気

 

2022年高松宮記念を勝利したナランフレグは、G1初挑戦だった6歳馬のナランフレグ。

 

ナランフレグは、中京1200mのハンデ戦のシルクロードステークス3着、15頭立てだった夕刊フジ賞オーシャンステークスで2着だった重賞未勝利馬。

 

ナランフレグの同枠のサリオスは、2019年朝日杯フューチュリティステークスを勝っているG1馬で、前走は香港マイルに出走し、3着だった。

 

2着になったロータスランドは、京都牝馬ステークス(阪神1400m)で1着になっていたマル外の5歳牝馬。(1200m戦は初)

 

ロータスランドの同枠馬で3着になっていたキルロードは、同年の夕刊フジ賞オーシャンステークスで6着になっていたG1初挑戦だった7歳騙馬。

 

2022年高松宮記念の結果から考えると、オーシャンステークス2着馬、G1初挑戦の馬あたりが気になる。

結論

ヴェントヴォーチェとグランテストが回避したことで、スズハロームは出走することができた。

 

スズハロームの最終賞金加算は、2024年8月に行われたCBC賞(中京1200m)の2着。

 

2022年高松宮記念を勝ったナランフレグは、15頭立てだった夕刊フジ賞オーシャンステークスで2着だったG1初挑戦の6歳馬だった。

 

スズハロームが2着になったCBC賞は、2023年は3回中京2日(2023年7月)に行われており、2024年は2回中京4日(2024年8月)、2025年は3回中京6日(2025年8月)で行われることになっている。

 

つまり、2回中京4日開催のCBC賞は1回限りだったということになる。

 

そこで、トウシンマカオ(スズハローム)を軸にしてみる。

 

相手は、サトノレーヴ、ペアポルックス、ルガル、ママコチャ、ビッグシーザーあたり。

回顧

今年の高松宮記念は、2019年高松宮記念の焼き直しだった。

 

2019年高松宮記念は、2018年高松宮記念で、外国馬のブリザードが配置された2枠3番に入ったミスターメロディが1着。

 

2着は、ミスターメロディの同枠のセイウンコウセイ。

 

3着は、2017年と2018年高松宮記念で連続2着になっていたレッツゴードンキと同枠になっていたショウナンアンセムが入っている。

 

一方、今年の高松宮記念は、昨年の高松宮記念で、外国馬のビクターザウィナーが配置された5枠10番に入ったサトノレーヴが1着。

 

2着は、2023年と2024年高松宮記念で連続2着になっていたナムラクレア。

 

3着は、ナムラクレアと同枠になったママコチャが入っている。

 

2019年高松宮記念はゾロ目決着、今年はワイドゾロ目決着という結果に終わった。

 

ウマゾーは高松宮記念を外してしまったが、裏番組のマーチステークスで当たったので、良しとします。

 

今回当たった方はおめでとうございます。

 

外れた方は、次のレースでリベンジしましょう。