今年の桜花賞は、デイリー杯クイーンカップを勝った後、桜花賞に直接出走してきたエンブロイダリーが勝利した。
一方、今年の優駿牝馬は、桜花賞に出走しなかったサンケイスポーツ賞フローラステークス優勝馬のカムニャックが制している。
牝馬3冠最後の秋華賞は、どの馬が勝つのだろうか?
秋華賞2025の出馬表
秋華賞2025の登録馬は22頭。
22頭の登録馬のうち、テリオスララが除外、 カネラフィーナ、グローリーリンク、ジョイフルニュースが抽選で外れ、18頭立てとなっている。
| 枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
| 1枠 | 1番 | ダノンフェアレディ | 牝3 | 55.0kg | 坂井 瑠星 | 橋口 慎介 | (株)ダノックス |
| 1枠 | 2番 | ルージュソリテール | 牝3 | 55.0kg | 北村 友一 | 藤原 英昭 | (株)東京ホースレーシング |
| 2枠 | 3番 | ジョスラン | 牝3 | 55.0kg | 岩田 望来 | 鹿戸 雄一 | 吉田 和美 |
| 2枠 | 4番 | レーゼドラマ | 牝3 | 55.0kg | 藤岡 佑介 | 辻野 泰之 | (有)社台レースホース |
| 3枠 | 5番 | ブラウンラチェット | 牝3 | 55.0kg | 池添 謙一 | 手塚 貴久 | (有)サンデーレーシング |
| 3枠 | 6番 | ケリフレッドアスク | 牝3 | 55.0kg | 西塚 洸二 | 藤原 英昭 | 廣崎 利洋 |
| 4枠 | 7番 | クリノメイ | 牝3 | 55.0kg | 酒井 学 | 須貝 尚介 | 栗本 依利子 |
| 4枠 | 8番 | テレサ | 牝3 | 55.0kg | 松山 弘平 | 杉山 晴紀 | 近藤 英子 |
| 5枠 | 9番 | マピュース | 牝3 | 55.0kg | 横山 武史 | 和田 勇介 | 吉本 雄二 |
| 5枠 | 10番 | エリカエクスプレス | 牝3 | 55.0kg | 武 豊 | 杉山 晴紀 | 三木 正浩 |
| 6枠 | 11番 | エンブロイダリー | 牝3 | 55.0kg | C.ルメール | 森 一誠 | (有)シルクレーシング |
| 6枠 | 12番 | ヴーレヴー | 牝3 | 55.0kg | 菱田 裕二 | 武 幸四郎 | (有)桑田牧場 |
| 7枠 | 13番 | セナスタイル | 牝3 | 55.0kg | 岩田 康誠 | 安田 翔伍 | 原 禮子 |
| 7枠 | 14番 | ビップデイジー | 牝3 | 55.0kg | 西村 淳也 | 松下 武士 | 鈴木 邦英 |
| 7枠 | 15番 | インヴォーグ | 牝3 | 55.0kg | 団野 大成 | 福永 祐一 | 飯田 正剛 |
| 8枠 | 16番 | ランフォーヴァウ | 牝3 | 55.0kg | 小崎 綾也 | 福永 祐一 | 窪田 芳郎 |
| 8枠 | 17番 | カムニャック | 牝3 | 55.0kg | 川田 将雅 | 友道 康夫 | 金子真人ホールディングス(株) |
| 8枠 | 18番 | パラディレーヌ | 牝3 | 55.0kg | 丹内 祐次 | 千田 輝彦 | 岡田 牧雄 |
キズナ産駒のダノンフェアレディとパラディレーヌが対角配置となっている。
秋華賞のステップレースは、関西テレビ放送賞ローズステークスと紫苑ステークスの2レース。
今年の関西テレビ放送賞ローズステークスは、優駿牝馬を勝っているカムニャックが、1人気で勝っている。
優駿牝馬を勝利した馬が、関西テレビ放送賞ローズステークスを勝ってきたケースは、馬齢表記変更後の2001年以降では、2012年のジェンティルドンナ、2014年のヌーヴォレコルト、2016年のシンハライト、そして、今年のカムニャックの4回。
ただし、ジェンティルドンナは桜花賞と優駿牝馬を勝っていた馬であり、シンハライトは秋華賞に出走できなかった馬なので、この2年は参考にならないと思う。
残ったのは、2014年となる。
2014年秋華賞(18頭立て)
1着 ショウナンパンドラ 牝3 55㎏ 3枠6番(逆13番)浜中俊騎手 3人気
2着 ヌーヴォレコルト 牝3 55㎏ 2枠4番(逆15番)岩田康誠騎手 1人気
3着 タガノエトワールト 牝3 55㎏ 6枠12番(逆7番)小牧太騎手 4人気
2014年秋華賞で優勝したのは、桜花賞にも優駿牝馬にも出走していなかったショウナンパンドラ。
ショウナンパンドラは、3歳以上500万下条件戦の糸魚川特別(新潟2000m)を1人気で勝った後、紫苑ステークスに出走し、2着に入り、秋華賞の優先出走権を獲ってきた馬。
ショウナンパンドラの同枠のマーブルカテドラルは、2歳馬齢重賞のアルテミスステークスを勝った後、賞金加算のなかった馬で、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、優駿牝馬に出走していた。(前走は、北海道新聞杯クイーンステークス9着)
2着になったヌーヴォレコルトは、桜花賞3着の後、優駿牝馬と関西テレビ放送賞ローズステークスを連勝していた馬。
ヌーヴォレコルトの同枠のバウンスシャッセは、フラワーカップ1着、優駿牝馬3着の実績を持つ馬で、前走は紫苑ステークスに出走し、2人気12着だった。
3着になったタガノエトワールは、3戦目の3歳未勝利戦(9月6日・小倉2000m)で初勝利を挙げた後、関西テレビ放送賞ローズステークスに出走し、2着になっていた馬。
2014年秋華賞の結果から考えると、紫苑ステークス2着馬のジョスラン、優駿牝馬優勝馬のカムニャックは気になる。
スイートピーステークス1着馬の出走からの考察
今年の秋華賞に出走するルージュソリテールは、スイートピーステークスの1着馬。
スイートピーステークス1着馬は、優駿牝馬に優先的に出走できるが、ルージュソリテールは、優駿牝馬に出走せず、関西テレビ放送賞ローズステークスで10着に敗れた後、秋華賞に出走してきた。
馬齢表記が変更された2001年以降で、スイートピーステークスで1着になりながら、優駿牝馬に出走せず、秋華賞に出走してきた馬は、2015年のディープジュエリーと2022年のウインエクレールの2頭。
ディープジュエリーが出走した2015年秋華賞は、18頭立てのフルゲートで行われ、8枠18番配置の1人気のミッキークイーンが1着。
ミッキークイーンは、優駿牝馬1着、関西テレビ放送賞ローズステークス2着の実績を持つ馬。
ミッキークイーンの同枠馬は、フェアリーステークス1着馬のノットフォーマルとフラワーカップ2着馬のアースライズ。
2015年秋華賞で2着になったクイーンズリング(5枠9番配置)は、報知杯フィリーズレビューを勝った後、桜花賞4着、優駿牝馬9着、関西テレビ放送賞ローズステークス5着だった馬。
クイーンズリングの同枠のレッツゴードンキは、同年の桜花賞馬で、 優駿牝馬10着、関西テレビ放送賞ローズステークス4着の成績を残していた。(阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬)
3着に入ったマキシマムドパリは、前走で阪神2200mの3歳以上500万下条件戦の甲武特別に出走し、1着になっていた馬。
なお、スイートピーステークスで1着になりながら、優駿牝馬に出走せず、秋華賞に出走してきたディープジュエリーは、12着に敗れ、連対馬の筋にもなっていない。
ウインエクレールが出走した2022年秋華賞は、16頭立てで行われ、4枠7番配置の3人気のスタニングローズが1着。
スタニングローズは、フラワーカップ1着、優駿牝馬2着、紫苑ステークス1着(ゾロ目)だった馬。
スタニングローズの同枠馬で2着だったナミュールは、阪神ジュベナイルフィリーズ4着、チューリップ賞1着、 桜花賞1人気10着、優駿牝馬3着の成績を残していた馬。
3着に入ったスターズオンアースは、桜花賞と優駿牝馬を勝っていた2冠馬。
スイートピーステークスで1着になりながら、優駿牝馬に出走せず、秋華賞に出走してきたウインエクレールは、1枠1番に配置されていたが、11着に敗れている。(3着馬の平行配置)
2015年と2022年の秋華賞の結果から考えると、優駿牝馬を勝っているカムニャック、桜花賞馬のエンブロイダリー、阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬で桜花賞と優駿牝馬にも出走していたビップデイジーは気になる。
結論
土曜日に行われた東京メインの富士ステークスは、3人気のガイアフォース(7枠配置)が1着、2着は1人気のジャンタルマンタルが入っていた。
一方、京都メインのトルマリンステークスは、1人気のレイナデアルシーラが1着、2着は2人気のパルクリチュードで、レイナデアルシーラとパルクリチュードは同枠の馬であった。
ココから考えると、人気だが、1人気のカムニャックを軸にした方が良いだろう。
相手は、ビップデイジー、インヴォーグ、セナスタイル、ヴーレヴー、マピュースあたり。





