フラワーカップ2025(第39回)の考察

フラワーカップに出走した馬が、優駿牝馬に出走してくると、不思議と優秀牝馬の連対馬の筋に配置されることが多い。

 

2022年フラワーカップ優勝馬のスタニングローズは、2022年優秀牝馬で2着と直接連対していたが、2023年フラワーカップ2着馬のヒップホップソウルは、2023年優秀牝馬で2着になったハーパーの対角に配置されている。

 

また、2024年フラワーカップ2着馬のホーエリートは、2024年優秀牝馬で2着になったステレンボッシュの同枠に配置されていた。

 

そんな優秀牝馬と関係の深い今年のフラワーカップについて考えてみたいと思う。

フラワーカップ2025の出馬表

フラワーカップ2025には18頭が登録したが、ウィルサヴァイブが回避、ショウナンサムデイが抽選で外れ、16頭立てとなっている。

 

回避したウィルサヴァイブは、中京1400mの2歳未勝利戦(夏季開催)で勝った後、1勝クラスを勝てていなかったノーザンファーム生産馬、抽選で外れたショウナンサムデイは、札幌1800mの2歳未勝利戦(夏季開催)で勝った後、アイビーステークス4着、1勝クラスの葉牡丹賞(中山2000m)6着だった社台コーポレーション白老ファーム生産馬。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 ミッキーマドンナ 牝3 55.0kg 佐々木 大輔 堀 宣行 野田 みづき
1枠 2番 キョウエイタイコ 牝3 55.0kg 横山 和生 勢司 和浩 田中 晴夫
2枠 3番 レーヴドロペラ 牝3 55.0kg 大野 拓弥 加藤 士津八 ライオンレースホース(株)
2枠 4番 パラディレーヌ 牝3 55.0kg 川田 将雅 千田 輝彦 岡田 牧雄
3枠 5番 ハギノピアチェーレ 牝3 55.0kg 藤懸 貴志 高野 友和 日隈 良江
3枠 6番 インヴォーグ 牝3 55.0kg 田辺 裕信 福永 祐一 飯田 正剛
4枠 7番 ジョスラン 牝3 55.0kg 横山 武史 鹿戸 雄一 吉田 和美
4枠 8番 ホウオウガイア 牝3 55.0kg 丸田 恭介 大竹 正博 小笹 芳央
5枠 9番 ジャルディニエ 牝3 55.0kg 北村 宏司 奥村 豊 NYレーシング
5枠 10番 ハードワーカー 牝3 55.0kg 石川 裕紀人 竹内 正洋 池田 草龍
6枠 11番 レーゼドラマ 牝3 55.0kg 戸崎 圭太 辻野 泰之 (有)社台レースホース
6枠 12番 ゴーソーファー 牝3 55.0kg 津村 明秀 手塚 貴久 藤田 晋
7枠 13番 ホリーアン 牝3 55.0kg 松岡 正海 萱野 浩二 グリーンスウォード
7枠 14番 コンテナライン 牝3 55.0kg 三浦 皇成 高柳 大輔 住谷 孝一
8枠 15番 ヴォンフレ 牝3 55.0kg 江田 照男 村田 一誠 平井 裕
8枠 16番 エナジーショット 牝3 55.0kg 横山 琉人 矢嶋 大樹 下河辺 隆行

キズナ産駒のレーゼドラマとゴーソーファーが6枠に集められている。

つばき賞1着馬出走からの考察

フラワーカップ2025に出走するパラディレーヌは、3歳1勝クラスのつばき賞を勝ってきた馬。

 

つばき賞を勝った馬が、フラワーカップに出走してきたのは、2008年のシングライクバードと2017年のファンディーナの2頭。

 

では、つばき賞を勝った馬が出走してきた2008年と2017年のフラワーカップを振り返ってみる。

 

2008年フラワーカップ(2回中山7日・16頭立て)

1着 ブラックエンブレム 牝3 54㎏ 1枠1番(逆16番)松岡正海騎手 1人気

2着 レッドアゲート 牝3 54㎏ 4枠8番(逆9番)内田博幸騎手 8人気

3着 シングライクバード 牝3 54㎏ 5枠10番(逆7番)川田将雅騎手 2人気

 

2008年フラワーカップを勝ったブラックエンブレムは、2戦目の東京1600mの2歳未勝利戦を勝った後、中山2000mの2歳500万下条件戦の葉牡丹賞で3着、中山1600mの3歳500万下条件戦のきんせんか賞で1着だったノーザンファーム生産馬。(デビュー戦は札幌1800m)

 

ブラックエンブレムの同枠のマロンティアラは、東京1400mの2歳新馬戦を勝った後、連対のなかった最下位人気の馬。

 

2着に入ったレッドアゲートは、3戦目の中山2000mの3歳未勝利戦で初勝利を挙げた後、東京2400mの3歳500万下条件戦に出走し4着だった馬。(デビュー戦は中山1600m)

 

レッドアゲートの同枠のアロマキャンドルは、2戦目の中山1600mの2歳未勝利戦とオープンのいちょうステークス(東京1600m)を連勝した後、阪神ジュベナイルフィリーズに出走して13着(1着対角)だった社台レースホースが馬主の4人気の馬。

 

3着になったシングライクバードは、2戦目の3歳未勝利戦(京都1600m)と京都1800mの3歳500万下条件戦のつばき賞を連勝していた社台レースホースが馬主の馬。(デビュー戦は阪神1400m)

 

2017年フラワーカップ(2回中山8日・13頭立て・地方馬出走あり)

1着 ファンディーナ 牝3 54㎏ 8枠12番(逆2番)岩田康誠騎手 1人気

2着 シーズララバイ 牝3 54㎏ 5枠6番(逆8番)柴田善臣騎手 8人気

3着 ドロウアカード 牝3 54㎏ 6枠8番(逆6番)武豊騎手 7人気

 

2017年フラワーカップを勝利したファンディーナは、京都1800mの3歳新馬戦と京都1800mの3歳500万下条件戦のつばき賞を連勝していた馬。

 

ファンディーナの同枠のエバープリンセスは、東京1800mの2歳新馬戦を勝った後、2戦続けて2桁着順だった社台ファーム生産馬。

 

2着に入ったシーズララバイは、3戦目の東京2000mの2歳未勝利戦で初勝利を挙げた後、中山1800mの3歳500万下条件戦の若竹賞で4着、東京2000mの3歳500万下条件戦のフリージア賞で6着になっていた社台コーポレーション白老ファーム生産馬。(デビュー戦は中山1600m)

 

シーズララバイの同枠のトーホウアイレスは、新潟1600mの2歳新馬戦と中山1600mの2歳500万下条件戦のサフラン賞を連勝した後、アルテミスステークス12着、デイリー杯クイーンカップ9着と惨敗していた馬。

 

3着になったドロウアカードは、3戦目の阪神1600mの2歳未勝利戦を勝った後、KBS京都賞ファンタジーステークス6着、京都1600mの2歳500万下条件戦の白菊賞で3着になっていた社台コーポレーション白老ファーム生産馬。(デビュー戦は中京1400m)

 

つばき賞1着馬が出走した2008年と2017年のフラワーカップは、1着馬が1人気、2着馬が8人気になっている。

 

また、1着馬は、1800m戦でデビューし、1600m以上の500万下条件戦(現在の1勝クラス)を1人気で勝ってきた2勝馬が選ばれている。

結論

つばき賞1着馬のパラディレーヌを軸にしてみる。

 

相手は、ミッキーマドンナ、ホウオウガイア、レーヴドロペラ、レーゼドラマ、ハードワーカーあたり。