
フラワーカップに出走した馬が、優駿牝馬に出走してくると、不思議と優秀牝馬の連対馬の筋に配置されることが多い。
2022年フラワーカップ優勝馬のスタニングローズは、2022年優秀牝馬で2着と直接連対していたが、2023年フラワーカップ2着馬のヒップホップソウルは、2023年優秀牝馬で2着になったハーパーの対角に配置されている。
また、2024年フラワーカップ2着馬のホーエリートは、2024年優秀牝馬で2着になったステレンボッシュの同枠に配置されていた。
そんな優秀牝馬と関係の深い今年のフラワーカップについて考えてみたいと思う。
フラワーカップ2025の出馬表
フラワーカップ2025には18頭が登録したが、ウィルサヴァイブが回避、ショウナンサムデイが抽選で外れ、16頭立てとなっている。
回避したウィルサヴァイブは、中京1400mの2歳未勝利戦(夏季開催)で勝った後、1勝クラスを勝てていなかったノーザンファーム生産馬、抽選で外れたショウナンサムデイは、札幌1800mの2歳未勝利戦(夏季開催)で勝った後、アイビーステークス4着、1勝クラスの葉牡丹賞(中山2000m)6着だった社台コーポレーション白老ファーム生産馬。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | ミッキーマドンナ | 牝3 | 55.0kg | 佐々木 大輔 | 堀 宣行 | 野田 みづき |
1枠 | 2番 | キョウエイタイコ | 牝3 | 55.0kg | 横山 和生 | 勢司 和浩 | 田中 晴夫 |
2枠 | 3番 | レーヴドロペラ | 牝3 | 55.0kg | 大野 拓弥 | 加藤 士津八 | ライオンレースホース(株) |
2枠 | 4番 | パラディレーヌ | 牝3 | 55.0kg | 川田 将雅 | 千田 輝彦 | 岡田 牧雄 |
3枠 | 5番 | ハギノピアチェーレ | 牝3 | 55.0kg | 藤懸 貴志 | 高野 友和 | 日隈 良江 |
3枠 | 6番 | インヴォーグ | 牝3 | 55.0kg | 田辺 裕信 | 福永 祐一 | 飯田 正剛 |
4枠 | 7番 | ジョスラン | 牝3 | 55.0kg | 横山 武史 | 鹿戸 雄一 | 吉田 和美 |
4枠 | 8番 | ホウオウガイア | 牝3 | 55.0kg | 丸田 恭介 | 大竹 正博 | 小笹 芳央 |
5枠 | 9番 | ジャルディニエ | 牝3 | 55.0kg | 北村 宏司 | 奥村 豊 | NYレーシング |
5枠 | 10番 | ハードワーカー | 牝3 | 55.0kg | 石川 裕紀人 | 竹内 正洋 | 池田 草龍 |
6枠 | 11番 | レーゼドラマ | 牝3 | 55.0kg | 戸崎 圭太 | 辻野 泰之 | (有)社台レースホース |
6枠 | 12番 | ゴーソーファー | 牝3 | 55.0kg | 津村 明秀 | 手塚 貴久 | 藤田 晋 |
7枠 | 13番 | ホリーアン | 牝3 | 55.0kg | 松岡 正海 | 萱野 浩二 | グリーンスウォード |
7枠 | 14番 | コンテナライン | 牝3 | 55.0kg | 三浦 皇成 | 高柳 大輔 | 住谷 孝一 |
8枠 | 15番 | ヴォンフレ | 牝3 | 55.0kg | 江田 照男 | 村田 一誠 | 平井 裕 |
8枠 | 16番 | エナジーショット | 牝3 | 55.0kg | 横山 琉人 | 矢嶋 大樹 | 下河辺 隆行 |
キズナ産駒のレーゼドラマとゴーソーファーが6枠に集められている。
つばき賞1着馬出走からの考察
フラワーカップ2025に出走するパラディレーヌは、3歳1勝クラスのつばき賞を勝ってきた馬。
つばき賞を勝った馬が、フラワーカップに出走してきたのは、2008年のシングライクバードと2017年のファンディーナの2頭。
では、つばき賞を勝った馬が出走してきた2008年と2017年のフラワーカップを振り返ってみる。
2008年フラワーカップ(2回中山7日・16頭立て)
1着 ブラックエンブレム 牝3 54㎏ 1枠1番(逆16番)松岡正海騎手 1人気
2着 レッドアゲート 牝3 54㎏ 4枠8番(逆9番)内田博幸騎手 8人気
3着 シングライクバード 牝3 54㎏ 5枠10番(逆7番)川田将雅騎手 2人気
2008年フラワーカップを勝ったブラックエンブレムは、2戦目の東京1600mの2歳未勝利戦を勝った後、中山2000mの2歳500万下条件戦の葉牡丹賞で3着、中山1600mの3歳500万下条件戦のきんせんか賞で1着だったノーザンファーム生産馬。(デビュー戦は札幌1800m)
ブラックエンブレムの同枠のマロンティアラは、東京1400mの2歳新馬戦を勝った後、連対のなかった最下位人気の馬。
2着に入ったレッドアゲートは、3戦目の中山2000mの3歳未勝利戦で初勝利を挙げた後、東京2400mの3歳500万下条件戦に出走し4着だった馬。(デビュー戦は中山1600m)
レッドアゲートの同枠のアロマキャンドルは、2戦目の中山1600mの2歳未勝利戦とオープンのいちょうステークス(東京1600m)を連勝した後、阪神ジュベナイルフィリーズに出走して13着(1着対角)だった社台レースホースが馬主の4人気の馬。
3着になったシングライクバードは、2戦目の3歳未勝利戦(京都1600m)と京都1800mの3歳500万下条件戦のつばき賞を連勝していた社台レースホースが馬主の馬。(デビュー戦は阪神1400m)
2017年フラワーカップ(2回中山8日・13頭立て・地方馬出走あり)
1着 ファンディーナ 牝3 54㎏ 8枠12番(逆2番)岩田康誠騎手 1人気
2着 シーズララバイ 牝3 54㎏ 5枠6番(逆8番)柴田善臣騎手 8人気
3着 ドロウアカード 牝3 54㎏ 6枠8番(逆6番)武豊騎手 7人気
2017年フラワーカップを勝利したファンディーナは、京都1800mの3歳新馬戦と京都1800mの3歳500万下条件戦のつばき賞を連勝していた馬。
ファンディーナの同枠のエバープリンセスは、東京1800mの2歳新馬戦を勝った後、2戦続けて2桁着順だった社台ファーム生産馬。
2着に入ったシーズララバイは、3戦目の東京2000mの2歳未勝利戦で初勝利を挙げた後、中山1800mの3歳500万下条件戦の若竹賞で4着、東京2000mの3歳500万下条件戦のフリージア賞で6着になっていた社台コーポレーション白老ファーム生産馬。(デビュー戦は中山1600m)
シーズララバイの同枠のトーホウアイレスは、新潟1600mの2歳新馬戦と中山1600mの2歳500万下条件戦のサフラン賞を連勝した後、アルテミスステークス12着、デイリー杯クイーンカップ9着と惨敗していた馬。
3着になったドロウアカードは、3戦目の阪神1600mの2歳未勝利戦を勝った後、KBS京都賞ファンタジーステークス6着、京都1600mの2歳500万下条件戦の白菊賞で3着になっていた社台コーポレーション白老ファーム生産馬。(デビュー戦は中京1400m)
つばき賞1着馬が出走した2008年と2017年のフラワーカップは、1着馬が1人気、2着馬が8人気になっている。
また、1着馬は、1800m戦でデビューし、1600m以上の500万下条件戦(現在の1勝クラス)を1人気で勝ってきた2勝馬が選ばれている。
結論
つばき賞1着馬のパラディレーヌを軸にしてみる。
相手は、ミッキーマドンナ、ホウオウガイア、レーヴドロペラ、レーゼドラマ、ハードワーカーあたり。