葵ステークス2025(第8回)の考察

東京優駿の前日に設計されている葵ステークスは、京都1200mを舞台とする3歳の馬齢戦である。

 

今年は、Dコースを使用するため、フルゲートが18頭立てから16頭立てになっている。

 

今回は、3歳限定のスプリント重賞の葵ステークスを考えてみたい。

葵ステークス2025の出馬表

葵ステークス2025の登録馬は22頭。

 

22頭の登録馬のうち、エイヨーアメジストが回避、モズリバーシャトーが除外、アメリカンビキニ、ゼンダンタカ、ソーダーンライト、ドゥアムールが抽選で外れ、16頭立て(フルゲート)になっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 カワキタマナレア 牝3 55.0kg 鮫島 克駿 杉山 佳明 川島 徹郎
1枠 2番 ウイントワイライト 牝3 55.0kg A.シュタルケ 西園 翔太 (株)ウイン
2枠 3番 ニタモノドウシ 牡3 57.0kg 菅原 明良 高木 登 嶋田 賢
2枠 4番 オンザブルースカイ 牡3 57.0kg 菱田 裕二 谷 潔 (株)マークス
3枠 5番 ワース 牡3 57.0kg 丹内 祐次 上原 佑紀 前田 葉子
3枠 6番 ベイビーキッス 牝3 55.0kg 菊沢 一樹 青木 孝文 江川 伸夫
4枠 7番 モジャーリオ 牡3 57.0kg 斎藤 新 斎藤 誠 MOJA
4枠 8番 アブキールベイ 牝3 55.0kg 岩田 望来 坂口 智康 ゴドルフィン
5枠 9番 ダンツエラン 牝3 55.0kg 団野 大成 本田 優 山元 哲二
5枠 10番 サウスバンク 牝3 55.0kg 西塚 洸二 吉岡 辰弥 下河辺 隆行
6枠 11番 カンシン 牡3 57.0kg 坂井 瑠星 西園 翔太 中辻 明
6枠 12番 レイピア 牡3 57.0kg 柴田 裕一郎 中竹 和也 前田 晋二
7枠 13番 ムイ 牝3 55.0kg 今村 聖奈 笹田 和秀 平山 靖
7枠 14番 ポッドベイダー 牡3 57.0kg 荻野 極 上原 佑紀 小川 眞査雄
8枠 15番 クラスペディア 牡3 57.0kg 小崎 綾也 河嶋 宏樹 塚田 義広
8枠 16番 ドラゴンウェルズ 牡3 57.0kg 北村 友一 藤原 英昭 窪田 芳郎

1枠と5枠は、牝馬同士の枠となっている。

昨年の葵ステークスからの考察

葵ステークスは2023年まで別定戦として行われており、2024年から馬齢戦に変更されたレースである。

 

2023年までの負担重量は、収得賞金1800万円以上の馬には1㎏の斤量増が課せられていた。

 

では、馬齢戦初年度となった2024年葵ステークスを振り返ってみよう。

 

2024年葵ステークス(18頭立て)

1着 ピューロマジック 牝3 55㎏ 8枠17番(逆2番)横山和生騎手 8人気

2着 ペアポルックス 牡3 57㎏ 7枠13番(逆6番)松若風馬騎手 7人気

 

馬齢戦初年度となった2024年葵ステークスを制したのは、8人気の牝馬のピューロマジック。

 

ピューロマジックは、京都1400mのKBS京都賞ファンタジーステークスで8着に敗れた後、阪神1200mの2歳1勝クラスのさざんか賞で2着、京都1200mの2歳1勝クラス(平場)で1着、阪神1200mのマーガレットステークスで2着になっていた馬で、葵ステークスが転厩初戦だった馬。(安田隆行厩舎から安田翔伍厩舎へ)

 

ピューロマジックの同枠のカルチャーデイは、小倉1200mの2歳新馬戦と京都1400mのKBS京都賞ファンタジーステークスを連勝した後、賞金加算がなかった牝馬。

 

2着になったペアポルックスは、小倉1200mの3歳未勝利戦と小倉1200mの3歳1勝クラスのかささぎ賞を連勝し、京都1400mの橘ステークスで2着になっていた馬。

 

ペアポルックスの同枠馬で、3着になったナナオは、函館1200mの2歳未勝利戦を勝った後、函館2歳ステークスで2着、京都1400mのもみじステークスで1着、阪神ジュベナイルフィリーズで12着、阪神1200mのマーガレットステークスで1着になっていた牝馬。

 

2024年葵ステークスは、先行馬同士の決着だったが、2023年葵ステークスの別定重量に置き換えれば、増量馬同士の枠同士で決まっていたといえるだろう。

結論

今年の葵ステークスの出走馬で、収得賞金1800万円以上の馬は、ダンツエラン、ムイ、ポッドベイダー、クラスペディアの4頭。

 

葵ステークスは先行馬有利のレースなので、ポッドベイダーを軸にしてみる。

 

相手はクラスペディア、サウスバンク、ベイビーキッス、レイピアあたり。