札幌記念2025(第61回)の考察

サマー2000シリーズの対象レースでありながら、札幌記念だけは、他のサマー2000シリーズと異なった趣がある。

 

それは、他のサマー2000シリーズの対象レースが、ハンデG3重賞であるのに対し、札幌記念だけがG2の定量戦となっているからなのだろう。

 

函館記念などのサマー2000シリーズで上位に入った馬だけでなく、秋のG1を目指す馬が、ステップレースとして使うレースが、札幌記念なのである。

 

さて、今年の札幌記念は、昨年の2回札幌4日開催から1回札幌8日に変更されている。

 

この日程の変化が、どんな影響を与えるのだろうか?

札幌記念2025の出馬表

札幌記念2025の登録馬は18頭。

 

18頭の登録馬のうち、エコロブルームとオールナットが除外され、16頭立て(フルゲート)となっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 リビアングラス 牡5 58.0kg 鮫島 克駿 矢作 芳人 前田 幸治
1枠 2番 ボーンディスウェイ 牡6 58.0kg 木幡 巧也 牧 光二 平田 修
2枠 3番 シュトルーヴェ せん6 58.0kg R.キング 堀 宣行 村木 克子
2枠 4番 コスモキュランダ 牡4 58.0kg 丹内 祐次 加藤 士津八 (有)ビッグレッドファーム
3枠 5番 ホウオウビスケッツ 牡5 58.0kg 岩田 康誠 奥村 武 小笹 芳央
3枠 6番 ケイアイセナ 牡6 58.0kg 吉田 隼人 平田 修 亀田 和弘
4枠 7番 ハヤテノフクノスケ 牡4 58.0kg 横山 和生 中村 直也 佐藤 範夫
4枠 8番 ステレンボッシュ 牝4 56.0kg 池添 謙一 国枝 栄 吉田 勝己
5枠 9番 トップナイフ 牡5 58.0kg 横山 典弘 昆 貢 安原 浩司
5枠 10番 ヴェローチェエラ 牡4 58.0kg 佐々木 大輔 須貝 尚介 (同)TO RACING
6枠 11番 ショウナンアデイブ 牡6 58.0kg 荻野 琢真 高野 友和 国本 哲秀
6枠 12番 アルナシーム 牡6 58.0kg 藤岡 佑介 橋口 慎介 ライオンレースホース(株)
7枠 13番 アウスヴァール せん7 58.0kg 古川 吉洋 昆 貢 (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
7枠 14番 アラタ 牡8 58.0kg 浜中 俊 和田 勇介 村田 能光
7枠 15番 ココナッツブラウン 牝5 56.0kg 北村 友一 上村 洋行 下河辺 隆行
8枠 16番 シュヴァリエローズ 牡7 58.0kg 武 豊 清水 久詞 (有)キャロットファーム

キングカメハメハ産駒のシュトルーヴェとアラタが対角配置になっている。 

2007年札幌記念と2009年札幌記念からの考察

今年の札幌記念は、1回札幌8日に行われる。

 

馬齢表記変更後の2001年以降で、札幌8日に行われた年は、2007年と2009年の2回。

 

まずは、この2年から考察していきたい。

 

2007年札幌記念(1回札幌8日・16頭立て)

1着 フサイチパンドラ 牝4 55㎏ 1枠1番(逆16番)藤田伸二騎手 5人気

2着 アグネスアーク 牡4 57㎏ 4枠8番(逆9番)津村明秀騎手 12人気

3着 サクラメガワンダー 牡4 57㎏ 5枠9番(逆8番)岩田康誠騎手 3人気

 

9月2日に行われた2007年札幌記念を制したのは、4歳牝馬のフサイチパンドラ。

 

フサイチパンドラは、前年の優駿牝馬で2着、前年のエリザベス女王杯で1着になっていた馬で、前走の北海道新聞杯クイーンステークスでは5着(55㎏斤量)になっていた。(同枠のブリットレーンは最下位人気の8歳馬)

 

2着になったアグネスアークは、1600万下条件戦の早春ステークス(東京1800m)を勝った後、オープンの大阪城ステークス(阪神1800m)で6着、読売マイラーズカップ(阪神1600m)で10着(同レースでフサイチパンドラは9着)、降級となった1600万下条件戦の漁火ステークス(函館1800m)で3着だった社台ファーム生産馬。(同枠のサンバレンティンは、同年の七夕賞1着馬)

 

3着になったサクラメガワンダーは、アグネスアークの対角配置にいた馬で、前年の鳴尾記念(阪神1800m)で1着、同年の函館記念(函館2000m)で3着になっていた4歳馬である。

 

2007年札幌記念(2回札幌8日・16頭立て)

1着 ヤマニンキングリー 牡4 57㎏ 2枠3番(逆14番)柴山雄一騎手 7人気  

2着 ブエナビスタ 牝3 52㎏ 6枠11番(逆14番)安藤勝己騎手 1人気

3着 サクラオリオン 牡7 57㎏ 2枠4番(逆13番)秋山真一郎騎手 4人気

 

8月23日に行われた2007年札幌記念を勝利したのは、4歳牡馬のヤマニンキングリーだった。

 

ヤマニンキングリーは、札幌1800mの新馬戦を勝っていた馬で、前年の中日新聞杯を勝った後、日刊スポーツ賞中山金杯と小倉大賞典とトヨタ賞中京記念で連続2着になっていた馬であった。

 

ヤマニンキングリーの同枠馬で、3着になったサクラオリオンは、同年のトヨタ賞中京記念1着、函館記念1着歴を持つ7歳馬。

 

2着になったブエナビスタは、前年の阪神ジュベナイルフィリーズ、同年の桜花賞と優駿牝馬を勝っていたサンデーレーシングが馬主の3歳牝馬。(ブエナビスタの同枠馬のトーセンキャプテンは、前年の函館記念1着馬)

 

2007年と2009年の札幌記念から考えると、牝馬限定のG1を勝っている馬、4歳馬、サマー2000シリーズで1着になっている馬は気になる。

結論

ハヤテノフクノスケ(ステレンボッシュ)を軸にしてみる。

 

相手は、ホウオウビスケッツ、トップナイフ、ヴェローチェエラ、シュトルーヴェ、ココナッツブラウンあたり。