京成杯2025(第65回)の考察

京成杯2025の出馬表

京成杯2025の登録馬は15頭。

 

登録馬15頭のうち、マイネルゼウスが回避し、14頭立てとなっている。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 タイセイリコルド 牡3 57.0kg 石橋 脩 小栗 実 田中 成奉
2枠 2番 ニシノエージェント 牡3 57.0kg 津村 明秀 千葉 直人 西山 茂行
3枠 3番 ミニトランザット 牡3 57.0kg 田辺 裕信 杉山 佳明 谷掛 龍夫
3枠 4番 インターポーザー 牡3 57.0kg 斎藤 新 高野 友和 (有)シルクレーシング
4枠 5番 ガルダイア 牡3 57.0kg 杉原 誠人 国枝 栄 (有)サンデーレーシング
4枠 6番 センツブラッド 牡3 57.0kg R.キング 斉藤 崇史 ゴドルフィン
5枠 7番 コスモストーム 牡3 57.0kg 秋山 稔樹 北出 成人 (株)コスモ・コスモ
5枠 8番 ゲルチュタール 牡3 57.0kg 三浦 皇成 杉山 晴紀 (有)サンデーレーシング
6枠 9番 キングノジョー 牡3 57.0kg C.ルメール 田中 博康 TNレーシング
6枠 10番 シマサンブラック 牡3 57.0kg 佐々木 大輔 蛯名 正義 嶋田 賢
7枠 11番 マテンロウムーブ 牡3 57.0kg 横山 典弘 松永 幹夫 寺田 千代乃
7枠 12番 ドラゴンブースト 牡3 57.0kg 丹内 祐次 藤野 健太 水谷 美穂
8枠 13番 パッションリッチ 牡3 57.0kg 菅原 明良 久保田 貴士 宇田 豊
8枠 14番 パーティハーン 牡3 57.0kg 戸崎 圭太 友道 康夫 金子真人ホールディングス(株)

エピファネイア産駒のミニトランザット、インターポーザー、ガルダイアが並んでいる。

1回中山7日開催からの考察

今年の京成杯は、1回中山7日に行われる。

 

京成杯が1回中山7日に行われたのは、2014年、2015年、2020年の3回。

 

ただし、この3年は、今年と異なり3場開催で行われていた。

 

2014年京成杯(16頭立て)

1着 プレイアンドリアル 地方馬 牡3 56㎏ 6枠12番(逆5番)柴田大知騎手 5人気

2着 キングズオブザサン 牡3 56㎏ 8枠16番(逆1番)大野拓弥騎手 1人気

3着 アデイインザライフ 牡3 56㎏ 6枠11番(逆6番)横山典弘騎手 4人気

 

2015年京成杯(17頭立て)

1着 ベルーフ 牡3 56㎏ 8枠17番(逆1番)川田将雅騎手 3人気

2着 ブラックバゴ 牡3 56㎏ 4枠7番(逆11番)蛯名正義騎手 1人気

3着 クルーガー 牡3 56㎏ 3枠5番(逆13番)内田博幸騎手 6人気

 

2020年京成杯(12頭立て)

1着 クリスタルブラック 牡3 56㎏ 1枠1番(逆12番) 吉田豊騎手 7人気

2着 スカイグルーヴ 牝3 54㎏ 8枠12番(逆1番)ルメール騎手 1人気

3着 ディアスティマ 牡3 56㎏ 6枠7番(逆6番)シュタルケ騎手 6人気

 

2014年、2015年、2020年京成杯の共通項は、1人気の馬が2着であること。

 

また、2014年京成杯の1着同枠馬のアデイインザライフが5回中山8日(12月22日)に初勝利(1戦1勝馬)を飾っていたこと、2015年京成杯優勝馬のベルーフが5回中山8日(12月27日)に2勝目(500万下条件戦のエリカ賞)を挙げていたこと、2020年京成杯覇者のクリスタルブラックが5回中山6日(12月15日)に初勝利(1戦1勝馬)を達成していたことは気になる。

フェアリーステークスと日刊スポーツ賞シンザン記念からの考察

今年行われた3歳重賞は、フェアリーステークスと日刊スポーツ賞シンザン記念の2レース。

 

フェアリーステークスは通常開催の中山、日刊スポーツ賞シンザン記念は代替開催の中京で行われた。

 

2025年フェアリーステークス(16頭立て)

1着 エリカエクスプレス 牝3 55㎏ 6枠12番(逆5番)戸崎圭太騎手 2人気

2着 ティラトーレ 牝3 55㎏ 7枠13番(逆4番)木幡巧也騎手 4人気

3着 エストゥペンダ 牝3 55㎏ 6枠11番(逆6番)三浦皇成騎手 9人気

 

2025年日刊スポーツ賞シンザン記念(15頭立て)

1着  リラエンブレム 牡3 57㎏ 3枠4番(逆12番)浜中俊騎手 3人気

2着 アルテヴェローチェ 牡3 57㎏ 5枠8番(逆8番)川田将雅騎手 1人気

3着  ウォーターガーベラ 牡3 57㎏ 8枠15番(逆1番)団野大成騎手 14人気

 

2025年フェアリーステークスを勝ったエリカエクスプレスは、京都1600mの新馬戦を1人気で勝ってきた非社台系の馬。

 

2025年日刊スポーツ賞シンザン記念で勝利したリラエンブレムは、京都1600mの新馬戦を1人気で勝ってきたノーザンファーム生産馬。

 

非社台系と社台系の違いがあるが、明らかに、エリカエクスプレスとリラエンブレムは似たタイプの馬(1人気で新馬勝ち)である。

 

2025年フェアリーステークスで2着になったティラトーレは、東京1600mの新馬戦を1人気で勝利した後、5回中山5日に行われた1勝クラスのひいらぎ賞(中山1600m)で4着に敗れていた馬。(ティラトーレの同枠馬のニシノラヴァンダは、函館2歳ステークス2着以降は出走がなかった馬)

 

2025年日刊スポーツ賞シンザン記念2着馬のアルテヴェローチェは、札幌1500mの新馬戦とサウジアラビアロイヤルカップ(東京1600m)を連勝し、代替開催の朝日杯フューチュリティステークスで1人気5着だった馬。

 

2025年フェアリーステークスで3着になったエストゥペンダは、2025年フェアリーステークス1着馬のエリカエクスプレス(2人気)の同枠馬で、夏季の東京1600mの新馬戦と夏季の新潟1600mの未勝利戦を勝たずに、秋季の東京1600mの未勝利戦を勝ってきた馬。

 

2025年日刊スポーツ賞シンザン記念の3着馬のウォーターガーベラは、2人気のマイネルチケットの対角配置馬で、2戦目の中京1600mの未勝利戦で初勝利を挙げた後、KBS京都賞ファンタジーステークス(京都1400m)で13着、中京1400mの1勝クラスのつわぶき賞で7着に敗れていた馬。

 

今年行われたフェアリーステークスと日刊スポーツ賞シンザン記念の結果から考えると、東京2000mの新馬戦(秋季)を1人気で勝ってきたキングノジョーは気になる。

結論

土曜日に行われた中山メインのカーバンクルステークスは、11人気のエイシンフェンサーが1着、2着は1人気のバースクライが入り、3着はバースクライの同枠馬のミッキーハーモニーが入っていた。

 

エイシンフェンサーの同枠馬は、2人気のナナオだったので、枠連としては配当的には低かった。

 

このカーバンクルステークスでも、1人気が連対しているので、現在1人気のキングノジョーを軸に据えるのが無難な感じがするが…

 

今回は軸を決めずに、センツブラッド、キングノジョー、ゲルチュタール、パッションリッチ、インターポーザーあたりをボックスで。

回顧

キングノジョーを軸馬に据えるのは怖い気がして、ボックスにしてみたが、見事に撃沈となった。

 

まあ、こんな人気薄ばかりでは当たらないのも当然だが、こんな時ほど復習が大事になってくると思う。

 

まず、勝ったニシノエージェントだが、この馬はキャリア4戦の新潟デビューの馬で、1回中山7日に行われた2014年、2015年、2020年の京成杯と同様に、12月に勝利していた馬だった。

 

そして、ニシノエージェントの中山実績は、2戦目の中山2000mの未勝利戦で2着対角の3着、4戦目の中山1800mの未勝利戦で1人気1着という成績を残していた。

 

つまり、中山実績だけで考えると、ニシノエージェントは有力な馬だったということになる。

 

2着に入ったドラゴンブーストは、代替開催の朝日杯フューチュリティステークスで、1着対角の7着だった馬であり、通常開催のデイリー杯2歳ステークスで2着に入り、賞金を加算していた馬だった。(朝日杯フューチュリティステークスも12月開催)

 

そして、未勝利戦勝利しかないニシノエージェントとは真逆の2歳G2重賞の連対馬という実績を残していた馬だった。(1着馬とタイプの違う馬を2着に持ってくるのは、主催者の常とう手段である)

 

そして、3着には、エピファネイア産駒が3頭並んだところから、ミニトランザットを起用。

 

このミニトランザットと同枠のインターポーザーも、12月に出走していた馬だった。

 

結果だけを見ると、7着以下の馬は馬体重が二桁増加している馬も多く、成長分なのか調整失敗なのか判断が難しい。

 

ただ、今回の京成杯のように、1回中山5日から1回中山7日に日程移動をさせることは、主催者の意図があるはずなので、そこを考えていくことが的中につながる近道なのではないだろうか。