有馬記念2024の出馬表
有馬記念2024の登録馬は22頭。
22頭の登録馬のうち、アラタが回避、カラテ、ショウナンラプンタ、ニシノレヴナント、ホウオウビスケッツ、メイショウタバルが除外され、16頭立て(フルゲート)となっている。
枠 | 馬番 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | 馬主 |
1枠 | 1番 | ダノンデサイル | 牡3 | 56.0kg | 横山 典弘 | 安田 翔伍 | (株)ダノックス |
1枠 | 2番 | ||||||
2枠 | 3番 | アーバンシック | 牡3 | 56.0kg | C.ルメール | 武井 亮 | (有)シルクレーシング |
2枠 | 4番 | ブローザホーン | 牡5 | 58.0kg | 菅原 明良 | 吉岡 辰弥 | 岡田 牧雄 |
3枠 | 5番 | ベラジオオペラ | 牡4 | 58.0kg | 横山 和生 | 上村 洋行 | 林田 祥来 |
3枠 | 6番 | ローシャムパーク | 牡5 | 58.0kg | T.マーカンド | 田中 博康 | (有)サンデーレーシング |
4枠 | 7番 | スターズオンアース | 牝5 | 56.0kg | 川田 将雅 | 高柳 瑞樹 | (有)社台レースホース |
4枠 | 8番 | レガレイラ | 牝3 | 54.0kg | 戸崎 圭太 | 木村 哲也 | (有)サンデーレーシング |
5枠 | 9番 | ディープボンド | 牡7 | 58.0kg | 幸 英明 | 大久保 龍志 | 前田 晋二 |
5枠 | 10番 | プログノーシス | 牡6 | 58.0kg | 三浦 皇成 | 中内田 充正 | (有)社台レースホース |
6枠 | 11番 | ジャスティンパレス | 牡5 | 58.0kg | 坂井 瑠星 | 杉山 晴紀 | 三木 正浩 |
6枠 | 12番 | シュトルーヴェ | せん5 | 58.0kg | 鮫島 克駿 | 堀 宣行 | 村木 克子 |
7枠 | 13番 | スタニングローズ | 牝5 | 56.0kg | R.ムーア | 高野 友和 | (有)サンデーレーシング |
7枠 | 14番 | ダノンベルーガ | 牡5 | 58.0kg | 松山 弘平 | 堀 宣行 | (株)ダノックス |
8枠 | 15番 | ハヤヤッコ | 牡8 | 58.0kg | 吉田 豊 | 国枝 栄 | 金子真人ホールディングス(株) |
8枠 | 16番 | シャフリヤール | 牡6 | 58.0kg | C.デムーロ | 藤原 英昭 | (有)サンデーレーシング |
ダービー馬のダノンデサイルとドウデュースが同枠配置、ダービー馬のダノンデサイルとシャフリヤールが対角配置となっている。
なんと、1人気が予想されたドウデュースが、右前肢ハ行のため出走取消となった。
ただし、ドウデュースは出馬表に載っている。
2007年と2018年の有馬記念からの考察
今年、主催者は様々な試みをしてきた。
阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事に伴う京都競馬場や中京競馬場への振替開催、3歳馬の負担重量の引上げ、3歳G3競走の別定戦から馬齢戦への変更、そして、70周年記念事業などである。
ただし、70周年記念事業は、昨年、競馬法100周年記念事業を行っているし、阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事に伴う他場への振替も、2年5カ月を要した京都競馬場のリニューアル工事による他場への振替という前例があった。
では、中央競馬で今年を象徴する大きな出来事とは何だったろうか?
ウマゾーは、1月5日ではなく1月6日に、東西金杯が行われたことだと思う。
1月6日に東西金杯を行うという変則日程を作成してきたところに、主催者の意図を感じる。
さて、1月6日に東西金杯を行ったのは、2007年と2018年、そして今年の3回となる。
まずは、2007年と2018年の有馬記念の結果を見てみる。
2007年有馬記念( 5回中山8日・16頭立て・出走取消戦)
1着 マツリダゴッホ 牡4 57㎏ 2枠3番(逆14番)蛯名正義騎手 9人気
1着同枠兼3着 ダイワメジャー 牡6 57㎏ 2枠4番(逆13番)M.デムーロ騎手 6人気
2着 ダイワスカーレット 牝3 53㎏ 4枠7番(逆10番) 安藤勝己騎手 5人気
2着同枠 ロックドゥカンブ マル外 牡3 53㎏ キネーン騎手 4人気
2007年有馬記念を制したマツリダゴッホは、前年12月に1600万条件戦のクリスマスカップ(中山1800m)を勝ちオープン入りした後、アメリカジョッキークラブカップ(中山2200m)1着、日経賞(中山2500m)1人気3着(1着対角)、天皇賞(春)(京都2200m)11着(2着対角)、札幌記念(札幌2000m)7着、産経賞オールカマー(中山2200m)1着、天皇賞(秋)(東京2000m)15着(1着対角)の成績を残していた4歳馬。
マツリダゴッホの同枠馬で3着に入ったダイワメジャーは、2004年皐月賞、2006年天皇賞(秋)、2006年マイルチャンピオンシップ、2007年安田記念、2007年マイルチャンピオンシップを勝っていたG1馬で、2007年有馬記念終了後に引退式が行われた馬である。
2着に入ったダイワスカーレットは、2007年桜花賞、2007年秋華賞、2007年エリザベス女王杯を勝っていた3歳牝馬。
ダイワスカーレットの同枠のロックドゥカンブは、ラジオNIKKEI賞(福島1800m)とラジオ日本賞セントライト記念(中山2200m)を連勝した後、菊花賞に出走し3着に敗れていたマル外の3歳馬。
なお、2007年有馬記念のファン投票1位はウオッカだったが、結果は3人気11着に終わり、当日1人気だったメイショウサムソンは8着に敗れている。(ファン投票1位と1人気が異なる捻じれが発生していた)
2018年有馬記念( 5回中山8日・16頭立て)
1着 ブラストワンピース 牡3 55㎏ 4枠8番(逆9番)池添謙一騎手 3人気
1着同枠 サウンズオブアース 牡7 57㎏ 藤岡佑介騎手 14人気
2着 レイデオロ 牡4 57㎏ 6枠12番(逆5番)ルメール騎手 1人気
2着同枠 ミッキーロケット 牡5 57㎏ マーフィー騎手 8人気
3着 シュヴァルグラン 牡6 57㎏ 8枠15番(逆2番)ボウマン騎手 9人気
2018年有馬記念で勝利したブラストワンピースは、同年の毎日杯(阪神1800m)と新潟記念(新潟2000m)を勝っていた3歳馬。
ブラストワンピースの同枠のサウンズオブアースは、2014年菊花賞2着、2015年有馬記念2着、2016年ジャパンカップ2着の実績を持つ7歳馬で、2018年有馬記念が最終レースとなった馬。
2着になったレイデオロは、2017年東京優駿1着、2018年天皇賞(秋)優勝歴を持つ4歳馬。
レイデオロの同枠のミッキーロケットは、同年の宝塚記念の優勝馬。
3着に入ったシュヴァルグランは、2017年ジャパンカップの優勝馬で、2018年天皇賞(春)で2着に入っていた6歳馬。
2007年と2018年の有馬記念は、G1馬と非G1馬の決着になっている。
また、引退レースとなった馬がいる枠が、1着枠になっている。
結論
出走を取消したドウデュースは、前年の有馬記念を勝った後、ドバイターフ5着、京都開催の 宝塚記念で1人気6着、天皇賞(秋)1着、ジャパンカップ1着の成績を残していた。
要するに、今年の有馬記念には、当年の天皇賞(秋)1着、ジャパンカップ1着の馬が馬柱には載っているものの、出走できなくなったということである。
でも、これってイクイノックスも似たようなことしてなかったっけ。
イクイノックスは、2022年有馬記念を勝利した後、ドバイシーマクラシック1着、正規の阪神開催の宝塚記念1着、天皇賞(秋)1着、ジャパンカップ1着の成績を残し、引退しちゃっている。
宝塚記念1着、天皇賞(秋)1着、ジャパンカップ1着の成績を残したものの、2023年有馬記念に出走しなかったイクイノックス。
そのイクイノックス不在だった2023年有馬記念を制したのが、今回有馬記念に出走できなかったドウデュース。
じゃあ、ドウデュースは、2023年有馬記念まで、どんな成績を残していたんだろう。
ドウデュースは、2022年東京優駿を勝った後、ニエル賞4着、凱旋門賞19着、 京都記念1着、ドバイターフ出走取消、天皇賞(秋)7着、ジャパンカップ4着と京都記念以外は勝てていなかった。
ドウデュースは、2023年有馬記念を勝つまでは、2022年東京優駿しか勝っていなかったG1馬であったということ。
だったら、出走取消戦となった今年の有馬記念もダービー馬を狙えばいいじゃん。
今年の有馬記念には、2頭のダービー馬が出走が叶った。
ダノンデサイルとシャフリヤールである。
この2頭が対角配置というのも、中々面白い。
出走取消の東京優駿の覇者であるダノンデサイルを軸に狙ってみたい。
相手はローシャムパーク、スターズオンアース、プログノーシス、ジャスティンパレス、レガレイラあたり。
回顧
宝塚記念1着、天皇賞(秋)1着、ジャパンカップ1着の実績を持ったイクイノックス不在で、取消が発生していなかった昨年の有馬記念には、ダービー馬が3頭出走していた。
ドウデュース、シャフリヤール、 タスティエーラの3頭である。
結果は、4歳牡馬のドウデュースが1着、4歳牝馬のスターズオンアースが2着になっていた。
ドウデュースは、2023年に阪神で行われた京都記念のみ勝っていた馬で、1年以内に限れば、G1は連対すらなかった馬だった。
東京2400mで行われるジャパンカップを勝ったイクイノックスが不在だったからこそ、過去ダービー馬のドウデュースと過去オークス馬のスターズオンアースが連対できたのかも知れない。(ダービーもオークスも東京2400mで行われる)
今年、ドウデュースが出馬表が発表された後、出走を取消した。
ドウデュースは、今年のジャパンカップ優勝馬である。
昨年のイクイノックスと今年のドウデュースの成績からも、ダービー馬は意識しないといけない馬である。
今年の有馬記念には、ダノンデサイルとシャフリヤールという2頭のダービー馬が出走してきた。
出走取消戦となったダービーを勝ったダノンデサイルを上位に取ったが、シャフリヤールも今年のドバイシーマクラシックで2着に入るなど、連対候補として残しておきたい存在だった。
勝ったレガレイラは、出走取消が2頭発生していたホープフルステークスの優勝馬。
出走取消戦となった今年の有馬記念でも、連候補として押さえておきたい馬だった。
出走取消戦のダービー1着馬と出走取消戦のホープフルステークスの優勝馬の組み合わせは押さえていたが、出走取消戦のダービー1着馬の対角に配置されたダービー馬と出走取消戦のホープフルステークスの優勝馬の組み合わせは押さえることはできなかった。
無念…