富士ステークス2024(第27回)の考察

富士ステークス2024の出馬表

富士ステークス2024の登録馬は17頭。

 

17頭の登録馬全頭が出走してきた。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 バスラットレオン 牡6 57.0kg 吉田 豊 矢作 芳人 広尾レース(株)
1枠 2番 メイショウシンタケ 牡6 57.0kg 池添 謙一 千田 輝彦 松本 好雄
2枠 3番 ミシシッピテソーロ 牝4 55.0kg 木幡 巧也 畠山 吉宏 了德寺健二ホールディングス(株)
2枠 4番 ゴンバデカーブース 牡3 55.0kg 松山 弘平 堀 宣行 (株)G1レーシング
3枠 5番 エアロロノア せん7 57.0kg 田辺 裕信 笹田 和秀 (株)ラッキーフィールド
3枠 6番 ジェイパームス せん4 57.0kg 鮫島 克駿 堀 宣行 エムズレーシング
4枠 7番 セリフォス 牡5 58.0kg 藤岡 佑介 中内田 充正 (株)G1レーシング
4枠 8番 コムストックロード 牝5 55.0kg 津村 明秀 宗像 義忠 (有)ビッグレッドファーム
5枠 9番 レッドモンレーヴ 牡5 57.0kg 横山 和生 蛯名 正義 (株)東京ホースレーシング
5枠 10番 クルゼイロドスル 牡4 57.0kg 横山 武史 高橋 義忠 ゴドルフィン
6枠 11番 ソウルラッシュ 牡6 58.0kg 団野 大成 池江 泰寿 石川 達絵
6枠 12番 アルナシーム 牡5 57.0kg 横山 典弘 橋口 慎介 ライオンレースホース(株)
7枠 13番 タイムトゥヘヴン 牡6 57.0kg 柴田 善臣 戸田 博文 DMMドリームクラブ(株)
7枠 14番 ロジリオン 牡3 55.0kg 北村 宏司 古賀 慎明 久米田 正明
8枠 15番 パラレルヴィジョン 牡5 57.0kg C.ルメール 国枝 栄 (有)キャロットファーム
8枠 16番 ジュンブロッサム 牡5 57.0kg 戸崎 圭太 友道 康夫 河合 純二
8枠 17番 バルサムノート 牡4 57.0kg 松岡 正海 高野 友和 吉田 勝己

3枠は、騙馬同士の枠となっている。

 

また、3歳馬のゴンバデカーブースとロジリオンが対角に配置されている。

17頭立ての富士ステークスからの考察

今年の富士ステークスは、17頭立てのフルゲート割れで行われる。

 

過去の富士ステークスで、17頭立てで行われたのは、2010年、2011年、2021年の3回。

 

4回東京5日に行われた2010年富士ステークスは、地方馬が出走していたレースで、1人気はNHKマイルカップ3着馬の3歳馬リルダヴァルが支持され、2010年安田記念覇者のショウワモダンが59㎏斤量で出走していた。

 

4回東京6日に行われた2011年富士ステークスも、地方馬が出走していたレースで、1人気は朝日杯フューチュリティステークス2着歴を持つ4歳馬のエイシンアポロンで、G1馬の出走はなかった。

 

4回東京5日に行われた2021年富士ステークスは、NHKマイルカップ2着馬のソングラインが1人気で、2018年東京優駿覇者のワグネリアンが57㎏斤量、2020年NHKマイルカップ優勝馬のラウダシオンが57㎏斤量、2020年ホープフルステークスを勝ったダノンザキッドが54㎏斤量で出走していた。

 

今年は、2022年マイルチャンピオンシップ1着馬がいる出走構成なので、2010年富士ステークスと2021年富士ステークスを参考にしてみる。

 

2010年サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス(17頭立て・G3・地方馬あり)

1着 ダノンヨーヨー 牡4 56㎏ 5枠9番(逆9番)北村友一騎手 2人気

前走 ポートアイランドステークス(阪神1600m・特指・別定)1人気1着

前々走 1000万下条件戦・月岡温泉特別(新潟1600m)1人気1着

2着 ライブコンサート マル外 せん6 57㎏ 2枠3番(逆15番)和田竜二騎手 14人気

前走 安田記念(6月6日開催・東京1600m)最下位人気15着

前々走 読売マイラーズカップ(阪神1600m・指定・別定)10人気15着

3着 ガルボ 牡3 55㎏ 7枠14番(逆4番)津村明秀騎手 13人気

前走 ラジオNIKKEI賞(福島1800m・特指・ハンデ)13人気8着

前々走 NHKマイルカップ(東京1600m)6人気15着(1着同枠)

 

サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークスがレース名だった2010年富士ステークスを勝利したのは、条件戦の月岡温泉特別を勝利した後、オープンのポートアイランドステークスを1人気で勝っていた4歳馬のダノンヨーヨー。

 

ダノンヨーヨーの同枠馬のテイエムアタックは、前々走の京成杯オータムハンデキャップと前走のポートアイランドステークスで同じ着順(7着)を刻んでいた馬。

 

2着になったライブコンサートは、同年のスポーツニッポン賞京都金杯の1着馬で、前々走の読売マイラーズカップと前走の安田記念で同じ着順(15着)になっていた馬。

 

ライブコンサートの同枠のマルタカエンペラーは、前走のダービー卿チャレンジトロフィーで15着になっていたブービー人気の馬。

 

3着になったガルボは、同年のNHKマイルカップで1着馬の同枠に配置されていた日刊スポーツ賞シンザン記念1着歴を持つ3歳馬。

 

2010年富士ステークスで1人気に支持されたリルダヴァルは、4着に敗れ、連対馬の筋にもなっていない。

 

2021年富士ステークス(17頭立て・G2)

1着 ソングライン 牝3 52㎏ 1枠1番(逆17番)池添謙一騎手 1人気

前走 関屋記念(新潟1600m・特指・別定)1人気3着

前々走 NHKマイルカップ(東京1600m)7人気2着

2着 サトノウィザード 牡5 56㎏ 8枠17番(逆1番)戸崎圭太騎手 9人気

前走 関越ステークス(新潟1800m・特指・別定)2人気1着

前々走 東京新聞杯(東京1600m・特指・別定)4人気9着(1着平行)

3着 タイムトゥヘヴン 牡3 54㎏ 4枠7番(逆11番)柴田善臣騎手 10人気

前走 朝日杯セントライト記念(中山2200m・指定・馬齢)10人気最下位

前々走 東京優駿(東京2400m)17人気13着

 

2021年富士ステークスを勝利したのは、NHKマイルカップで2着になっていた1人気の3歳牝馬ソングライン。

 

ソングラインの同枠馬のザダルは、同年のエプソムカップを勝っていた8人気の馬。

 

2着になったサトノウィザードは、ソングラインの対角に配置されていた馬で、東京新聞杯で1着馬の平行に配置されていた9人気の馬。

 

サトノウィザードの同枠馬のダノンザキッドは、2人気に支持されたホープフルステークス優勝の実績を持つ3歳馬。

 

サトノウィザードの同枠馬のサンライズオネストは、前走で3勝クラスの水無月ステークス(阪神1400m)を勝ってきたブービー人気の馬。

 

3着のタイムトゥヘヴンは、同年のニュージーランドトロフィー2着、NHKマイルカップ3着同枠の6着になっていた3歳馬。

 

2010年富士ステークスは2人気が勝ち、2着はブービー人気と同枠になった14人気の馬が入り、2021年富士ステークスは1人気が勝利し、2着はブービー人気と同枠になった1着対角の9人気の馬が入着している。

安田記念からの考察

今年の安田記念は、外国馬のロマンチックウォリアーが勝利した。

 

富士ステークスは、安田記念と同じ東京1600mで行われる指定戦なので、安田記念の影響を受けると思う。

 

安田記念で外国馬が優勝したのは、今年以外では1995年、2000年、2006年の3回。

 

富士ステークスが重賞化されたのが1998年なので、2000年と2006年の富士ステークスを調べてみた。

 

2000年富士ステークスは、 同年の東京新聞杯を勝利し、安田記念で17着(2着平行)に惨敗していたマル外のダイワカーリアンが1着、2着は京成杯オータムハンデキャップで2着に入っていたトロットスター。

 

トロットスターの同枠馬のトーヨーデヘアは、同年のNHKマイルカップ2着歴を持つマル外の4歳馬。

 

2006年富士ステークスは、同年の東京新聞杯を勝利し、安田記念で16着に惨敗していたフジサイレンスと同枠になった16人気のキネティクスが1着。

 

キネティクスは、前年の富士ステークスで1人気に支持されていた馬。

 

2006年富士ステークスで2着になったエアシェイディは、前年の富士ステークスで2着になったタニノマティーニの同枠馬。

 

2000年と2006年の富士ステークスの結果から考えると、1着馬は同年の東京新聞杯を勝ってきた馬あるいは同枠馬となるが、今年の富士ステークスに、同年の東京新聞杯を勝った馬もいなければ、同年の東京新聞杯に出走していた馬もいない。

結論

実績から考えたら、ソウルラッシュとセリフォスが抜けた存在で、レッドモンレーヴが続く感じだろうか。

 

この3頭で決まっても、全然驚かないが、それでは面白くないので、ジェイパームスを軸にしてみる。

 

ジェイパームスの同枠馬のエアロロノアは、安田記念で1着同枠に配置されていた馬だった。

 

相手は、レッドモンレーヴ、ソウルラッシュ、ジュンブロッサム、ゴンバデカーブース、アルナシームあたりで。