天皇賞(春)2024(第169回)の考察

天皇賞(春)2024の出馬表

天皇賞(春)2024の登録馬は21頭。

 

登録馬21頭のうち、ウインエアフォルク、シュヴァリエローズ、メロディーレーンが除外となり、18頭立てで行われることになっていたが、ヒンドゥタイムズが出走取消となった。

馬番 馬 名 性齢 斤量 騎手 調教師 馬主
1枠 1番 サリエラ 牝5 56.0kg 武 豊 国枝 栄 (有)シルクレーシング
1枠 2番 ヒンドゥタイムズ せん8 58.0kg 団野 大成 斉藤 崇史 (有)シルクレーシング
2枠 3番 プリュムドール 牝6 56.0kg 和田 竜二 奥村 豊 (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
2枠 4番 ワープスピード 牡5 58.0kg 三浦 皇成 高木 登 山田 弘
3枠 5番 ブローザホーン 牡5 58.0kg 菅原 明良 吉岡 辰弥 岡田 牧雄
3枠 6番 ディープボンド 牡7 58.0kg 幸 英明 大久保 龍志 前田 晋二
4枠 7番 タスティエーラ 牡4 58.0kg J.モレイラ 堀 宣行 (有)キャロットファーム
4枠 8番 ゴールドプリンセス 牝4 56.0kg 田口 貫太 寺島 良 居城 寿与
5枠 9番 シルヴァーソニック 牡8 58.0kg M.デムーロ 池江 泰寿 (有)社台レースホース
5枠 10番 サヴォーナ 牡4 58.0kg 池添 謙一 中竹 和也 加藤 誠
6枠 11番 マテンロウレオ 牡5 58.0kg 横山 典弘 昆 貢 寺田 千代乃
6枠 12番 ドゥレッツァ 牡4 58.0kg 戸崎 圭太 尾関 知人 (有)キャロットファーム
7枠 13番 スカーフェイス 牡8 58.0kg 松若 風馬 中竹 和也 永井商事(株)
7枠 14番 テーオーロイヤル 牡6 58.0kg 菱田 裕二 岡田 稲男 小笹 公也
7枠 15番 メイショウブレゲ 牡5 58.0kg 酒井 学 本田 優 松本 好雄
8枠 16番 チャックネイト せん6 58.0kg 鮫島 克駿 堀 宣行 金子真人ホールディングス(株)
8枠 17番 スマートファントム 牡4 58.0kg 岩田 望来 石橋 守 大川 徹
8枠 18番 ハピ 牡5 58.0kg 浜中 俊 大久保 龍志 寺田 寿男

出走取消となったヒンドゥタイムズは、シルクレーシングが馬主の馬であり、出走取消とならなければ、染め分け帽戦として行われるはずだったのだが…

日経賞1着馬不在からの考察

今年の天皇賞(春)には、日経賞1着馬のシュトルーヴェが登録すらしてこなかった。

 

日経賞1着馬が不在だった天皇賞(春)は、1986年、1988年、1992年、2008年、2012年の5回。

 

この5回のうち、前年の菊花賞馬が出走してきたのは、2008年と2012年の2回。

 

2008年天皇賞(春)は、前年の菊花賞馬のアサクサキングスと同枠になった5歳馬のアドマイヤジュピタが1着。

 

アドマイヤジュピタは、京都2200mの1000万下条件戦の鳴滝特別を勝った後、東京2500mのハンデ重賞であるアルゼンチン共和国杯で1着、京都2400mのハンデ重賞の日経新春杯で4着、指定重賞の阪神大賞典(阪神3000m)で1着になっていた馬。(G1は初出走)

 

2着になったメイショウサムソンは、前年の天皇賞(春)と天皇賞(秋)を勝っていた5歳馬。

 

3着になったアサクサキングスは、前年の菊花賞で1着になった後、産経大阪杯に出走して3着に敗れていた馬。

 

2012年天皇賞(春)は、前年の天皇賞(春)と同じ1枠1番に配置されていたビートブラックが1着。

 

ビートブラックは、前年の天皇賞(春)で7着に敗れた後、京都大賞典で2着になっていた馬で、前年のクラシック3冠馬のオルフェーヴルの対角に配置されていた。

 

2着になったトーセンジョーダンは、前年の天皇賞(秋)の1着馬で、前年のクラシック3冠馬のオルフェーヴルの同枠に配置されていた馬。

 

3着に入ったウインバリアシオンは、前年の菊花賞2着馬で、2012年日経賞でも2着になっていた馬。

 

2008年と2012年の天皇賞(春)の共通項は、前年の菊花賞馬の筋配置にいた馬が1着になっていること、G1馬が2着になっていることである。

結論

今年行われた重賞で、出走取消戦となっていたのは、京成杯と小倉大賞典。

 

古馬戦であること、出走取消となっていた馬が1枠であることを考えれば、小倉大賞典が気になる。

 

小倉大賞典は1枠1番に配置されたディープモンスターが出走を取消し、6枠12番に配置されていたエピファニーが1着、2着はエピファニーと同枠のロングラン、3着は5枠9番に配置されていた10人気のセルバーグとなっていた。

 

そこで、6枠12番に配置されたドゥレッツァを軸にする。

 

相手は、同枠のマテンロウレオ、出走取消馬の発生した1枠のサリエラ、2年連続2着だったディープボンドの同枠のブローザホーン、出走取消馬と同じ騙馬のチャックネイト、ダイヤモンドステークスで58.5㎏斤量で勝っているテーオーロイヤルあたり。